【連載第二話】何もせずただこうして癒された一日
キャンプではその天候によって
キャンプの良し悪しが決まると考えがちだが
晴れたからといって薪ストーブありきだと
意外に外で過ごす時間は長くならない事を今年知った
これほどの青空がここにあるのに
薪割りの時とトイレや炊事温泉以外は
すっかり出不精になってしまった
我が家の薪ストーブキャンプ
テントの中に差し込む日差しが
明るいだけで満足がある一日
こむぎに関しては
宿泊日数が増えるに従って
ゆっくりする時間が増えていた。
テント泊に慣れているにしても
昼間っから爆睡のこむぎを見ると
さすがは我が家のキャンプ猫だなぁと
感心してしまう。
とかく日本人はバカンスの過ごし方が下手くそで
何もしなくて良い一日にとにかく不慣れ
ノンビリしている事に罪悪感すら
感じてしまうものだけれど…
彼女のリラックス加減を見る限り
これは自然な事であり罪悪感を持つことの無意味さに気付かされる。
こむぎはこの時間を暖かく幸福なものと噛み締め
素晴らしい時間を謳歌し続ける。
この夜は、ここ数年冬キャンプでは
最も頼りにしているメニュー『火鍋』を囲んだ。
初めの頃はスパイスから手作りしていたようだが
最近は市販のレトルトスープに一手間加えて
仕上げるのが定番
激辛に舌鼓の夜
ヘソ天のこむぎは
日がな一日ずっとこの位置
初日の疲れはきっとこの日で癒えたに違いない。
夜仕事で身体に染み付いた遅寝遅起きの
悪しきルーティンが抜けて行くかのように
目蓋は重くなっていった。
翌朝、これ以上ない晴天の一日の始まりだった。
BAHARIの窓には日が差し込み始め
森が明るくなってゆく。
テントも残り数分で光に包まれる
朝日は白一色の雪景色にいく筋もの模様を作り
静寂の氷点下に野鳥達の声が響きわたる。
この清々しさは平日の冬キャンプだけのもの
やがて私達のテントも強烈な閃光に包まれた。
昨夜の残りのスープを作り変え雑炊に。
流石にここまで気持ちがいい朝
テントの中で過ごす事に違和感を感じ
コーヒータイムはチェアを外に出した。
昨夜の降雪はなく
雪は締まって固くなっている。
ペグ位置の確認は長期キャンプにおける
朝のルーティン
天気が良い日が続くと踏み固められた雪が
スケートリンクになるため
ペグハンマーで雪を叩き凸凹を作ったり
新しい雪をサイトに入れたりして
ブーツのグリップを回復させた。
タープ前の木屑を蒔いたあの場所に
今日も野鳥はきてくれるだろうか
気温はグングン上がり
エントランス開放で空気を味わうテント内
BAHARIの後ろ窓は透明窓仕様にしてあるので
向こう側の雪景色が見えていた。
そこへ…
やってきたやってきた。
この日もまんまと餌付けに成功し
こむぎを喜ばせる鳥達
こむぎが動けば木の上にエスケープ
それでも何度もやって来て
505は数種類の野鳥飛び交うサイトになった。
なんとゆっくり流れる長閑過ぎる時間か
この平穏無事なこの時間が身体と心の全てを
回復させている実感がある。
テント内ファニチャーにぶら下げた
シェラカップにバターを入れ
温度の低いストーブトップの端っこに起き
溶かしておき
これを油煮にしたジャガイモに絡め
小腹を満たしキンキンに冷えた
ジョニーウォーカーのハイボールを胃に流す。
自然に癒された身体を酒で自ら汚してゆく
そんな気もするが…結果プラマイゼロだと
言い訳をするのが酒呑みの常
人間二人がまったり飲み始める中
こむぎは哀愁を帯びた後ろ姿で
ずっと鳥達を追っていた。
テント内の快適さにウトウトしたり
ボーっと雪景色を眺めたり温泉に行ったり
何もしなくて良い時間を
やっと楽しめている実感が湧く午後だった。
テントを設営する、床をベッドを作る
ガイラインをひきペグを打つ、肉を焼く、食べる
キャンプでは何かをやった後に必ず結果があるから
その結果を持ってして満足があると考えてしまうけれど
もしアクトがなく当然結果もなかったとしたら
何を持って満足とするのか?
その問いの答えを見つけた一日。
日中あれほど暖かかった一日は
徐々に冷気を伴って夕刻へと変わってゆく。
今日一日、こむぎと戯れてくれてありがとう。
ランタンに火を灯したら夜の始まり
今日一日沢山遊んだこむぎも
満足の表情だ。
何もしないキャンプ連泊の中の一日
この一日が最高だったって
きっと思い出す日がくるだろう
それがキャンプ
にほんブログ村
皆様励ましに心から感謝しております!
