エンゼルフォレスト滞在四日目







真冬の山間とは思えない一月晴天続きの四日間

この日も予報は晴れ

冬キャンプでこうも好天が続くと

いつドカ雪に見舞われるだろうかと

少し不安を感じ始めていた。







食料や酒類の買い足しや洗濯の必要もあり

この日は白河市内へと足を運ぶ。

洗濯乾燥を入れ替えずに出来るコインランドリーを

見つけ終了迄の約60分間で買物等全ての

用事を済ませ県道289号線へ向かった。







日曜日チェックイン前の買出しを市内で行い

通りがかった際、凄まじい行列が出来ていた店

白河ラーメン『えびまさ』







このエリアには白河ラーメンの店が　

無数に軒を連ねるラーメン激戦区だろうか？

手打ち麺のツルツルの食感が感動だった。

キャンプ中の外食は久しぶりの事



キャンプサイトに戻ると妻は薪ストーブに

鋳鉄パンを準備、夕食の支度を済ませる。







このタイミングで乾杯スタート







ランタンへの着火を早目に済ませ

テント前を照らす灯りに







妻にはタンカレーNo.10でカクテルを







この時間にはこむぎは膝の上でヘソ天状態だった。







こうして夕食の時間がやってきた。

この夜は豚の角煮がメインメニュー

妻の調理技術に加え南部鉄器岩鋳製フライパンの

凄まじい性能を垣間見る事に







口の中でほどける角煮は鋳鉄パンの賜物

食後は調味で使った生姜のスライスすら

極上のおつまみになった。


キャンプのお陰でスキレットを使うようになり

鉄製品の凄さ、素晴らしさを知る事になった

以来、朝食の目玉焼きはスキレット調理が

デフォルトとなり何年も経つが



岩鋳のポテンシャルは当時のあの感動を

思い出させるもので例えば約10倍の価格の

愛用のフランス製鍋STAUBでも

同様の調理ができるがそれと比べても

一歩も引けを取ることはなく

これ一つでキャンプのクオリティに多大な

変化をもたらす道具と再認識する事となった。

近年家庭用のフッ素コーティング系フライパンが

EUなどで規制され初めている事を鑑みても

昔ながらの鉄製品、重くて使い勝手が悪くとも

生涯使える一級の道具という認識は重要に思う。







ちなみに手入れはもしかすると一般的な

鉄のフライパンよりも簡易かも知れない。

表面に細かなざらつきがあり焦げはタワシで

擦るだけでこびりつきが取れてしまう



この冬はストーブを始めとして鉄製品の良さを

改めて見直すキャンプとなったことを実感したもの。







そしてやって来たウィスキータイム







愛猫こむぎと過ごす







ずーっとこの時間が終わってほしくないとさえ思う

薪ストーブのある暖かなテントの中







この夜は初めてのまとまった降雪があった。

とは言え、積雪は数センチ

年越し北上で経験した一晩50cm強を思い返せば

蚊に刺されたようなもの。







新雪にコーティングされたキャンプ地の朝は

雑多な景色を純白の美に塗り替えていた。







音もなく舞い降りる雪を見るためにテントを全開に

というのは嘘で、この朝はBAHARIの中で魚焼き

立ち上る鰯臭を追い出しながらの朝食も

この雪景色の中ならまんざらじゃない。







懐かしの卵かけご飯

よく食べたっけなぁ







朝食を終え炊事を済ませサイトに戻り

ふと気づいてしまった。

日を追って生活感がサイトには漂い始めている。

こりゃ物置き…だよね笑







もちろん目論見通りのタープ下


それがキャンプ




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