東北では紅葉が終わりかけ…

桜の季節は、南から北へと向かい前線をひたすら追いかけた。

紅葉ならば、その逆パターンか…

という事で、目指した先は東北最南端エリア

温暖な気候で、昔から東北のハワイと呼ばれる地 いわき

私たちは東北の地中海と呼んでいる。









低気圧の影響で、道中は終始曇り空、それでもこの日の予報は午後から晴れ間が覗く。

ただ、風がめっぽう強い。

夕方には風もおさまる予報だが…季節の合間の予報はアテにすると痛い目に遭う。









そんな事を話しながら、道中に立ち寄ったのは、夏井川渓谷。









予定通り、素晴らしい紅葉を堪能。

ちょうど、紅葉狩りを楽しみ始めると、空も一気に綺麗になって

燦々と降り注ぐ日差しを受けてそれはそれは見事な紅葉を楽しんだ。









目指したキャンプ地は夏井川キャンプ場

この辺で無料の営地と言えばここと、小玉ダムくらいしか頭に浮かばず先ずは夏井川。

川沿いの営地、トイレが劇的に綺麗だが…

紅葉もこの場所を避けているかのごとく、目の保養は期待できそうにない。

川も先ほどまで降っていた雨のせいで、深く濁っていた。

せっかくいわきくんだりまで来てこの景観は頂けないという事で、次に小玉ダムへ

ところが…お目当の場所はBBQの先客が。

こうなったら、金が掛かっても眺めのいいキャンプ場を探すしかない。

…と言っても、どこも遠く移動の時間がもったいないとなり、辿り着いたキャンプ場は









いわきの里 鬼ヶ城キャンプ場

浜通りと中通りを分かつ山々を一望でき、とにかく眺めがいい。

夕刻前の到着、天使の梯子が、遠くの雲間から幾筋も見て取れた。

この光景を目の当たりにした瞬間 今回キャンプの勝利宣言が頭の中に響いていた。

いわきの里 鬼ヶ城はテニスコートなどスポーツ施設に宿泊施設を備え

バンガロー中心のサイトの脇にテン泊サイトが並ぶ。

夏場は家族連れで大いに賑わう施設だろう。

普段の私たちにはこんな高規格は逆立ちしても似合わないが、

これが見れただけで来てよかったなと確信した。











風は止む気配は無かったが…今夜の貸し切りサイトは選び放題。

これだから平日キャンプはたまらない。

各サイト数カ所の風の強弱を実際に肌で感じ取り、

最も風の影響の少なそうなサイトを選び設営した。











山々からはゴォォォォォォォォという風の音がひっきりなしに届いてくるが

この場所は西側をバンガローに北は土手で守られ強い風は殆ど吹かない。

その証拠に枯葉の吹き溜まりになっており、地面はフッカフカである。

今宵の幕は久々となるCABANON NEPTUNE ＆TATONKA 風が心配だが

今期最後になるかも知れないTATONKAを張りたいという妻の要望だった。









標高は高いが、気温はさほど低くもなく、さっそくバイアラジンに火入れを行う。

夕焼けが終わると同時に針のように尖った新月が現れていた。









設営後のビールを１本だけ飲み終えたところで、宿泊棟の風呂へ向かう。

これももちろん貸し切りだ。

温泉ではなさそうだが…持て余すほど広く寛げた。









風は一向に収まらない中、サイトに戻り、食事にした。









今回キャンプデビューのルクルーゼ…

何が出来るのか膨らむ期待をよそに、まさかの豚シャブ 笑

コレってこの鍋必要だったっけ？…となる。

それでも分厚い分、余熱が素晴らしくこれはこれで使い方として正解だ。









寒いわけでもないが…シャブシャブが進んだお陰でビールが入らず

お楽しみのウィスキータイム









今回はCOHIBAのシガレットタイプの葉巻を持参した。

楽しみの多いキャンプはいいキャンプになる。









葉巻を二本、味わったところで、TATONKAが大きく揺れた。

風は弱まるどころか、時折突風が混ざる。

このタイミングで、タープ下は諦め、CABANONにこもり二次会とするか…









TATONKAを撤収し、屋根のなくなったサイトを見上げるとそこには…晩秋の天の川

高台貸し切りの素晴らしい景色に美味しい食事、美味い酒とCOHIBA



そして…満点の星空キャンプ



なんども味わった…これだからキャンプはやめられない

一生飽きずに繰り返すのだろう。





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