キャンプの良し悪しが決まると考えがちだが
晴れたからといって薪ストーブありきだと
意外に外で過ごす時間は長くならない事を今年知った
これほどの青空がここにあるのに
薪割りの時とトイレや炊事温泉以外は
すっかり出不精になってしまった
我が家の薪ストーブキャンプ
テントの中に差し込む日差しが
明るいだけで満足がある一日
こむぎに関しては
宿泊日数が増えるに従って
ゆっくりする時間が増えていた。
テント泊に慣れているにしても
昼間っから爆睡のこむぎを見ると
さすがは我が家のキャンプ猫だなぁと
感心してしまう。
とかく日本人はバカンスの過ごし方が下手くそで
何もしなくて良い一日にとにかく不慣れ
ノンビリしている事に罪悪感すら
感じてしまうものだけれど…
彼女のリラックス加減を見る限り
これは自然な事であり罪悪感を持つことの無意味さに気付かされる。
こむぎはこの時間を暖かく幸福なものと噛み締め
素晴らしい時間を謳歌し続ける。
この夜は、ここ数年冬キャンプでは
最も頼りにしているメニュー『火鍋』を囲んだ。
初めの頃はスパイスから手作りしていたようだが
最近は市販のレトルトスープに一手間加えて
仕上げるのが定番
激辛に舌鼓の夜
ヘソ天のこむぎは
日がな一日ずっとこの位置
初日の疲れはきっとこの日で癒えたに違いない。
夜仕事で身体に染み付いた遅寝遅起きの
悪しきルーティンが抜けて行くかのように
目蓋は重くなっていった。
翌朝、これ以上ない晴天の一日の始まりだった。
BAHARIの窓には日が差し込み始め
森が明るくなってゆく。
テントも残り数分で光に包まれる
朝日は白一色の雪景色にいく筋もの模様を作り
静寂の氷点下に野鳥達の声が響きわたる。
この清々しさは平日の冬キャンプだけのもの
やがて私達のテントも強烈な閃光に包まれた。
昨夜の残りのスープを作り変え雑炊に。
流石にここまで気持ちがいい朝
テントの中で過ごす事に違和感を感じ
コーヒータイムはチェアを外に出した。
昨夜の降雪はなく
雪は締まって固くなっている。
ペグ位置の確認は長期キャンプにおける
朝のルーティン
天気が良い日が続くと踏み固められた雪が
スケートリンクになるため
ペグハンマーで雪を叩き凸凹を作ったり
新しい雪をサイトに入れたりして
ブーツのグリップを回復させた。
タープ前の木屑を蒔いたあの場所に
今日も野鳥はきてくれるだろうか
気温はグングン上がり
エントランス開放で空気を味わうテント内
BAHARIの後ろ窓は透明窓仕様にしてあるので
向こう側の雪景色が見えていた。
そこへ…
やってきたやってきた。
この日もまんまと餌付けに成功し
こむぎを喜ばせる鳥達
こむぎが動けば木の上にエスケープ
それでも何度もやって来て
505は数種類の野鳥飛び交うサイトになった。
なんとゆっくり流れる長閑過ぎる時間か
この平穏無事なこの時間が身体と心の全てを
回復させている実感がある。
テント内ファニチャーにぶら下げた
シェラカップにバターを入れ
温度の低いストーブトップの端っこに起き
溶かしておき
これを油煮にしたジャガイモに絡め
小腹を満たしキンキンに冷えた
ジョニーウォーカーのハイボールを胃に流す。
自然に癒された身体を酒で自ら汚してゆく
そんな気もするが…結果プラマイゼロだと
言い訳をするのが酒呑みの常
人間二人がまったり飲み始める中
こむぎは哀愁を帯びた後ろ姿で
ずっと鳥達を追っていた。
テント内の快適さにウトウトしたり
ボーっと雪景色を眺めたり温泉に行ったり
何もしなくて良い時間を
やっと楽しめている実感が湧く午後だった。
テントを設営する、床をベッドを作る
ガイラインをひきペグを打つ、肉を焼く、食べる
キャンプでは何かをやった後に必ず結果があるから
その結果を持ってして満足があると考えてしまうけれど
もしアクトがなく当然結果もなかったとしたら
何を持って満足とするのか?
その問いの答えを見つけた一日。
日中あれほど暖かかった一日は
徐々に冷気を伴って夕刻へと変わってゆく。
今日一日、こむぎと戯れてくれてありがとう。
ランタンに火を灯したら夜の始まり
今日一日沢山遊んだこむぎも
満足の表情だ。
何もしないキャンプ連泊の中の一日
この一日が最高だったって
きっと思い出す日がくるだろう
それがキャンプ
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この記事へのコメント
毎回アルコールの瓶がお店のようにたくさん並んでいるテントを見て、このためだけに来ているんだろうな〜と思っています(笑) 炭酸水ボトルの数量も驚きです。でも豊かな感じがしますね、余裕というか。私は何かと質素に固める方が落ち着くので、あれこれ並べるのは苦手ですが、他人のを見るのは楽しいです。まさにそれもキャンプ!
こんばんは!
