平成最後の日を迎えた。







一面雲に覆われたこの日の朝日は

昇りかけに顔を出し、すぐに見えなくなった。







昼前には雨になるという予報だったので

TATONKAは3TCを1TCに張り替えを行い。

雨に濡れずに過ごせる有効面積を広くしておいた。

雨が降るか降らないかのタイミングで

野田村の道の駅周辺へ出かけ

食材の買出しと温泉入浴を済ませサイトに戻る。







１組を除いてほとんどが撤収を済ませた

雨の野営場には小鳥の囀りだけが響いていた。

「やっといつもの雰囲気になってきたなぁ」

日曜出撃がデフォルトの我が家にしてみれば

閑散というよりむしろ誰もいないコレがキャンプ

今が超大型のGWであることを忘れてしまっていた。







本来であれば八幡平に二泊の予定でいたのだが

山間部で雨になるよりは海沿いの新たな場所二泊の方が

良いだろうという判断をした。

八幡平もこの後に向かうキャンプ場も

過去に二泊しており、どうせなら未だ見ぬ景色の中で

長く過ごしたいー妻の希望だった。







ここ一年以上は、新たなキャンプ地の開拓より

お気に入りのキャンプ場で過ごすことが多かった。

その反動というわけではないが

キャンプ地のカテゴリーを増やすというのは

今や遠出した時ぐらい。

近場を行き尽くしたわけではないが

元来野良キャンパー夫婦の私達が好む場所は

たいてい決まっているわけだ。







道の駅で大きな大きな『カジカ』を仕入れたので

コレは丸まんまアクアパッツァにする事に。







大きなスーパーなどが近隣にあるわけではない

場所なだけに食材は代用品だらけになったが







コレが大正解…プチトマトじゃなく完熟トマトだったり

アサリじゃなくホタテを使ったり

過去最高激ウマのアクアパッツァになった。







何と言ってもカジカの肝が絶品

そもそもカジカという魚自体

スーパーなどに大量流通する魚ではないので口にするのは

初めてだったが身離れもよく実に美味かった。







その土地で仕入れた、その土地ならではの食材を

余す事なく食べ尽くす醍醐味

コレは価値が高いとあらためて思い知る







令和元年初日の朝はコレを雑炊にしてみたら


問答無用、倍の美味さ！


新たな時代の一食目がこれなら…







令和もきっと悪くない

そう思いながらの撤収となった。

さぁ次の営地に出発だ。


それがキャンプ




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