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今日もどこかで野遊びを…

とある夫婦の野遊びの記憶です

イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶

   

あの日あの時から全てが変わったとしみじみ思う。

全ては現在地である今へと向かうベクトルだったと思えるのは

なんと幸せなことか

未曾有の大災害となった震災から7年

我が家は今年の冬キャンプの象徴でもある

不動尊公園キャンプ場に(また)幕営した。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



震災当日私は仕事で海沿いの町七ヶ浜町の役場近くにいた。

建物の中には到底いられないほどの激しい揺れが長く続き

外に出ると割れた窓硝子が降ってきた。

捕まるものがないと立っていられないほどの揺れ

これはとんでもない事が起こっている

瞬時に感じ心臓の鼓動が体全身に響いたのを鮮明に覚えている。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



このところ不動尊公園と言えば川沿いの第一サイトが多かったため

今回は一年ぶりに第二サイトを選ぶことに

川を見下ろす林間の高台にある第二サイト

林立する冬枯れの木々が美しい。

枝の先には小さな小さな蕾がつき始めていた。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



スターティングメニューは

ホタルイカとマッシュルームのアヒージョ

妻の作るアヒージョは間違いなく完成の域

山を散策して集めた杉の枯れ枝で早々に焚火に着火した。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



このキャンプ最大の楽しみはコイツ



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



つい先日イチローズのブレンデッドが手に入ったのだ。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



自宅にてアイスピックのみで削り上げた丸氷で楽しむ。

薄めのゴールドからは想像つかないガツンとくる旨味

こりゃぁ品薄になるのも頷ける。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



ウィスキーを転がしながらいるとランタンに明かりが欲しくなり



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



順次火入れを行うと



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



イチローズもより一層華やかな味わいになった。

氷が溶け、10%ほど加水されたココが私には一番美味しく感じた。

これ以上加水が進むと味が壊れそうなそんなギリギリ



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



焚火ではホタテを貝焼きに



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



バター醤油が我が家の定番



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



二杯目のウィスキーをグラスに注いだ頃が最高だった。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



刻々と闇が深くなりウィスキーの色味も増してゆく



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



この日、第二サイトは貸切り状態

心ゆくまで三月の夜を楽しめる。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



ホタテを食べた後の楽しみは

そのエキスに浮かべ焼くサキイカ

濃厚なバター醤油とホタテのエキスが煮詰まり

それを吸って柔らかくなった頃、食べる



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



その頃、丸氷はふた回りほど小さくなっていた。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



うめーーなぁーーーイチローズ!



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



この時点で気温は2℃くらい

冷え切った手を火にかざし暖めた。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



存分に焚火とイチローズを堪能し思い出すのはあの日の出来事



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



けたたましいサイレンを鳴らしながら

消防が避難を呼びかけていた海沿いの町



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



既にして電話は繋がらずSNSに

メッセージを残し先ずは自宅を目指した。

海沿いのルートを向かうと大渋滞が発生しており

内陸へとハンドルを切り国道45号線でまたも渋滞に。

動けなくなっている所に津波がやって来た。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



工場から流れてきたパレットが147の車体の下を音を立ててながれて行く

水没した車達は次々にクラクションを鳴らし始め

少し低くなった対向車線側の車はグラっと傾き

車同士ぶつかり合っていた。

我が147はと言えば、浸水するかしないかの状態で

なんとか持ちこたえ、やがて真っ黒な海水は引いて行った。

もし5mズレていたなら流されていたと気づいた時

生かされたと心から思ったものだった。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



今宵、暖かいマルシャルの中



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



美味い鍋をついばみソーダ割りのウィスキーを楽しめるのも

あの日があり、心にも環境にも劇的な変化があったからに他ならない。



イチローズを焚火酒に思い出す震災の記憶



色々あったけれど

精一杯、働き、遊び、何事にも先入観を持たず挑戦する

三日、三月、三年後が楽しみだと思えることにただただ感謝。




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この記事へのコメント
震災から7年、本当に「生かされている」と感じますね。
津波にあわれていたとは・・・・足が震えます。
当方はさほどではありませんでしたが、その数年前に起きた中越地震を思い出しました。主人が結婚の挨拶に来る前日でした。当然中止で結婚も1年延長。その年は実家の1階がが完全水没したこともあり災害は必ずくると痛感しました。せめて災害にあわれた全ての方が孤独でないように、劇団家のように三日、三月、三年後を思い描いて生きていける事を祈ります。 ちなみに「おうちキャンプ」も楽しみにしています。
鬼平
2018年03月13日 12:43
鬼平さん

震災の記憶、7年も経つと少しづつ
薄れてゆくものですがその時味わった恐怖や
辛い経験もさることながら
与えられた情や優しさは今なお忘れないものですね^^
災害で結婚延期とは…一生忘れませんね汗
そのような方はきっと沢山いらっしゃったのでしょうね
今となっては過去の印象的な記憶の一部
前を向いて歩んで行くしかないのですが
アレをキッカケに良い方向に変わったと思えるように
やっとなってきました!
おうちキャンプ着々と進めております^^

劇団にひき劇団にひき
2018年03月13日 16:12
私は東京で働いてましたので揺れはしましたが生命の危険は感じませんでした。

風化させてはいけない震災だと思います、NHKできちんとしたドキュメンタリーを作ってほしいなと思いました。
sarukitikun
2018年03月16日 07:50
sarukitikunさん

こんばんは!
一生に一度だろうと思いますが震災後
会社がひと月休みになったり
街中で駐禁取られなかったり
ありえない状況だったのも印象的でした
とにかく食料確保が毎日のテーマで
そういう意味では忘れられないことばかり
教訓として今後も活かしていこうと思うばかりです!

劇団にひき劇団にひき
2018年03月16日 20:33
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