真っ白な雪が太陽に照らされて、眩しいほど明るい景色ですね。
でも、この景色は雪中キャンプでしか経験できない貴重な体験だと、
年越しキャンプで痛感しました。
そして、出不精になる薪ストーブ(笑)
特に外が見える窓付きテントだと尚更ですよね〜
ヌクヌクしながら雪景色を堪能できるなんて、なんて幸せなのかしら!って思いました(⌒▽⌒)
私も日本人の典型のように、日々あくせくしてないと落ち着かないタチなのですが、
最近キャンプでは“何もしない“を楽しめるようになってきたように思います。
平日は仕事に育児に家事と目が回るような忙しさですが、その喧騒とストレスを
自然の中でぼんやりすることによってリセットしてる感じです♪
真っ白な雪が太陽に照らされて、眩しいほど明るい景色ですね。
でも、この景色は雪中キャンプでしか経験できない貴重な体験だと、
年越しキャンプで痛感しました。
そして、出不精になる薪ストーブ(笑)
特に外が見える窓付きテントだと尚更ですよね〜
ヌクヌクしながら雪景色を堪能できるなんて、なんて幸せなのかしら!って思いました(⌒▽⌒)
私も日本人の典型のように、日々あくせくしてないと落ち着かないタチなのですが、
最近キャンプでは“何もしない“を楽しめるようになってきたように思います。
平日は仕事に育児に家事と目が回るような忙しさですが、その喧騒とストレスを
自然の中でぼんやりすることによってリセットしてる感じです♪
こんにちは。テント内でムギは捕まっちゃナデナデされて、ちゅ〜るもらって、好き勝手に薪スト前で寝たり、雪景色を見に行ったりの毎日…。
これはまさに『リアル・にゃんこリゾート』!ww
まだこの頃は始めていなかったのですね。「なにもしない時間」はとても贅沢な時間だと思いますが、さすがにこんだけなにもしないとスマホイジりだすという…笑笑
これはまさに『リアル・にゃんこリゾート』!ww
まだこの頃は始めていなかったのですね。「なにもしない時間」はとても贅沢な時間だと思いますが、さすがにこんだけなにもしないとスマホイジりだすという…笑笑
プー博士さん
こんにちは!
我が家はもともとBBQの時にどちらかが飲めなくなる事の
解決としてテント泊を始めた経緯がありまして
もちろんおっしゃる通りなのです笑
今回はとにかく長期という事で持てる資源(炭酸お酒)は
とことん持つようにしました笑
そういう意味からするとお酒は今回どちらかというと
質素に振っております笑
一昔前はもっともっと並べてましたから汗
こんにちは!
我が家はもともとBBQの時にどちらかが飲めなくなる事の
解決としてテント泊を始めた経緯がありまして
もちろんおっしゃる通りなのです笑
今回はとにかく長期という事で持てる資源(炭酸お酒)は
とことん持つようにしました笑
そういう意味からするとお酒は今回どちらかというと
質素に振っております笑
一昔前はもっともっと並べてましたから汗
オディールさん
こんにちは!
一面の雪景色は癒されますね!
そんな景色の一端がテント内から見えてしまい
テントの鉄の箱に火があったら…これは外に出る動機が
修行くらいになってしまうという事なのでしょうね
賛否両論ありますが薪ストーブのインストールは来期は
あまりしなくなると考えています
どうしても真冬オープンタープの下の焚火の方が
暖かくキャンプしてる感があるからです^^
その方がリセットできるという事ですよね!
なので今季はとことん薪を買い続けるのです笑
こんにちは!
一面の雪景色は癒されますね!
そんな景色の一端がテント内から見えてしまい
テントの鉄の箱に火があったら…これは外に出る動機が
修行くらいになってしまうという事なのでしょうね
賛否両論ありますが薪ストーブのインストールは来期は
あまりしなくなると考えています
どうしても真冬オープンタープの下の焚火の方が
暖かくキャンプしてる感があるからです^^
その方がリセットできるという事ですよね!
なので今季はとことん薪を買い続けるのです笑
Suikaさん
こんにちは!
確かにこむぎにとってはリアルにゃんこリゾートですゎ笑
ある意味にゃんこリゾート側には野鳥のアトラクションに加えてグランピングテントと薪ストーブおこもりを追加しろと提案したいくらいです笑
まぁそんなわけで晴れれば気持ちいいし降れば雪かきという日々をスマホ片手に過ごしたわけですが…とにかくdocomoは電波が弱くスマホ大苦戦でもありました汗
こんにちは!
確かにこむぎにとってはリアルにゃんこリゾートですゎ笑
ある意味にゃんこリゾート側には野鳥のアトラクションに加えてグランピングテントと薪ストーブおこもりを追加しろと提案したいくらいです笑
まぁそんなわけで晴れれば気持ちいいし降れば雪かきという日々をスマホ片手に過ごしたわけですが…とにかくdocomoは電波が弱くスマホ大苦戦でもありました汗
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