からのつづき

Tさんが帰ると、すっかり日も暮れていた。

ほんの小一時間の語らいだったが…ヤンヤヤンヤと楽しい話がはずんだ後なだけに

急に夫婦二人っきりとなった貸し切りの営地は、それまでよりもずっと静寂を感じる場所になった。










そんな静寂を打ち消すように、19cmスキレットに火を入れる。

今夜のメインディッシュは、ラムチョップ

このところラムチョップにハマり過ぎて

妻はブロックの状態から背骨を外したりと、解体スキルを身に付けていた笑









焼き方も、以前に比べ、ひと工夫が加えられ

先ずは骨を上に向けて皮の部分をガッチリと焼き目を入れて脂を出し

その脂を使って肉の表裏を揚げ焼きにするようなイメージ










コレが美味いのなんのっ










5月のキャンプ、ここ二週連続で月がとにかく美しかった。









ただ、この頃になると…



着ることはないだろうとタカをくくっていたものの

ダウンを持参して正解だったと思った。









さぁCABANONにこもって二次会だ。

アニキからの差し入れ"馬肉旨煮"が旨すぎた。

熱源はケロシンランタン一つながら、幕の中は快適温度に保たれている。

夫婦二人で氷の入らないジントニックを一杯ずつ飲み終わったところで就寝とした。









CABANONの窓から眺める月もそれはそれは明るくランタン消灯時

振り返った生成りのフルコットンには私の月影がうつっていた。









翌朝の最低気温7℃日中との気温差は20℃以上

ロンドンドライジンの利尿作用で目が覚めることに…


夜明け前の起床に思わずガッツポーツ











ダム湖を覆う朝霧

このひと時、本キャンプ最大の

クライマックスが訪れた。











時を忘れ刻一刻と変化する幻想的な光景を心に刻む











言葉なんて出てこない

ただ、ここに来て良かった。










そう思った。









7時前、妻も起きてきて眩しい眩しいキャンプモーニングを二人で満喫する。









朝食は私の担当だった。

コレだけ眩しいと、今夜はメラトニンの生成が正常に行われ寝付きが良くなりそうだな

なーんて難しい話をしつつ、この営地にお別れを









水辺の朝霧、雲一つない晴天を味わった白川ダム湖畔キャンプ。

遠くまではるばる来た甲斐があった。



アレ？

名産のワラビ絡めるのすっかり忘れてたじゃん

…という事で、ワラビはお土産に 笑

それがキャンプ






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