例年であれば帰省客などの需要もあり

意外にも売上の立つ8月だが

未だ低迷の続く夜の飲食業界

今年はお盆は休まずぶっ通しで営業を行い

お盆明けから休む手筈を踏んでいた。

というのも妻の身体に外科手術を

必要とする疾患が見つかり

手術(日帰り)後の経過を1日見てから

問題なければ出発という状況だった。

毎年お盆は場所を変え続ける

キャンプ旅を行ってきた我が家だが

そんな状況もあって今年は定住泊のみとし

墓参りをキチンとする事を最重要に

妻の故郷、岩手一択でゆっくりのんびりの

キャンプにしようという計画





ただ、当日の午後の予報は芳しくなく

雨を避けるために少し早めのチェックイン

設営は降られずに済んだが、それも束の間

設営完了を待っていたかのように

案の定降り出した雨、加えて大風をともない

ほとんど嵐の状態に見舞われることに…。

折角連結をせず高く広々と構えたオープンタープは

テントよりも低く設営し直し

雨風をしのぐ我慢の午後

タープは全てのループとグロメットを使い

フルペグダウンしなければバタ付きが収まらない

暗雲立ち込めるバッドスタートとなった。





気温17℃

8月お盆明けにしては寒いレベル

わずか二年目にしてキャンプ泊百泊超えとなった

百戦錬磨キャンプ猫こむぎも

テントの中でじっとこの嵐が去るのを待っている。

ペポには雨除けにとシールドルーフを付けたせいで

風によるバタ付き音がとにかくうるさい。





予定では降雨前に設営を済ませ

妻と買い出しに出かけるつもりでいたのだが…

雨だけならまだしも風が強過ぎるコンディションで

幕を空にして帰ってきたらタープが吹っ飛んでいる

そんな失意の事態しか頭に浮かばず

買い出しは妻に任せ

一人寒さと風雨と闘いながら私はサイトに残ることに

この間にしばらく雨風が残っても

タープ下で過ごせるような環境を整えたかった。





真冬の装備であるギリーネットを

持ってきていたのは幸いで

風避けに追加設営するも…

何度も風に押されペグが抜け雨風の吹き込みを招いた

付け焼き刃の設営では歯が立ちそうにない

真冬と同様に撤収が辛くなりそうなペグ数に直し

これを凌ぐことがようやくできるようになった。





このタイミングで妻も買い物から戻ってきた。

真冬の寒さは氷点下すら大歓迎なのに

真夏の寒さときたら気が滅入って仕方ない。

ひたすら着込む私に妻は呆れ返っていたようだ。



まだこの時点ではこのキャンプ地のこの場所は

風の通り道である事に気づけていない私だった。





妻が戻ると同時に雨は次第に弱まっていく。

「さすが晴れ女だよなぁ」

妻の神通力は術後も健在。

北海道の姉からお中元で送られてきた

クラフトビールの栓を抜き乾杯すると

あれほど酷かった雨はすっかり止んでしまった。





キャンプ猫達も幕から出てきて





付近の散策を喜んでいる。

この時間になるとサイトには数組の

ご家族連れが周りに増え始めていた。





この時間に来れば何も問題はなかったかもなぁ

もちろんぼやいても仕方ない

とにかく焚火の火入れを急ぎ





暖まる事が重要だ。





雨風をと寒さに震えたスタート

2022年のお盆キャンプはこうして幕を開けた。



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