今年に入り何かが変わったと思っている。

疫病騒ぎですっかり停滞していた売上が

かなりの部分で回復を示している。

もちろん仕事は比例して忙しく家の事が

何も出来ていないからと妻はこの日曜日

家事に精を出す事に決めた。





昨年八月以来となるソロでの出撃

行先は決まっている。

冬期閉業の多い福島にあって数少ない

通年営業の地　川内村いわなの郷だ。

この冬はこれで四度目の来訪

週の中過ぎに降った雪は残り高い気温で溶け

フィールドのコンディションは下の上といった所

どかされた雪は芝と土が混ざり汚れている。

先客は雪中キャンプの経験の浅い

キャンパーだった事がその様子から伺えた。

防水のブーツを持たせてくれた妻に感謝しつつ





ただ、幕を汚さないよう各所を養生しながらの

設営にはかなり時間がかかり普段の半分の

荷物ながら一時間以上の時間をかけてしまった。





妻が握ってくれたおにぎりを一つ

行きの車中で頬張ってはいたが

どうにもお腹が空いて仕方がなく

先ずは焚火からという

普段とはだいぶ違うノンアルスタート

とにかく肉を焼くためだ。

今回、食材は全て自宅から持参

スーパーなどの立ち寄りもしていないため

時間はまだ一時を回った辺り、たっぷりあった。





予め妻からはステーキ調理の指南を受けてきたのだが

最も重要かつ効果の実感があったのはこの作業

『肉のマッサージ』だった。

肉叩きはもちろん持参してないので

ペグハンマーで代用したのだが充分に使えた。

叩けば叩いただけ肉は薄くなってしまうので

ハンマーの重量で叩くイメージできっと正解。

各種のスパイスを焼きの直前に振り





先ずは焚火の火の安定をはかりながら

スキレットをプレヒートする。





スキレットにひいた油から煙が上がった所で

肉を投入、叩いて薄くなった肉を縮めた状態で

スキレットに押込む事で肉は厚みを取り戻した。





ほどほどに両面に焼き色がついた辺りで

肉を押して柔らかさをはかり

火からおろし通常ならばアルミホイルに包んで

休ませたりするのだが、かなり柔らかく

レアの感触だったので薪の上に置いた

スキレットに載せたまま休ませてみる。





丁寧にマッサージをしてあるから

多少火が入りすぎていたとしても

柔らかさには影響はないと考えた。





冷めないように肉を何度か返し

オリーブのまな板上に載せたら完成だ。





さぁ肝心の火の入り方はどうだっただろうか？





完璧





肉が上手に焼けた

たったそれだけでテンションが上がるのが

ソロキャンプ





幸先の良いスタート





フィールドには日差しが戻り

風が吹き始めたけれど気分はいい。

一人ご満悦でウィスキーのスクリューを回す


それがキャンプ




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