東北の冬は寒い。
今年は記録的な暖冬…と言ったって、20℃を超える気温が続くわけではないわけで
雪だって毎年降るし寒いものは寒い。

それが東北だと思っているし、春夏秋冬季節のメリハリを考えると
東北っていいなぁとつくづく思う。

ただ一つ、気に入らないのは通年キャンプ場の少なさだ。

我が家のように、ほぼ週一をデフォルトで出撃するキャンパーにとっては
行き先が限りなく限定されてしまう事が、唯一の泣き所。

何と言っても冬キャンプは楽しい。

カキーンと冷えて凍える寒さの中、幕を暖め、煮炊きをし身体を暖める
ただこれだけの当たり前が冬のキャンプでは、その一つ一つが上質な価値だ。









そんな東北南部にあるフォレストパークあだたら

言わずと知れた全国的にも有名な高規格キャンプ場であり
東北で数少ない通年キャンプ場。
真冬の利用者は、関東圏のナンバーが立ち並び、意外にも東北人の方が少なくなる。

関東圏の利用者を意識してか、受付の接客のクオリティから高規格であることが素晴らしい。
東北弁丸出しのアルバイト学生がぶっきら棒に受付で立ち振舞い
混雑時はバケツリレーのような接客となってしまう某エコなんちゃらのような
キャンプ場とは毛並みの違いを感じるのは私だけではないだろう。

そんなフォレストパークあだたらの電源サイトをとことん使い倒す。

電源サイト…そもそも我家は使い方が分からず、スマホとiPadの充電して終わり…。

そんな利用をした事もあったのだが、とどのつまり、適切な家電を上手に使い
いかに快適にキャンプをするか？コレを最大のテーマとしての出撃だ。

外気温は0℃

時折風が強く吹き、雪が舞う中の設営となった。







スカートには瞬く間に霰（あられ）のような雪粒がたまるが
たちまち風に吹き飛ばされては、またたまる…そんなコンディション
吐く息は白く、アルミ製の骨格が氷よりも冷たく感じる設営だ。

ポールの一本一本がとにかく長いトルテュライトだが

夫婦二人でスリーブに手際よく差し込んでいき、ものの15分程度で
完全自立、20分後には風上のペグダウンも完了し
お隣のサイトの方々から、その手際とスピードに驚かれた。







今回のキャンプでやりたかった事。

先ずは、トルテュライトで窓のあるキャンプ。







前面に大きく開いたメッシュパネルに透明のビニール製シートを
あつらい、ただでさえ冬に明るいライト幕の中をさらに明るく過ごす。







昨年、特注でビニール加工業者に発注しトルテュライト用にオーダーメイドした。







次に、トルテュライトをインナーなしで暖かく過ごすため
お座敷仕様でコタツ三昧







二人で使うには大き過ぎ、アルパカ一つではインナーなしだと
10℃程度までしか気温を上げられないトルテュライトだが
コタツで足元からガンガン暖めたら快適に違いない…妻の発案だった。







コタツの熱源には電源を…荷室スペースが気にならない秘密兵器を投入し
（レポは後日）コタツのない我家は久々に夫婦二人根っこが生えてしまう。

最後は、粉物好きなのに、これまでやった事のない
幕内タコ焼き 笑







これも電源使用の電気タコ焼き機を投入。
我が家のシェフの想像力は素晴らしい。
タコ焼きのみならず、その後、食のアミューズメントと化すキャンプへと大発展。







その後、二人で寝酒となるとびきり度数の高いカクテルを楽しみ
意識を失うようにシュラフに吸い込まれた。







翌朝、幕の中が暖かかった事を象徴するように、幕の内壁を伝って裾まで辿り着いた
結露は氷柱（ツララ）を作っていた。







幕の外に出ると…風は止み、静けさと冬の凍てついた空気が肌に突き刺さった。

いい朝だった。

かくして夫婦二人はフォレストパークあだたら電源サイトにおいて
電源を使い倒すキャンプを満喫した。







夏場はひたすらワイルドな方向に舵を切った二人だったが
今年の冬は、当分、和製グランピングとも言える
快適キャンプをちょいちょい楽しむ事になるだろう。






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