我が家がビギナーだった頃、とにかく妻がこだわったのは
キャンプにおける快眠だった。

初めて二人で行ったのは山形県古龍湖キャンプ場だったが…
道具も何もないままBBQコンロと簡単タープのみ車に積みこみ
正に今で言うタープ寝キャンプだった。

シュラフはなく自宅の布団を持参、ロウソクを囲むように配置
まるでそれは中世の何やら怪しい宗教儀式のようでもあったが
楽しいキャンプだったのを覚えている。







その後、年一キャンプが月一となり、ここで重要視したのも
キャンプにおける快眠だった。

当時の装備では真ん中で繋げられるインフレーターマット二つ
コット二台に枕二つ…この枕、ケチったばかりに粗悪品で
エア漏れしまくり、戦力外となり着衣にタオルを巻き寝るようになっていた。

当時購入したインフレーターは30泊程度で穴が開き
エア漏れが発生、私は腱鞘炎を患い畳むのがとにかく苦痛で
週一キャンプとなったここ数年はコット寝がデフォルトになった。

様々なコットを使ったが寝心地的に気に入っているのは
ドッペルギャンガー製のワイドコット
広さが魅力でハンモックに近い寝心地

このコットは約70泊くらいで帆布のほつれが発生
まだ使えるレベルではあるが二軍落ちさせた。







そんな経緯を経て年越しキャンプでは幕の中で
いつでもゴロ寝がしたいと再びインフレーターを物色する事にした。

ドッペルギャンガーの二軍落ち後購入したQUALZキャンパーズベッドが
どうしても私に合わなかったのもその理由

妻が目をつけたインフレーターはこれだった。



肝心の寝心地はというと、コット寝では得られない抜群のクオリティで
これは壊れるまでしばらく使い続けることになりそうだ。







ただ、これがパーフェクトなのかというと難点もある。
最大の利点である寝心地に文句はないのだが…

特徴である枕部分
逆止弁付きの空気出入二重バルブ式とでも言おうか…
膨らませる用の穴が一つとさらに奥にエア抜き用の二重穴になっていて







エア抜き用のこのバルブが異常に固くマイナスドライバーなど
道具を上手に使わなければ壊しかねない構造となっている。

というか購入2回目の使用で壊れてしまった 汗
ナチュラムさんに問い合わせると文句なく新品交換となり
購入1ヶ月にして二代目となったわけだが







今回は慎重に使おうと、カチッと全て嵌め込むと
開けられなくなるため半開き状態で使用してみた。
私の枕は朝までパンパンだったが妻の方は夜中二度三度
空気を入れていた状態だった。

何れにせよ枕で悩んだ事を考えるとここまで堅牢である事は
安心の一つ…マイナスドライバー常備での対応を考えている。







コット寝に慣れてしまうと、テント内レイアウトはどうしても

センターにドンと置いてしまいがちなのだが…

インフレーターを隅に寄せたレイアウトにすると

2.2×2.2の幕でも広大なリビングが作れたりする事に

今更ながら気付いてしまったりしたものだった。







手触りも良く厚み5センチのインフレーターの上にゴロッとして

ナイトキャップカクテルを楽しむ

狭い幕でも贅沢な気分になるものだ。







ただ、、ダブルなだけに畳むのはやっぱり大変な重労働

これを改善する使用法を我が家はまだ見つけられていない。





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