週末、列島を大寒波が襲った。
北陸は言うまでもなく、九州地方までをも白銀に変えた雪雲は
最終地点である東北地方日本海側に腰を下ろす。







そんな大寒波の中心を目指す。

太平洋側の宮城は紺碧の空が広がっていたが…

宮城秋田の県境付近となると景色は一転







湯沢市に入ると圧雪路となり、吹雪けば

パーフェクトなホワイトアウトを経験させてくれた。

車線はもちろんのこと、路肩も見えず

ただ頼りにしたのは前方車輌。

秋田ナンバーの軽ワゴンはこの悪路をモノともせず

乾燥路面のそれと全く変わらないドライビングで

テクニカルな山道をグイグイ進む。

我が147を牽引するかのように。







こうして予定よりも早く現地へと辿り着いた。

２年ぶりの雪の壁

東北キャンパーの自慢、とことん山キャンプ場







視界に入る全ての景色は真っ白な粉雪で厚化粧が施され

空気は切り裂くように冷たいはずなのに

除雪車にくり抜かれた通路に立つと血湧き肉躍る

それがとことん山雪中キャンプ







スキー場に併設されたこのキャンプ地

駐車場からソリに荷物を積込みひたすら登るのが冬ルール

今年の積雪は、ぱっと見1.５メートル

深いところは２メートルを超えていた。







先客の跡地に雪を撒き、平たくならしてから雪営をした。

通路から見ると腰の位置の高さなので

踏み固めていないところに踏み込むと股下まで足が刺さる。

注意が必要だ…と思った矢先に妻は右足をズッポリ刺していた。

太ももまで刺さると自力脱出は至難のワザ

両手で這い上がろうとするその手もズッポリ

このバツゲームは体力を奪う







雪深いキャンプではテント前室部分はこの様に掘っておくのが吉







テントの出入りスノーブーツに足を入れるのが

とにかく楽になる。







粉雪舞う中の設営後は温泉だ。







雪見温泉でビールを開けた。


あ〜〜最高だぁぁ


思わず漏れた台詞はありきたりなものだったが

それ以外の言葉も思考も浮かばないのは最上の幸福に違いない。







前回ここに来た時と何一つ変わらない





あれから２年。







あの時作った焚火用のスノーシェルターは

kimu君の手によって完全なる雪洞へと進化を遂げた。

前乗りで2日かけて掘り下げ拡張を繰り返し

7人が座って焚火を囲めるスペースになっていた。







ドカドカと荷物を入れ最終的には5人でゆったりのスペース

スゲーなkimu

あの日の約束を２年がかりで果たすとは…







思い返せば、oriさんと初めて会ったのは

このキャンプ場のこのシチュエーションだった。







あのキャンプがすご過ぎて…

どんな雪中キャンプもアレを超えるキャンプには程遠かった2年間







どんな遊びもアイデアも霞がかかり

本当のキャンプベネフィットは得られてなかったのかも知れない。

この2年間ずっと頭から離れなかった

私達の中の伝説のキャンプは







ついにそれを凌駕し、今宵、成就した。







私達にとって雪中キャンプ最大の楽しさはこういう事

話に聞いただけの…その時の私達には絵空事を形にする

そのパワーとモチベーションがキャンプを面白くする。







やって見たいをやって見る







それがキャンプ







ただ一つ







ロウソクは仏壇用だと…どことなく漂っちゃうよね


ホラー感とか儀式っぽさ 笑

こないだ我が家にやってきた

可愛いシェラカップすらお供えっぽさ 爆





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