延泊で生き返る 年越しキャンプ2016〜2017 最終話
当初予定の最終日の朝を迎えた。
大晦日から二泊して、天候コンディションは一番良かった。

妻はまだ起きてこないが
ズラリと並べていた道具たちを一つ一つ手に取り
なんともシックリいかない気分で店仕舞いの準備
そのうち妻の目も覚めた。
起き掛けなのにズッと起きてたかのようにハッキリきっぱり妻が言う。
こんな気持ちじゃ帰れない!

それを言われる前の昨夜から頭の中にあったのは
名画カサブランカで有名なハンフリーボガートの言葉
「世の中の問題は、みな、飲み足りていないことだ」
そう、我が家の問題は明らかに昨夜飲み足りなかったこと
というか身体がアルコールを受け付けなかった事だ。
アルコールはまだまだ充分!
胃袋 快調!これならこのキャンプを挽回できる!
氷仕入れてもう一泊行くぞ!
即決だった。
何ヶ月も前から計画し、楽しみにしてきた年越しキャンプ
不完全燃焼で終わらせられるわけにはいかなった。
そうと決まったら行動は早かった。
一部片付けは終えていたので明日の撤収が楽なように
必要最低限の荷物だけを残し、若干の模様替えをした。

気分も一新された所で買い出しに行き
戻るや否や干し肉を仕込む

強めの塩と胡椒を塗りこむだけ
3日目のこの天気
やはり天候コンディションが与える恩恵は大きい。

BAHARI-4に差し込む陽射しは新春そのもの
凛とした真冬の空気感は皆無だがこんな小春日和は最高だ。
肉はファイヤーハンガーに吊るすことにした。

妻はランチタイムまでの繋ぎを準備する。
モッツァレラプロシュート巻き
パルマ産生サラミ
ミモレット

洋酒のアテに最適な選択。

元旦にあけられなかった残りのランブルスコで
乾杯の準備が整い、年越しキャンプ、最初の二泊で
実現出来なかった焚火に火を入れる。

やはりこれだった。
二泊キャンプで焚火のないキャンプなんて
いくら格好つけたって満足があるわけがない。
だってそれは真夏のお祭りに露店屋台がない様なものだから

生が売りのサラミを炙ったり

モッツァレラプロシュートをあえて溶かしてみたり
それを成形ポテトチップスで挟んで食べてみたり

こんな自由こそがキャンプの良さ

赤いカクテルをサントリー知多をベースに作り
ブレンデッドが売りの知多の甘さはカクテル向きだなんて
思ってみたり…キャンプじゃなければこんなチャレンジを
馬鹿高い国産ウィスキーを使って試したりしないだろう

シェークを済ませたら
ここからが本キャンプ最大のお楽しみ
早起きをしてこの日のために一生懸命作った
自家製ソーセージに火を入れた。

あらためて乾杯をし
ソーセージが焼ける音に耳を傾けた。
ソーセージを焼くコツは心得ている。
スキレットに油を入れずにソーセージを入れ加熱
と同時に水を入れ蒸しながら焼くと失敗がない。

ジュワァァァァという音が止まり1分くらい放置で
絶妙の焼き目が付く

この状態で真ん中に熱が通るまで
蓋がわりのスキレットをそのままひっくり返し
また水を入れ焼き目がつくまでモスコでも飲みながら待つ

焼き過ぎたくらいが最も食欲をそそるビジュアルになる。
無論、不味いはずはない。

焚火の火を生かしてもう一品肉食メニューを
豚バラ&インゲンのポン酢焼き

干し肉もこの頃にはいい感じの色合いになっていた。

一旦包んで数時間寝かせる。
ラップがベストだが、アルミホイルで代用した。

焚火を使った調理をしただけで
このキャンプの価値は倍以上に跳ね上がった。

それがキャンプ

肉野菜がけたたましい音を立てて美味しくなっていき
冬の空気にあらがうかのように湯気をモウモウと立てる。
この湯気でさえ、変哲のない肉焼きを美味くさせるのが
キャンプ なんだよな
森が輝いて見えた。

