雨キャンプのポジティブな部分
今週はどこに行こうかね?
春先の行き先と言えばあっちかそっちかあそこか…
数少ない通年営業のテン場からの選択となるわけで
結果、いつもの落ち着くキャンプ地へと足が向かう
のだが…この週は違った。
我が家の冬〜春のいつもの場所と言えば
もうすっかり定番となった神割崎なのだが
この日は既にしてフリーサイトが
ほぼ満サイトという客入り
何年も足を運んだ大好きなキャンプ地が
大賑わいと言うのは嬉しいけれど
張る場所がなければオチオチ喜んでもいられない
そんなキャンプブーム真っ只中
管理人さんのご厚意で急遽オートサイトへと
予約を移す事となった。
オートサイトと言えば…
我が家としてはこのキャンプから二度目となり
そろそろ勝手知ったるサイトとなってきたが
今回も海が見渡せるフロントサイト
19番への入場とした。
設営を終えるとこむぎには
この場所をじっくり堪能させるため
タープ上へ
ふむふむ、前にもここに来てる!
確か前回は隣にテントたてたよねー
…と言っているかどうかは分からないけど
こむぎの好みの場所と言うのは間違いない
サイト19番は神割崎オートサイトの中では
大き目な部類なのだけど
駐車スペースがそこそこ広いため
L型にテント、タープを配置すると
サイトを広々と使えそうと言う事で
テントを左奥にタープは右側メイン位置に
そんなレイアウトで手に入れた景色
真っ青な太平洋クッキリのロケーションだ。
このキャンプもひたすらタープ下で
最近見かける黒いのって反射熱低いんじゃないかね?
焚火に興じるスタイル
ファーストメニューはこの春
お店に導入予定の水菜と大根のサラダ
雪中定住キャンプの時に
何度もドレッシングを試作しようやく完成させたもの
相当な工夫を実感したもの。
いつかどこかで食べたことのある親近感
誰もが美味しいと唸る味わいを目指したのだろう。
私の評価は当然100点 奇をてらわないけど
きっと真似のできないこの味わいは
きっとリピーターが付くと思うから。
到着が普段より一時間遅く
フリーサイトへの入場を諦め
オートサイトに場所を変更した事もあって
気がつけばあっという間の夕刻だった。
夜のメインには久しぶりにステーキを焼いた
肉は元気の源 噛む度に力が湧くものだし
そう頭で思って楽しむ
上がったテンションとは逆に
オートサイトは人が少なく静まり返る夜
時折、お隣のサイトのご夫婦の楽しそうな
笑い声が聞こえて来る程度
オートサイトで正解だったと妻と話す。
何せ当初設営しようとしたフリーサイトは
目の前に大人数のソログルの皆さん
後ろにも数組のグルキャンと
正に囲まれる様な場所しか空いてなかったから
ラム肉で今宵最後の英気を養いテントインとした。
テンマクデザインPEPOの中では
アイラモルト キルホーマン マキヤーベイを
これホントに美味い。
膝の上ではこむぎが喉を鳴らす夜だった。
翌朝は生憎の雨
日がな一日きっとこんなどんよりな空
朝方少し冷えたせいか
サニタリー棟からテントへ戻ると
私のベッドはこむぎに占領されていた。
一部、平らに設営していたタープは
ガイロープを追加して雨水を逃す張り方に変え
朝食の準備に取り掛かる。
二泊のキャンプでは飯炊きは私の持ち分
ストウブで米を炊く場合、水が多ければ多い分だけ
吹きこぼれて普通に炊けてしまうので
これまで水の量を測ったことがなかったのだが
シェラカップでキチンと測って炊いてみると
吹きこぼれが最小限で掃除の手間がなくなった。
いただきますと同時にこむぎにも給餌を
午前中のうちにお風呂へ行き
いただき物のビール片手に軽い昼食とした。
この手羽先が美味くて美味くて
管理棟で仕入れた魚介の串を焼いていると
こむぎが匂いに釣られてやってきた。
この頃には雨もほとんど上がって
曇り空は相変わらずだけど
野鳥の囀りが響き始めていた。
PEPOの反対側入り口付近のタラノメは
まだ早かった。
何か動く物が視界に入ったと思ったら
この地のヌシが現れた。
野良ちゃんとの遭遇はこむぎにとっては
あまり嬉しくない事。
彼らのテリトリーに侵入しているのは
こっちの方だが、こむぎにとっては
テント周辺はもう自分の居場所だから
争いが起こる事になる。
こんな時、たいていは何も起こらず
近づけば威嚇を受けたりするケースが多いが
この子とは特に何事も起こらず
去っていってくれて一安心。
ただ、日中のこれは軽いジャブの様なもので
夜にまた来るからという合図でもある。
こむぎはもちろん目で追うだけ
えらいえらい
野良猫と言っても野生であるがゆえ
様々な感染症を抱えているケースは少なくない
各種予防接種は受けているが用心は必要なのだ。
誰もいなくなったキャンプサイトに
我が家だけポツン
再びポツリポツリと雨が降り始めた。
キャンプでは疎ましがられる雨だけれど
この雨音は結構心地良くて
タープ下焚火もいっそう雰囲気が上がるし
激しくならなければ雨音は最高のBGM
夜は良く眠れるから。
テントを叩く心地良い雨音は
外の雑音をかき消してくれていた。
例えば、昼間の野良ちゃんがやって来たとしても
こむぎも私達も安眠を得られる夜になる
今から7年くらい前だっただろうか?
当時はとにかく攻めていて
とんでもない山奥の管理キャンプ場ではない
いわゆる野営地に行った時
テントの中で就寝後
得体の知れない各種野生動物に
サイト周りを一晩中ウロチョロされ
全く眠れなかった事があった。
聞いた事のない鳴き声、唸ったり呻いたり
テント周りをグルグルと歩く音なのか
飛ぶ音なのか?
外に出たくとも怖くてジッパーを開けられず
朝が来るのを待ったものだった。
結果、何事もなかったし
何者だったのかもわからなかったけれど
もしあの夜がこんな雨の夜だったなら
お互い気付かず眠れていたのだと思う。
まだまだ仔猫のこむぎならばなおさら
一見矛盾している様にも感じるが
雨に守られるキャンプがあるという事
雨の夜は安眠を誘う最高のBGM。
それがキャンプ
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