三月後半の東北キャンプ

エリアの殆どのキャンプ場は未だ冬期閉園中なのが悩みどころ

四月になればオープンするキャンプ場は増えて行くものの

毎年、春を待つこの季節の幕営地に頭を悩ませている。







こんな時は妻頼み…検索能力には定評のある彼女が

我が家にとって、未開の営地を必ず見つけるのだった。

目指した場所は福島県双葉郡川内村にある「いわなの郷」

１月に厳冬キャンプのイベントを行っていたのだが

日曜出撃の我が家の日程がどうしても合わず断念していた経緯があった。

今回駄目元で電話問い合わせを行うと 幕営の了承を頂いた。







初めての営地には新しい取り組みが似合うもの

今更ながら小川張りなるテントタープの組合せを実践してみた。

何せ予報は終日雨予報で撤収日の明日も雨か雪という最悪予報

雨キャンプで最も不快なテント内への水の侵入や

雨濡れを防げる事を考えるとやるしかない。

無論、雨のキャンプも決して捨てたもんじゃないのが我が家

その為の幕、その為の設営さえキチンとすれば

いつもの快適キャンプは成立する…

経験に裏付けされたそんな目算は伊達じゃない。







眼前に立ちはだかる山の中腹にはバンガローがある

このバンガローが結構よく出来ていて

囲炉裏が設置されていたりするモノもある。

来期の冬キャンプで試してみようと思っている。







場内には未だ除雪された雪が所々に残っており

この地が雪深いエリアである事を物語っていたのだが







何れにせよ、明朝ここが一面の銀世界になる事など

１㎜も思っていなかった。







例のランタンはといえば…



ホヤを割ってしまった3分後には新たなホヤの発注がなされ

スペアを含めホヤは二つ体制という万全を期していた。







生命保険と一緒でこういうのはバックアップが

整えば整うほど有事の訪れは遠くなっていくものだから。







車で5〜6分の所にはかくも立派な村営の温泉施設

こいつのお陰で乾杯は15時を回ってしまったが

風呂上がりの一杯のための我慢なら大歓迎。







今宵のスターティングメニューは

エスカルゴのパセリバター







牛ホルモンはスキレット調理とし

脂はキッチンペーパーで吸い取り

火付きの悪い湿った薪焚火の活力剤にした。







次々と調理が進み







ビールも進んでゆく







火を焚きながら、殺人的な調理ビジュアルに悶絶し

乾杯を繰り返すこんな夫婦二人ボッチキャンプ

誰に気兼ねすることもなく食って飲んでが楽しいわけだ。








腹も落ち着いた頃、宵の準備に取り掛かった。







ようやく焚き火も落ち着いてきた。

タープ下の焚火は三角形に大きくなる炎より

薪の端から端までまんべんなく火がつく四角い炎が吉







降ったり止んだりの断続的だった雨は

この頃には本降りとなった。







ジントニックを飲みながらプレヒートの時間を過ごし







ポンピングはTATONKAの外で行った。







入り口付近の全景を収めておく。







冬キャンプを通年で楽しめる施設

東北では本当にありがたい。

今年はある意味実験的な企画だったのかも知れないが

雪の量、トイレ水道設備が万全なこんなお手軽冬キャンプ

来年も通年での営業に期待したい。







民友ニュース

いわなの郷HP

川内村では、「いわなの郷再開発プロジェクト」として
体験型観光施設である「いわなの郷」を、 滞在型の観光
施設(手ぶらでも泊まれるキャンプ 場)としてリニューアル
することで、観光面にお いて交流人口を増加させるなど
村全体の活性化 につなげる取り組みを行っています。

つまりキャンプで村おこし

私達キャンパーがキャンプをすれば、それが村おこし





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