2度と行きたくないと思った大っ嫌いなキャンプ場に行くという気まぐれキャンプ

劇団にひき

2017年09月18日 12:02

「こんなとこ二度と来るか!」

あの日、あの時、私は素直にそう思った。

アレから三年以上経っただろうか

その日、撤収時にテントのトラブルがありモタモタしているうちに

撤収時間を30分オーバーしてしまった。







「いやぁ遅刻しちゃってすみません」なんて感じで

チェックアウトの挨拶に受付に行くと…

「携帯に電話したんですがどこにいたんですか?聴こえてましたか?

ちゃんと電話出てくれないと困るんですけど!」

挨拶もなしに仏頂面で言われた。







少々度肝を抜かれ「すみません気付きませんでした 汗」と私

すると間髪入れずに

「◯◯さんチェックアウトの時間て知ってますか?」

怒りの口調でまくし立てられ

「あ〜すみませんこれこれこんな事情でちょっと遅れちゃいました 汗」

私が取り繕うと

「本来なら(遅れると)デイ料金が発生するんですよ」と受付嬢(高校生っぽいバイト)

その言い方は相当キツく冷たく目つきも悪く不機嫌そうだった。

次の瞬間、私は受付のテーブルを思いっきりバンッ!と叩き

「金が必要なら払うから幾らかかるんだ?」と言ってしまった。

あまりの態度の悪さにキレてしまったのだ。







すると…

「今回は別に、大目に見ますからいいです」ときっぱりあしらわれた。

その口調も驚くほど上から

「別にとはなんだ?金なら払うって言ってるだろ!」

再びキレた私。

「いいえ別にいいです!」

この言い方がとにかくムカつく

「いいなら最初からグズグズ言うんじゃねぇ

一言でも文句が言いたいなら刺し違える覚悟で最後までかかってこい!」

…と最後は心の中で叫んでその場を後にした。

バイトと思しき小娘相手にイライラの頂点を見せたことが

恥かしくもあり イライラ+後悔 という最悪の顛末

帰りの道すがら妻に言った

「金輪際、二度とここに来ることはないから」







そもそもこのキャンプ場とはとことん相性が悪かった。

初めて訪れた時は水道付き高規格区画サイトだったのだが

隣の家族連れの花火の煙に悩まされ

翌朝見ると私の車の塗装には何やらザラザラのカスなのか

煙の成分なのか塗装には明らかによろしくなさそうな

キラキラ光る物質が付着していた事があったり







二度目の訪問では場内にある温泉のメインとなる

露天風呂が故障で小さい内風呂に

掛け湯なしで湯船に入ってくるオッサンやその子供とすし詰めだったり

またある時は(満サイトでもないのに)予約を断られたり

希望のサイトが選べなかったりととにかく散々







以来、宮城県屈指、いや東北屈指の高規格キャンプ場である

このキャンプ場に足を運ぶことはなくなったのだが…

2017/08/21

2017/08/23


たまには人のいるキャンプも悪くない

そんな話を最近妻とする様になり

嫌な記憶も薄れてきたタイミングでもあるし

久々行ってみるか?そんな動機だった。







最大の目的としたのは

このキャンプ場の忌まわしき記憶を

楽しい記憶に塗り替える事。

そのための道具と料理は厳選した。







「俺は管理棟には入らないから受付頼んだ」

私の中のほとぼりはそれでも冷めておらず

妻に受付を任せると

「なんか凄い変わった気がする」と妻。

どうやらかなりの好印象だったようだ。







態度の悪い係員さえいなければ印象はガラリと変わる。

先の事件があったその翌週だっただろうか?

「フォレストパークあだたら」に行った時

これはホスピタリティサービスだと思ってしまったのも無理はない。

まるでホテル並みの接客に感動してしまったものだった。







公営キャンプ場なんて、客を客だとも思っておらず

常勤職員がいてもビジターでの使用は断られ

アレしちゃダメ、これしちゃダメと

禁止行為ばかりが目立つのが常だと思っていた

そんな印象を覆す接客の素晴らしさを妻は

このキャンプ場にも垣間見た…というのだった。







フリーサイトは手入れが行き届いているという

状態ではなかったが野良キャンパーの夫婦二人には

こんなのがちょうど良く

雰囲気抜群のログのトイレはヤリ過ぎの自動ドア







たまにはこんなのも悪くない

そんな思いがもたげてきた。







秋がやってくるとみんなこぞってキャンプベストシーズン

なんて言ってるが、そんなのは夏休みが終わり

減った客と売上をこれ以上少なくしたくないという

業界のプロパガンダだと思っていたが

確かにベストシーズンっちゃぁベストシーズンだと思ってしまった。







秋刀魚が刺身で食べられる季節

焚火を存分に楽しみ涼しくなった空気と

秋の虫の声を楽しむなんて

そりゃアウトドアマンにとっては最高だ







でも、私たち夫婦二人のキャンプベストシーズンは冬

冬キャンプの前哨戦であるのが世間で言うところの

秋キャンプ







それでも喜びも多く質の高いキャンプができたのは

あれほど大嫌いだった『エコキャンプみちのく』の

おかげさま。


まさに 嫌い嫌いも好きのうち 笑


人の感情なんて常に変化する

その変化を楽しむのも悪くない。




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