カキーーーーン！！っと凍りついたアルファロメオ147

手を触れればビシッ！っとくっついて

手を離せば皮ごとベリッといきそうなそんなビジュアルだった。







撤収日、貸切りの朝の気温は今期初となる氷点下

全てが凍りつく世界、冬キャンを愛する者達にとっては喜びだ。







そんな冬キャンパーの喜びも束の間

ふと思い出すのは楔のように突き刺さる昨日の大事件。

今回は、時間を逆再生で振り返ってみようと思う。



昨夜はポカポカの幕の中

ホラー映画に見入ってトイレに行けなくなった 笑







背筋も凍る映像

あーーーーーーーやっぱりこうなった汗

ベタなゴースト&悪魔モノ

貸切りのキャンプ地で見ると怖さ100倍







これだからキャンプはやめられない







薄暗くしたフルコットン幕は

これぞ臨場感！

それにしてもあの月は凄かったし











夕食も最高だった。







チロチロと炎の上がる極上の焚火







日が沈み月の出を待つあの時間には

やっとあの事件の心痛も和らいできた頃







何一つキャンプ続行に問題はないし

普段と変わらぬ環境だったから。







ただ私の大好きなランタンのプレヒートは

心にぽっかり穴が開いてしまった気分で

１度目のアルコールが全て飛びきってしまい

２度もプレヒートをするくらいボーッとして

落ち込んでしまったのも事実。







素晴らし過ぎると絶賛だった午前中とは打って変わって

夕景も物悲しく私の目に写っていた。







唯一、焚火の着火だけは集中できていたのは幸い。







TATONKA1TCの張り方を変えてみたあたりは

心はズタボロ







マルシャルにはこんな張り方の方がしっくりくるかもな

…なんて言って一生懸命自分で自分を慰めてはみたが

ショックは隠せず動揺しっぱなしだった。







そうそうエンジェルフォレストで昼食を摂ったり

温泉に入ったり、普段のキャンプとはちょっと違った

観光を交えたのが悪かったのかも知れない。







『野営でご馳走を食う』

これを信条に掲げる夫婦二人だもの

いい思い出とつらい思い出はものの小一時間ほどの間に

両方経験してしまうことも人生にはきっとあるんだろう。







全ては表裏一体、人間万事塞翁が馬ってことで片付けるほかない。

この日、珍しく昼食はエンジェルフォレストのレストランに行った。

温泉にも浸かり日頃のストレスはスーーーーーっと抜けていき

このキャンプはこの一年で最高水準のキャンプだと

浮かれてサイトに戻って固唾を飲んだ。



我がサイトの景色がどうも違うのだ。

なくなっていた

TATONKA1TCが風により真ん中から真っ二つに引き裂かれていたのである。

胸騒ぎ一つ感じずついさっきまで浮かれていただけに

ショックは大き過ぎた。







何度も何度も修理補修を繰り返し満身創痍だったが

年々補強を繰り返され以前なら怖いと思った

強風にも難なく耐えてきた我が家のTATONKA

補強された部分はそのままに幕体が限界を超え

遂にその役目を終える日がやって来た。

この日、我が家のTATONKAは双子になった。

ソロでなら前より使えそうだけどね 泣




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