からの続き







風のせいで、オープンタープ下の冷え込みは増すばかりだが…

調理は焚火をメインに考えていたため







ひと通りの食料の確保がなされるまで

暖かいCABANONの中に入ることは許されなかった。







スキレットでガッチリ目に焼きを入れた牛モモは

その後、余熱を逃さぬようアルミホイルにきっちり包む。

後は、少し冷ました熱湯に入れ80℃キープで10分で出来上がり







そんなこんなの夕刻が過ぎ







日中は紅葉写真を撮りに来る観光客やアマチュアカメラマンらが

ひっきりなしだったほとりに静寂が訪れた。

焚火の鎮火を凍えながら待ち

アルパカの熱気でポカポカのCABANONにこもった。







外気温は4℃台、CABANONの中は20℃強

暑くなりすぎないよう頻繁に換気をしつつ

ウィスキーを転がしつつ幸せな眠りについた。

フルコットンの真骨頂は包まれるような暖かさ。







夜間断続的に強風に吹かれたが、CABANONもTATONKAも

グラっと来るような事もなく私は快眠。

一晩中、聞こえて来る風の音に妻は眠れなかったらしい。



新しい朝が来た。

磐梯山は山頂だけ雲に覆われていた。







歩くとシャキシャキという…足音が鳴る

ほとりには昨夜の風で落ちた葉がそこかしこに







日差しはまだささないこの時間が気持ちいい。

キーーーンと冷えたこの空気

キャンプをやって初めて好きになる人が多いのも頷ける。







好きとはいえ風は残っていて寒さも厳しい朝だったが

何もかも美しい朝

鴨の親子が素潜りで餌を獲る水音と

鳥のさえずりだけが聞こえている。







CABANONの前室に戻り







出がけに自宅で焙煎したコーヒーの香りで妻を起こす事にする。







淹れたてのコーヒーを片手に再び外に出







ようやく顔を出した朝日を浴びた。

湖面に映るダブルの朝日、さぞかしメラトニンの生成を

促してくれた事だろう。







このひと時、たまらんねぇ


思わず口に出た。







すっかり雲も消えてなくなり







燦々と降り注ぐ太陽光線に紅葉も光り輝いていた。







このコーヒーを飲み終えたら撤収だ。







光り輝く景色の中、雲は流れ磐梯山も顔を出した。







四季折々の美しい朝があるからやめられない


それがキャンプ


セロトニン全開中！




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