夕暮れが去ると、あれほど暖かったフォレストパークあだたらには
吹き下ろしの風が活躍しだし、瞬く間に冬の凍てつきを感じるようになっていた。

時折、頬が痛いほどの冷たい風が西から東へ流れていく
雪のないサイトはみるみる硬くなっていた。

干し肉のステーキを焼き始めた時には
風の中に雨粒が混じるようになった。

高温で焼き上げた安い安いアメリカ牛は
いつものように、それはそれは美味しくなっていた。

このキャンプ最後の酒はアードベック
脂っぽくなった口の中をピートで洗い流す。

これが年越しキャンプ最終日の顛末だった。

不完全燃焼だった前日とは打って変わり
キャンプの幸福感に満ち溢れ満足のいく1日に
前日との違いは明白。
それは焚火の煙と炎のなせる業

おこもりキャンプは快適であればあるほど
キャビン泊やホテル泊に近くなる
それじゃキャンプじゃなくたって良くなってしまうわけで
非日常感は逆に薄れてしまう気がした。
最終日、焚火と屋外料理を楽しんで初めて感じた
いつものキャンプ感
我が家はやっぱりこれなんだと感じたのが
今年の年越しキャンプだった。
最後に今回キャンプでお会いしたTERUMIXさんもんもんさんC-18さん
貴重な時間をご一緒頂きありがとうございました。

にほんブログ村皆様の励ましにいつも感謝しております!
2017/01/10
大晦日から二泊して、天候コンディションは一番良かった。
妻はまだ起きてこないが
ズラリと並べていた道具たちを一つ一つ手に取り
なんともシックリいかない気分で店仕舞いの準備
そのうち妻の目も覚めた。
起き掛けなのにズッと起きてたかのようにハッキリきっぱり妻が言う。
こんな気持ちじゃ帰れない!
それを言われる前の昨夜から頭の中にあったのは
名画カサブランカで有名なハンフリーボガートの言葉
「世の中の問題は、みな、飲み足りていないことだ」
そう、我が家の問題は明らかに昨夜飲み足りなかったこと
というか身体がアルコールを受け付けなかった事だ。
アルコールはまだまだ充分!
胃袋 快調!これならこのキャンプを挽回できる!
氷仕入れてもう一泊行くぞ!
即決だった。
何ヶ月も前から計画し、楽しみにしてきた年越しキャンプ
不完全燃焼で終わらせられるわけにはいかなった。
そうと決まったら行動は早かった。
一部片付けは終えていたので明日の撤収が楽なように
必要最低限の荷物だけを残し、若干の模様替えをした。
気分も一新された所で買い出しに行き
戻るや否や干し肉を仕込む
強めの塩と胡椒を塗りこむだけ
3日目のこの天気
やはり天候コンディションが与える恩恵は大きい。
BAHARI-4に差し込む陽射しは新春そのもの
凛とした真冬の空気感は皆無だがこんな小春日和は最高だ。
肉はファイヤーハンガーに吊るすことにした。
妻はランチタイムまでの繋ぎを準備する。
モッツァレラプロシュート巻き
パルマ産生サラミ
ミモレット
洋酒のアテに最適な選択。
元旦にあけられなかった残りのランブルスコで
乾杯の準備が整い、年越しキャンプ、最初の二泊で
実現出来なかった焚火に火を入れる。
やはりこれだった。
