我が家のフル装備







天然素材のファニチャーを中心に赤いギアの数々だけを狙って集めた統一感を大事にしている。

ランタンなどの火器を除けば、ギアのチョイスは妻任せ、気付いた時にはこうなっていた。



ぱっと見見栄えは悪くないが、無駄なファニチャーに囲まれ荷物満載なんだろうなぁという印象。

コレが、愛車アルファロメオ147 に見事に収まるんだから…同行する人は皆、口を揃えて

よくこれ全部詰めるね〜 とか

どうやって積んでるのコレ とか

やっぱキツキツなんだ 笑 などと感嘆（アホか？という目もあり笑）の声を上げる。




キャンプのスタイルは人それぞれだし、何を持って満足を得るか？

コレが重要であるから…この場合、煩雑になる荷物を覚悟しつつも見栄えを重視し

好きなものに囲まれた充実感を楽しみながらキャンプする…こんなところ。

フル装備だと、フィールドで出来る事の幅が大きく広がるのが最大の楽しみだ。




一方で、ここ一ヶ月はこうは行かなかった。

記録的な悪天候が続くお盆明け初秋から、雨キャンプが続き…

我が家に限っては、オートキャンプで最も重要な車の故障を抱え…

パラサイトキャンプに陥り、仲間の厄介になり、装備品の簡素化という選択以外に

キャンプをする術を失った。









それがコレ。



テントは割り切りの雨専用幕。一部仲間の道具もお借りしつつ…

カーミットとタトンカで取り敢えずの体裁を確保し、ランタンだけは妥協せずジェントスを捨てた。

嵩張る木製ファニチャーはテーブルのみとし…あとは、地べたスタイルでゴミは袋のまま

それでも美味いキャンプ飯をたらふく食い、ランタンの灯りを楽しみ焚火に癒される。

必要十分でこれでも楽しいキャンプに変わりはない。

ある意味、実にいい経験になった…ここで感じるのは？



キャンプに何故に見栄えが必要なのか？



このスタイルが楽過ぎて、こんな事を考えるに至った。

キャンプスタイル…こんな言葉が頭をよぎる様になったのもそもそもはGO OUT の影響だと思う。

ただ人の価値観の多様性は計り知れないものがあり…

本来ならフィールドに合わせて装備品を変えながら、やりたいキャンプをする。

コレが正しい。（本当はどうでもいいが、あえての理屈）









しっぽりと焚火で調理を行ったり…









雪積もるフィールドに凍えながら幕を張り、テント内を温めたり…









面倒な器具でコーヒーを淹れてみたり









やりたい事を、手間と装備を惜しまず投入し、一つ一つのキャンプアクトとして心から楽しむ。

装備の変更、簡略化は、このやりたい事が限定されるわけだが…あえてそこにプライオリティを加えるなら



装備の簡略化＜キャンプアクト＜自然との同化



ネットを通して見聞きした情報から、憧れたキャンパーさんは多い。

どちらかと言えば、オートキャンプでワイワイガヤガヤ超便利〜なキャンプには程遠い。

もちろんガーランドなどでサイトを華やかに煌びやかに飾りまくるような事も皆無。

誰も見れないような景観や雰囲気を味わい楽しみ自然に同化し、美味い酒と美味い飯を食い

そこに仲間との楽しい語らいがあったなら、更に極上のモノになるーそんなキャンプ。









やりたいキャンプもしくは、やって楽しいキャンプは、ワイルドキャンプ

しかし、やってる装備はオシャレキャンプを標榜し重い嵩張る持ち運び不可。



この矛盾が、今となってはジレンマとなっている。



本来、人の目など気にせず、好きなものに囲まれ自然と同化、満喫するスタイルと言うのが

我が家が実践してきたキャンプだと思うようになり

ここ数回のパラサイトキャンプで肩の力が抜けたように思う。









クマとタヌキあるいはシカくらいしか挨拶出来ない様なキャンプ地で見栄えも何もあったもんじゃない

そんな事を思い始め、道具の精査を考えた。









オートキャンプを前提として考えるなら

自己肯定感と満足を生むお気に入りの火器は必需品。

何を持って満足とするか？これを考えた時、夕刻のランタン着火のひと時は

私にとって、何物にも変えがたい価値の上位にあるのは言うまでもない。


キッチン用品は、料理の内容によって都度装備ダイエットが必要。

クーラーはこの後、冬になるまではソフトでＯＫ。

悩むのはコーヒー関連…モンカフェで代用するか否か…。

焚火台はさほどかさばる物ではないので、ともかくも常設のコンロがあればそれがベスト。









ファニチャーはカーミットが必要にして最高のスタッキングで合格点

テーブルは出来れば小さいサイズが欲しいが、カステルメルリーノの大きさが一番使いやすい。









残るは快適装備品

毛布は一枚あれば何かと助かり、万が一の時を考え積んでおく。

クッション…いらないな。

コーナンラックなどのその他の物置き台は却下、地べたで十分。

若しくは現地調達、ブッシュクラフト、いや薪を敷けばそれで十分だ。

縄とナイフとノコギリの追加が必要か…

幸いにもそれぞれの道具はカラーが赤で統一されており、装備を減らしてもらしさに変わりはなかった。



そんなこんなで、荷物の大幅なダイエットが完了し、簡素化された必要最低限＋αが確定した。

秋本番はすぐそこに、まもなく本格シーズンの到来だ。









どんな山奥にでも行けるという装備には程遠いが…そこそこ楽になり

そこそこの事が出来、目指すスタイルに近づいた。


よし！キャンプに行くぞ！





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