冬キャンプの熱源のダークホースは復活するのか? 後編
2017/02/08
氷点下の雪中キャンプではスカート付き
フルインナー装備の冬幕は万全なのか?
とことん山豪雪キャンプは通常疑問に持たない当たり前を
ある意味くつがえすキャンプだった。
このキャンプ、氷点下の雪中キャンプにもかかわらず
石油ストーブを捨てた。
持参したのだから使えばいいだけだったが
二月のとことん山 積雪2メートル弱という豪雪キャンプにおいて
かさ張る荷物をいかに少なくするか?
このシチュエーションでの取捨選択
愛車147に置き去りにされたのはなんとアルパカストーブだった。
そもそも3シーズン幕であるビッグアグネスで
この豪雪キャンプにのぞんだ時点から、テント内で使うには
明らかにオーバースペックであるアルパカストーブを使用するという
発想自体がなく、もし使うとすればスノーシェルターの中での熱源
そんな位置付けだった。
実際は余念の無い防寒対策と焚火で充分のシェルター内
子供の頃からいつか検証したかったカマクラの中は実は暖かい
この通説は嘘ではない(無論、防寒などの一定条件下だが…)
では、テント内での熱源をどう考えたのか?
これまでの冬キャンプのレギュラー幕の位置付けは
フルコットンのCABANONというのが我が家の当たり前
ただ数10センチ以上の降雪が確定しているキャンプで
かつ、少ない積荷が前提でという必要から今回CABANONが消える。
メガホーンIIはというと冬キャンプでは過剰なベンチレーション機能が
寒過ぎる上、設営面積は広すぎるので、雪踏み地ならしで時間を取られる。
そんな理由からビッグアグネスでの幕営が選択肢に浮上した。
3シーズンのドームテント
雪中キャンプでの利点は通気性にある。
スカートは雪中キャンプでは凍りつくので内巻きに
設営するケースがあるくらいで正直こだわる必要がない
雪で隙間を埋められる(勝手に埋まる)からだ。
ちなみにストーブなどの熱源を入れた際、通気性の確保は
命に関わる自己責任というシチュエーション
3シーズンのメッシュ天井はその点でアドバンテージとなる。
それにつけても2×2の背の低い幕にハイカロリーのアルパカは
明らかなオーバースペック
小さい幕は小さな熱源が原則でありテントで過ごす時間が短ければ
熱源自体を考える事が危険な行為である。
ソロ用の本当に小さい幕ならば自分の体温と吐く息だけで
熱源になることを考えればランタン+ガスストーブで充分と判断した。
そこで浮上するのが熱源としてのプレッシャーランタンである。
こうなるとランタンの復活は是が非でも急務
とことん山出撃の数日前にヴァポライザーが手元に届いた。
購入はファロスストア
現在ファロスストアで手に入るヴァポライザーは韓国製
これまでは英国製デッドストックをebayで手に入れたり
譲り受けたりしていたが今回は時間の関係でこれを採用した。
デッドストックと違ってピカピカなのに驚いた。
とことん山で復活
マントルはキャプテンスタッグ製を採用
プレヒートでマントルを焼く
燃料満タン状態のポンピング
5回を数える前に着火した。
プレヒート終了を待ち炎の安定後、追加ポンピングを20回
かくして無事ランタンが復活した。
テント内での熱源はプレッシャーランタンの点灯とガスストーブだけ
外は氷点下7、8℃というシチュエーションだが…
アウターの必要のない快適さ
一酸化炭素警報機が鳴くこともなかった。
正に、冬キャンプの熱源のダークホース
雪中キャンプは小さい幕と雪洞リビングが何より楽しい。
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※テント内での火器の使用は酸欠や一酸化炭素中毒など
命に関わる事故の可能性があり大変な危険を伴います。
一酸化炭素警報機を使用していてもその危険性が下がる
わけではありません。
今回記事においてご紹介の内容を模倣・実証をした場合
シチュエーションにより再現性は未知数であり、重篤な
事故につながる危険性がございます。
当方としては責任を負いかねますので予めご了承下さい。
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