何でこの液体は美味いんだろう？

ラフロイグを飲むたびになぜか不思議に思う

正露丸に例えられるピート香

焚火によく会うんだよなぁ〜。







しみじみグラスを傾けたその瞬間

陸側の木々が騒めき始めた。







急に風向きが北西に変わり強く吹きはじめたのだった。

太平洋海岸沿い

いわゆる陸風に近い風と思われる。

夕凪の時間が終わり急速に冷やされた陸地の空気が

温度変化の少ない海上へと対流を起こす風







海辺の冬キャンプ夕刻にはコレがある

風はガンガン強くなり、TATONKA1TCは

逆側からの風で膨らみ全く意味のないレイアウトとなった。







北東を向けて作ったサイトに北西の風が吹き込む

そりゃぁもう寒いなんてもんじゃない

風除けを失った海岸沿いのキャンプ地は

焚火の熱を無意味なものに変えた。

少しでも暖を取ろうと風下側に移動すると

火の粉が向かってくる。

妻が言った「TATONKA張り変えよう！」







私的には、暗くなったことだし

TATONKAは畳んでしまって幕に入ればそれで良かったのだが

「もっと外の空気満喫したいでしょ！」

裏腹に妻は次なるイベントに目を輝かせていた。

風に煽られながら一旦全て外し一から構築し直す

この面倒の先に訪れたのは…








打って変わって見事な野営感 笑


ついさっきまで感じていた

海辺の夕刻のポーチ 開放的で美しい

グランピング感とは完全に対極真逆

低く狭く閉鎖的 、これぞ THE 野営

風は完全にシャットアウトされ焚火再開となった。







太薪を五徳にしてスキレットをプレヒート







チンチンに熱したスキレットで焼かれるのは

イカのバター醤油

しみじみ感じる THE 野営







年末の不動尊公園でも焚火でコレをやり

恐ろしく美味かった一品







風を遮った状態で起こる焚火熱の対流は

先ほどまでの寒さが嘘のように暖かく

グランピングだなんだと浮かれていた自分が

少し小っ恥ずかしくなった。







俺たち夫婦はどこまで言っても野良キャンパー

結局こんなのが一番楽しいと実感するわけだ。







ひとしきり野営感を味わい

幕の中に入ったのは20時を回った頃のこと







本当はグランピング的なメインディッシュとして

すき焼きを準備していたのだが

イカが胃の中で膨らんだのか途轍もない満腹感

グランピングも崩壊したことだし

ま いっか







21時過ぎまでホタルイカをツマミに飲み

気づけばシュラフの中だった。







翌朝は思いっきり寝坊した。

マルシャルの暗い幕による安眠効果







キャンプのスタイルは多様化し様々なトレンドもある。

タープ一枚の張り方、形が変わるだけで

こんなに印象が変わるのも面白い

それぞれ楽しめるのが一番だと感じたキャンプだった。




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