二泊キャンプで焚火のないキャンプなんて
いくら格好つけたって満足があるわけがない。
だってそれは真夏のお祭りに露店屋台がない様なものだから
生が売りのサラミを炙ったり
モッツァレラプロシュートをあえて溶かしてみたり
それを成形ポテトチップスで挟んで食べてみたり
こんな自由こそがキャンプの良さ
赤いカクテルをサントリー知多をベースに作り
ブレンデッドが売りの知多の甘さはカクテル向きだなんて
思ってみたり…キャンプじゃなければこんなチャレンジを
馬鹿高い国産ウィスキーを使って試したりしないだろう
シェークを済ませたら
ここからが本キャンプ最大のお楽しみ
2016/12/31
早起きをしてこの日のために一生懸命作った
自家製ソーセージに火を入れた。
あらためて乾杯をし
ソーセージが焼ける音に耳を傾けた。
ソーセージを焼くコツは心得ている。
スキレットに油を入れずにソーセージを入れ加熱
と同時に水を入れ蒸しながら焼くと失敗がない。
ジュワァァァァという音が止まり1分くらい放置で
絶妙の焼き目が付く
この状態で真ん中に熱が通るまで
蓋がわりのスキレットをそのままひっくり返し
また水を入れ焼き目がつくまでモスコでも飲みながら待つ
焼き過ぎたくらいが最も食欲をそそるビジュアルになる。
無論、不味いはずはない。
焚火の火を生かしてもう一品肉食メニューを
豚バラ&インゲンのポン酢焼き
干し肉もこの頃にはいい感じの色合いになっていた。
一旦包んで数時間寝かせる。
ラップがベストだが、アルミホイルで代用した。
焚火を使った調理をしただけで
このキャンプの価値は倍以上に跳ね上がった。
それがキャンプ
肉野菜がけたたましい音を立てて美味しくなっていき
冬の空気にあらがうかのように湯気をモウモウと立てる。
この湯気でさえ、変哲のない肉焼きを美味くさせるのが
キャンプ なんだよな
森が輝いて見えた。
夕暮れが去ると、あれほど暖かったフォレストパークあだたらには
吹き下ろしの風が活躍しだし、瞬く間に冬の凍てつきを感じるようになっていた。
時折、頬が痛いほどの冷たい風が西から東へ流れていく
雪のないサイトはみるみる硬くなっていた。
干し肉のステーキを焼き始めた時には
風の中に雨粒が混じるようになった。
高温で焼き上げた安い安いアメリカ牛は
いつものように、それはそれは美味しくなっていた。
このキャンプ最後の酒はアードベック
脂っぽくなった口の中をピートで洗い流す。
これが年越しキャンプ最終日の顛末だった。
不完全燃焼だった前日とは打って変わり
キャンプの幸福感に満ち溢れ満足のいく1日に
前日との違いは明白。
それは焚火の煙と炎のなせる業
おこもりキャンプは快適であればあるほど
キャビン泊やホテル泊に近くなる
それじゃキャンプじゃなくたって良くなってしまうわけで
非日常感は逆に薄れてしまう気がした。
最終日、焚火と屋外料理を楽しんで初めて感じた
いつものキャンプ感
我が家はやっぱりこれなんだと感じたのが
今年の年越しキャンプだった。
最後に今回キャンプでお会いしたTERUMIXさんもんもんさんC-18さん
貴重な時間をご一緒頂きありがとうございました。

