どちらかと言えば落ち着いていた9月前半だった。

忙し過ぎるのも身体に負担を覚える年齢だから

暇な週があっても良いかもなぁ…

なんて自分を慰めていたらやって来た激務の週末日曜日

本来ならば日曜は休みだが

比較的落ち着いていた前半の売上を

挽回する足掛かりの1日になった。







夫婦諸共、疲れはピーク

「温泉キャンプで疲れが取れると良いなぁ」

痛いほど分かる妻の切実な願い

「何回でも温泉はいれてぇ…そんなとこだとアソコとアソコと…」

本来ならば一択の選択肢を無理矢理二択三択にする妻

分かってるって「アソコがいいんだろ」

高規格キャンプ場 フォレストパークあだたら







こうしてやって来た私達野良キャンパー夫婦にとって

随一の贅沢キャンプ場には

山法師が美しい実を付けていた。

美しいワインディングが織りなすプライベート感







二年振りとなるCー14サイトにチェックインとなった。

縦長のサイトは奥にテントを張ると

タープの手前、向かって左のペグ位置に

ちょうど駐車場の石畳みがくるためいつも難儀するのだが

FIELDOORタープの長めなロープのお陰で

石畳みを超えてペグダウンができた。



近年の格安タープは侮れない







緑の中のドギツいバーガンディタープは

目立ちすぎていたが、混み合った場内で

一目で自分のサイトが分かるのは悪いことじゃない。







ただこのタープ、遮光性が非常に高いため

日差しの少ない曇り空の日は

タープ下が相当暗い。







ただ、疲れ切った夫婦には実はこの暗さはありがたく

心を身体を鎮静化してくれる印象だった。







乾杯はハートランド瓶ビール

「瓶ビールってやっぱ美味い」

思わず出た声と同時に

妻はこの日のスターティングメニューを完成させていた。







エノキの素揚げ

塩とあおさ海苔で食す。

ビールのアテにぴったり

ここでサプライズが…今夜のお楽しみにと

管理棟の売店で妻がコッソリ買ってくれたのがこのウィスキー







今宵のメインメニューはキノコだらけの秋スキヤキ

今季初となる鍋メニューという事で奮発したらしい。







ちなみに松茸の入った桐の小箱は

超秀逸なファイヤースターターとなる。

楽しみで仕方なくニヤニヤしながら夕刻を迎えた。







ランタンの点灯は普段より１時間ほど早かった。







何度も何度も繰り返したケロシンランタンのプレヒートも

これから始まる極上の夜の訪れに華を添えるかのようだった。







「スーーーーーーーーーーーーーーー」

静かな静かな吸気音を立てて英国製ランタンが輝いた。







今年二本目の秋刀魚を焼いた。







カボスと大根おろしを添えて







今季初すき焼きも格別

曇り空の一日だったけれど

こんな極上の夜があるから

キャンプはやめられない







今宵のお楽しみはこの二本



味わいは対照的な二本だがキャンプの夜

こういう組み合わせがたまらない。

ずっと飲みたかった笹の川963

熟成感は感じられないけれどバランスは最高で私好み







赤と黒の二種類が販売されているので

飲み比べるのも悪くないが

PEATY &SMOKYな黒がやっぱり美味い。

対してニッカの新発売はと言えば

これも良く出来ていて超オススメ

この価格帯では最上位クラスの印象







合わせてシングルモルト一本分の金額

この組み合わせはしばらく楽しめそうだ。







こういう喜びや感動は

やっぱりキャンプで味わうのが一番 ！







喜びと感動の夜が明けて気付いたことがあった。







ちょうど一年くらい前なんかは

楽しい夜が訪れると

ついつい考えてしまったのがキャンプの残り時間

それは焦りにも似た感情だったのだけれど







春以降、あまりその焦りを感じなくなったというか

考えすらしなくなった。

いつも「忙しくて死ぬー」なんて言ってるけれど

ストレスが確実になくなっている実感がある。





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