津軽半島北端

鋳釜崎キャンプ場







これで見納めの最終日







ついにやってきた高気圧ど真ん中







キャンプ猫こむぎの元気が止まらない







キャンプを始めた頃

いつかこんなところに幕営できたら

どんな気分になるかなぁって







そんな事を想像しながら…

Googleマップの写真を何度も何度も

眺めては、いつか行ってやると

心に誓ったもの。







昨年夏、その時はやって来て

苦労なくこの世で一番と呼べる

夕焼けに遭遇し、この営地の虜となった。







実は2017年に一度キャンプ旅のプランに

入れていたのだけれど…







当時はまだ余りにも遠くに感じ

すぐそこまで来ていたけれど

津軽北端まで行く事を躊躇した







その翌年の2018年には

再び旅の行程に入れていたにも関わらず

当時の愛車アルファロメオ147が

旅の途中、不調を抱えてしまい断念







そんな片思いの営地が

私にとっての鋳釜崎キャンプ場







そんな思いがつのる感無量の一日

青い空、そよぐ風、視界に入る

全ては爽やか美しく気持ちいい。







何も言うことはない

望みは全て成就のキャンプ







何年経っても…

この夏を思い出すだろうと

確信すら生まれたもの。







水平線を見つめるこむぎの頭にも

きっといいところだったと

そうインプットされている。







キャンプ歴が長くなり

いつも同じ県、同じ場所を巡るだけの

ルーティンのような

そんなキャンプに耐えられず







色んな景色の中に自分を置き

テントのある風景を作りたくて

キャンプ旅をするようになった。

初めは遠方の一箇所二箇所

そのうち、それは三箇所くらいが標準となり

連泊も絡めキャンプ旅と呼ぶようになった。







キャンプは旅という目的のための手段ではなく

キャンプという目的のために旅という手段を取る

だから機動性よりも安定性と快適性重視

寝るだけの装備ではなく車の燃費が

落ちるほどの装備を是とする。

こんな事をテン泊で実践するのは

知る限り、大先輩のKaoru&beetさんと

私達夫婦くらいで、殆どの日本人は







苦労のないキャンカーや楽な装備

簡単なテントを選択する。

考え方の違いだからどっちだって

同じように楽しめるけれど

これは一つのスタイルであり

希少な価値観という自負がある。

我が家にとって最大の目的地は

きっと今後も今別

鋳釜崎キャンプ場だろうと思う。







それほどの景色







秋を迎え

夏の思い出を振り返ると

どうしてもこの光景が

思い出されてしまう。







今回は、やっちまったなぁ

とも思っている。







これを超える景色になんて

もう出会える気がしなくなってしまったから







もうここには来なくていいくらい。


最上を先に経験してしまうと

その後が見劣りしちゃうって悟ってしまった。







だからこそってわけじゃないけれど







今回の今別のキャンプテーマは

この土地にお金を落とす事







昨年は一円も落とさなかったから

無銭宿泊したような気になってしまった。







そんな動機で手に入れ食べた今別牛は

色んな意味で満足の高い肉

あぁぁこれはヤバい美味すぎた。







イカ釣りの灯りが眩しい夜

結局のところ来年も足を運ぼうと思った。

なぜなら…理由が沢山できたから。







涼しい朝を迎え







撤収の朝には嬉しい気温。







こむぎはここを離れたくない







最後まで抵抗を続けるこむぎ







ここまで嫌がるのも初めての事。







「嫌だーー！うごきたくなーーい！」







そんな彼女をなだめ

車に誘うけれど

何度も拒み降りようとした。

再びここにくる動機の一つは

このこむぎの意志。







最後に、行かなければいけない場所があった







お隣、高野崎キャンプ場入口にあるお店

ここで今別最後のお金を落とすのが

最終目的の一つ

色んなところでウニ丼を食べたけど

恐らく日本一安くて美味いやつ

もちろん来年も食べたいから。







これがここに再びくる最大の動機

最高の上を行く景色

知る限り日本一の夕景に加え

とことん居心地の良いキャンプ地

そして絶品のウニ丼がきっと来年も

待っている。


それがキャンプ




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