天気 晴れ

視界中央には美しくそびえる磐梯山







その手前、すぐそこには

DCMピザオーブン！

さぁやってやろうじゃないか！







というわけで

今回このオーブンを使って料理に仕上げるのは

豚モモ肉のかたまり







コレをどうするかというと

先ずは穴あけ







塩を練って包み焼くアレ

豚肉の塩釜焼きだ。

普通は、卵白を使い固めるというのがセオリーだが

キャンプで白味だけ使うのはチョイとキツイので

水で練って固めるやり方を選ぶ。

黄身だけ残っても使いようがないというわけ。







豪快なビジュアルの塩釜焼きだが

ネット等で調べても、その見た目とは裏腹に

失敗のない超簡単料理である。

ダッジオーブンでももちろんできるキャンプ向きメニュー

期待はうなぎ登りだった。







我が家のシェフの手によりあっという間に

塩包みとなり、あとはオーブンinで焼き色が付くまで

200℃〜220℃キープで20分以上加熱して完了となる

こりゃぁ確かに簡単 簡単 ！

肉はそのままスパイスも何も加えず塩豚チャーシュー

というのが今回の完成イメージ







オーブンのプレヒートのために退かされた

コッパーケトルには少し哀愁が漂っていた。







後ろ姿も何やら磐梯山を眺めるジッジ（じぃさん）のよう笑

ここで問題発生







「ヤバい！木炭足らないかも…」

まぁ薪はがっちりあるし焦げとか関係ないから何とかなるさ


そんな具合でオーブンin


完成が待ち遠しい







程なくして…

案の定全くオーブン温度が上がっていない事に気付いた汗







こりゃいかん！

薪を焚べて温度を上げて行く







よしよしよしよし

こんな具合だろう。







それにしても焚火だと火加減が難しい、というより

オーブン温度を長時間一定に保つ事が結構手間である。







我が家の場合、ファイヤースタンドなので風が入りやすいのが致命的

そこそこ風は吹いており断続的に2ｍから3ｍ

太薪を投入すると隙間ができてしまうため温度が上がらなくなる

というシチュエーションにあり細く割った薪を

頻繁に焚べてやらなければならないのだ。

油断するとあっという間にすぐ下がる 汗







日も傾いてきた。

あとどれくらいなんだろうか？

妻に聞いてみると塩がカチンコチンに固まって

軽く焼き色が付くまでだという。







これって何だか忙しくない？

酒を一口飲むたび温度チェックなんてしていられない笑

でもちょっと放置するとあっという間に…

また下がる （どツボ）








裏磐梯の空はかくも美しく

晴れ渡っているというのに

私の心の中には暗雲が立ち込めている








西の森に日が沈み、サイトが完全に木陰に入ってどのくらい経っただろうか

塩釜焼きをチェックしてみると…


おおおおおイケる！

カッチコチだし完成だ！


この瞬間のテンションが高いの何の！








と…ところが！！塩釜が膨らんだらしく

オーブン入口に引っかかって取り出せない事態


私の心の中で暗雲に差した一筋の光が消えた 汗

妻が塩釜を思いっきり叩き割り事なきを得た。








ドキドキの瞬間がやってきた









この瞬間のときめきのためだけに

ひたすら薪を割り火に焚べ温度計を見た

走馬燈のように先ほどまでの光景が頭をかすめた

のだが…！！！！



ん？！！！！！

んんん！？！！！！



何かがおかしい

思い描いていたのと少々違うビジュアル…









恐る恐る肉塊を取り出してみると…










に…に…肉ちっちぇーーーー！！









期待とは裏腹に豚ロース塊は水分を全て失い

二分の一の大きさになっていた。

私の心の中は土砂降りの雨が降り始めたのだった。








パッサパサ



カー カー（カラスの鳴き声が心の中に響く）










失敗する筈のない簡単簡単な塩釜焼きは

固い固い塩釜と共に脆くも崩れ去った

「簡単簡単」と言っていた１時間前が懐かしい

心の中で降る雨に溺れた

それがキャンプ

味は最高の豚ジャーキー！！






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