使い道が分からない道具を増やしてしまったその理屈と根拠

劇団にひき

2019年12月20日 11:00

「いる」「いや、いらない」

「欲しい!」「いいや絶対いらない!」

夫婦共に譲らないこのやり取りを始めて

実に6年の月日が経ってしまった。

何故必要なのかがこの6年間私には到底理解出来ず

恐らく我が家においては数回使うだろうが

そのうち必ず使わなくなる道具

そんな印象しか持てなかった。

そもそも妻が欲しがりはじめた6年前から先日のキャンプまで

300泊をゆうに超える幕営を楽しんできた我が家であるが

これが無くて困った事など一度もないわけで

その様な物を敢えてプラス1として増やすとなると

それ相応の確固たる理由と目的を必要とした。







グリンヴィラキャンプの時にも話題が出た。

トンネル型の大きなタープの下で

「今年こそ絶対欲しいんだよね」

と妻は熱弁をふるっていたものだった。

「いらないし必要じゃないと思う。」

当然その時もそう私は答えたものだった。







それが俗に言う囲炉裏テーブル

私の見立てでは、我が家のスタイル的に一切の合理性を見出せない道具である。

例えばタープ下焚火をこいつで囲んだとしたなら

タープ下はただただ狭くなり

これまで一度も揺るがなかった私と焚火との動線に

一枚水をさし(板だけど気持ちは水をさされた気分 笑)

あらゆる意味でやり辛くなる。

蹴躓いてガチャンもあり得る話。

それでも令和元年の妻は諦めなかった。

2019/10/31


あぁこの時と一緒だなぁと思う私がいた。

断っても断固たる決意の元に勧めてくる。

コイツに私は弱いのだ。







営業マンとして過去20年のキャリアを積んだ私は

自信のある商品しか推すことのできない正直者だった。

逆を返せば、断っても勧めてくるのは

よっぽど良い物なのだろうと頭にインプットされている様なもの。

妻のことだからそんな事は百も承知で

やっている事ぐらい理解しているものの

日々頑張っている妻に何か報いてあげたい

その優しさを今回利用されたのだった。

見たところ針葉樹合板製だが

強度はまずまず







三角形の足で支える斬新なデザインに

妻は心が打たれたようだ。

私も実物を見て「悪くない」

そう思った。







安物感のつきまとう合板ではあるが…

ぐにゃぐにゃの木目には味わいがあり

決して綺麗にとは言えないが

サンディングもみっちりしてあり

角は丸く処理されている。







つまり手作り感に温もりがあったと

そう言うわけだ。







まだ始まったばかりのガレージ系ブランド

『YAMAGOMORY』の囲炉裏テーブル

粗さが味わいに感じ好感を持つに至った。







実のところ私はガレージブランドなる物が好きになれない。

価格合理性のよろしくない商品が多い印象があるからである。

例えば原価にして数千円の木材や鉄を加工とデザインだけで

強気に数万の値付けをしているのを見かけると

その粗利の中に彼らの生活臭の様なものを感じてしまう

妥当と思える価格、妥当と感じれる値付けであればいいのだが

ちょっと強気だなぁと感じた瞬間

どんなに魅力的なアイテムであっても

冷めてしまう自分がいるのである。







そういう観点からすると…

このYAMAGOMORY囲炉裏テーブルは

私の中でも妻の中でも妥当な値付けだったのも好印象で

ガツガツしていない価格にエールを贈ろうと思った。







自宅リビングのビンテージアラジンを囲み

慣れない高さで飲むアードベッグが

それはそれは美味しかったから。


※アラジン給油後、蓋をし忘れそのまま
撮影してしまった写真を使っておりました汗


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