にほんブログ村皆様の励ましにいつも感謝しております!
この記事へのコメント
写真が先なのかそれともレイアウトをもとに撮影しておられるのか。
まるで動画を拝見しているような感覚もおぼえてきました。
そして真打ちにアードベック。
ラベルからボトルからいちいちカッコイイ。
これをトドメに様々な酔いが一気にまわりました(笑)
名前を知っているだけのアイラ島のスコッチですが、
ここで楽しませていただけるこの上ない幸せ。
今更ですが、なんて素敵なブログなんだろう。
まるで動画を拝見しているような感覚もおぼえてきました。
そして真打ちにアードベック。
ラベルからボトルからいちいちカッコイイ。
これをトドメに様々な酔いが一気にまわりました(笑)
名前を知っているだけのアイラ島のスコッチですが、
ここで楽しませていただけるこの上ない幸せ。
今更ですが、なんて素敵なブログなんだろう。
吉備ダンゴロリンさん
こんにちは!
毎度のキャンプ、一泊あたり約100枚くらい
写真に残すのですが一つの被写体に対して
数枚構図や角度違いを毎回撮ってまして
最適なのをUPする流れなのですが今回は
テント内から外に外に出て行ってテント全景で締める
みたいな流れを表現してみたのが効いてるんでしょうか^^
映画の撮影手法にドリー撮影というのがありますが
あんなイメージです^^
お褒めに預かり光栄です!
こんにちは!
毎度のキャンプ、一泊あたり約100枚くらい
写真に残すのですが一つの被写体に対して
数枚構図や角度違いを毎回撮ってまして
最適なのをUPする流れなのですが今回は
テント内から外に外に出て行ってテント全景で締める
みたいな流れを表現してみたのが効いてるんでしょうか^^
映画の撮影手法にドリー撮影というのがありますが
あんなイメージです^^
お褒めに預かり光栄です!
念のため2016〜2017年越キャンプの記事を最初から読み直してみたのですが、やっぱり四六時中飲んでいたじゃないっすか!笑
自分は大晦日、SUNTORY白州をちびりちびりしながら蕎麦打っていました。
2016に拝見してきた色とりどりの素晴らしい東北キャンプ場。
最後は偶然にも同じ時間同じ場所にいて、にひきさんはどこを切り取り、どう描写してくるのかなぁ、なんて東の空にひときわ大きく輝くオリオン座を見上げていたのですが
まさかBAHARIでひっくり返っていたなんて!
ま、それもキャンプなのでしょう。笑
楽しかった年越キャンプの余韻も、にひきさんの最終話が投稿され、少しだけ寂しさを感じてしまいました。
また次のキャンプ記事を楽しみにしています。ありがとうございました!
自分は大晦日、SUNTORY白州をちびりちびりしながら蕎麦打っていました。
2016に拝見してきた色とりどりの素晴らしい東北キャンプ場。
最後は偶然にも同じ時間同じ場所にいて、にひきさんはどこを切り取り、どう描写してくるのかなぁ、なんて東の空にひときわ大きく輝くオリオン座を見上げていたのですが
まさかBAHARIでひっくり返っていたなんて!
ま、それもキャンプなのでしょう。笑
楽しかった年越キャンプの余韻も、にひきさんの最終話が投稿され、少しだけ寂しさを感じてしまいました。
また次のキャンプ記事を楽しみにしています。ありがとうございました!
C-18さん
こんばんは!
元旦は飲んだうちに入りませんので笑
まぁ確かにひっくり返ってました ね^^
大晦日に蕎麦打ちとはお見それしました!
蕎麦打ち…やったことがないので
今度いつかチャレンジしてみたいんですよね^^
自ら仕込んだ蕎麦で年越しなんて乙なことこの上なしですね!
久々の連泊で長々と続けましたが
やっぱり最終日の焚火を囲んだ飲酒が一番でした笑
こんばんは!
元旦は飲んだうちに入りませんので笑
まぁ確かにひっくり返ってました ね^^
大晦日に蕎麦打ちとはお見それしました!
蕎麦打ち…やったことがないので
今度いつかチャレンジしてみたいんですよね^^
自ら仕込んだ蕎麦で年越しなんて乙なことこの上なしですね!
久々の連泊で長々と続けましたが
やっぱり最終日の焚火を囲んだ飲酒が一番でした笑
こんばんは。
しっかり晩御飯を食べたはずなのに、
にひきさんのブログを読むとお腹が空くのはなぜでしょう。
「ごちそうさまでした」と言いたいのに、
「いただきます」しか出てきません。
特にソーセージ、最高の焼き加減ですね。
でもよかった、延泊で
いつものにひきさん・奥様、
いつものキャンプ感が戻ってきて(笑)。
しっかり晩御飯を食べたはずなのに、
にひきさんのブログを読むとお腹が空くのはなぜでしょう。
「ごちそうさまでした」と言いたいのに、
「いただきます」しか出てきません。
特にソーセージ、最高の焼き加減ですね。
でもよかった、延泊で
いつものにひきさん・奥様、
いつものキャンプ感が戻ってきて(笑)。
ガーさん
こんにちは!
新年早々の飯テロ失礼しました^^
飯をどう美味そうに撮るか?
せっかくなのでこれ今年の最大の課題にします笑
個人的にはスキレットから立ちのぼる湯気が
撮れたのが気に入っております^^
一昨年あたりのキャンプで、宿泊延長とか
よくやってたんですが…タイトなスケジュールで
これをやるのも乙なものでした^^
こんにちは!
新年早々の飯テロ失礼しました^^
飯をどう美味そうに撮るか?
せっかくなのでこれ今年の最大の課題にします笑
個人的にはスキレットから立ちのぼる湯気が
撮れたのが気に入っております^^
一昨年あたりのキャンプで、宿泊延長とか
よくやってたんですが…タイトなスケジュールで
これをやるのも乙なものでした^^
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。