「oriさん起きてるぅ〜？」

「起きてるよー」

ぶっきらぼうな返事に安堵する。

日の出と共に出発、24時間営業のスーパーにより

早朝の墓参りを終えて現地到着は8時台だった。







ori家は前乗りと言っても、我が家の出撃が1日遅いだけ

この日の牛野ダムは皆、季節柄の強風の洗礼を受けていた。

oriさんからは ウチくる？

前室入れるよ！というお誘いがあったのだが

久し振りとなる牛野ダム対岸の雰囲気を味わいたくて

夫婦共々ガッチリ暖かい格好で来たことだし

TATONAKAを風除けメインの張り方で乗り切ろうと言う算段だ。







風除けの効果は大きく、焚き火の炎もこの通り

ori家の撤収まで寒さで震えることもないだろう。

エール系ビールも全部空に出来そうだ。







ori家とは梅雨明け待ち遠しい8月以来

考えてみれば、夫婦二人じゃないのが久し振り







普通のキャンプ仲間なら三ヶ月なんてついこの間な感じだが

昨年、20泊以上を共に幕営してきたori家となると感覚が違う







空白の時間の穴埋めは酒と料理







ブログでしか見せていないそれらを振る舞って







ジャッジメントに期待する。







それはまるで学習発表会の学童のように

とーちゃんかーちゃんに成長を見てもらうかのような錯覚だ。







ハフッハフッ！







唐揚げを揚げた頃には手羽家もやって来た。

今年、杜の手羽先さんは手羽さんという呼び名から手羽家になった。

大半がピンだった手羽さんに生涯のパートナーが出来たという意味がある。







季節の移ろいと共に、時は仲間たちの生活や環境や

家族構成までも変えて来たが…

キャンプで見せる笑顔と優しさとヤサグレ感と阿吽の呼吸は

きっと生涯変わらない。







タバコ1,000円になったらどーする？

oriさんがこう言った。

『オレ葉巻にする』

葉巻って税制改正関係ないの？とか口に出さずに思いつつ

それならばとシガリロをご提供。







久々の仲間たちとの談笑は飛び切りくだらなく

それでいて時を忘れ楽しく暖かい。

彼らの撤収時間が訪れた。







仲間たちを見送ると…







突如訪れた静寂

せめて明かりを灯さないとこの静けさに飲み込まれてしまいそうだが

この一瞬一瞬を心に刻むのも我が家のキャンプ







風も止んだのでTATONKA1TCを開放感重視のスタイルに張り直した。

妻はジントニックを私はジンリッキーを食事のお供に。







日が暮れるのも本当に早くなった。

そんなどうでもいい話題が浮かんでは消え







日中の仲間とのやり取りを復習しつつ

また思い出して笑う牛野ダム対岸の夜







結局、日曜の夜ともなると牛野ダム対岸のこちら側は夫婦二人ボッチ

すっかり慣れた貸切キャンプだが仲間たちとの触れ合いが楽し過ぎて

この夫婦二人ボッチがちょっぴり寂しい。


二人とも着込んでいるので寒いわけではなかったが

どちらからともなく幕の中に入ろうということになり

最後に見た景色は19時台

私は寝不足から20時前に撃沈していた。







実はこの夜は妻のバースデーイブ

せっかくの誕生日前夜なのにと怒る声が子守唄だった。







翌朝目覚めると…今季初の氷点下







静まりかえった牛野ダム対岸は山かげなので

日の出が遅くメインサイトよりも朝が寒い。







誕生日の妻が起きる前に面倒なTATONKAの撤収を済ませたのだが

その音で起こす事になってしまった。







朝食はスーパーで購入した天ぷらうどん

氷点下の朝にしみる温かさ。







うどんつゆまで飲み干したところで

ようやく牛野ダム対岸にも暖かな日差しが降り注いだ。







今季初の氷点下となった今回の牛野ダムキャンプ

寒さを感じることもなく暖かく過ごせたと思う。

つまり…冬キャンプで一番重要なのはストーブでも

コットン幕でもケロシンランタンでもない


寒くない服装が大事





にほんブログ村皆様の励ましにいつも感謝しております！