予約不要の広大なキャンプ場を貸し切る!キャンプ流行り真っ只中の貸切り三連戦 scene2

劇団にひき

2019年09月24日 00:15

キャンプ場に到着すると何台もの大型トラックの

往来があった。

どうやら大きなイベントの

片付け撤収作業が行われている様だった。

予報ではゲリラ豪雨の暗示

1時間に数十㎜の雨がやって来る。







早々と受付を済ませ設営場所に向かう

………のだが

はてさてどこに設営をしたものか?

何せ、この時点でこの日の幕営は我が家のみである。

広大過ぎるフィールドに夫婦たったの二人だけという

張り放題キャンプ

何度も通い勝手知ったるこの地で

初めての夫婦二人ボッチ貸切りキャンプ。







標高331m、94,812㎡と言われるこのキャンプ場は

全面芝生でフィールド全てが車横付け可能なフリーサイト

迷いに迷い何周も同じフィールドを行き来したものだった。

何せ、ブログ開設前の話、ほぼほぼ同じシチュエーションで

幕営をし、朝を迎えると1mほどの距離に

ガチャガチャと荷物を降ろしサイトを作られた経験がある。

その日は我が家の他には100m以上の距離を置いて

ソロの人がニ張りくらいだったので

どこにでも張り放題というシチュエーション。







挨拶もなしに近距離に設営をされ正直気持ち悪かったし

何の罰ゲームかと妻と顔を見合わせた記憶が頭をよぎる。







そんなわけで、ここでのキャンプは

そんな傍若無人の強心臓な方が好みそうな

場所を予想しつつ

ほんの少しだけ変化球的な選択をしてきた経緯がある。







10分ほどサイトをグルグル回り

やっと確定した場所にサイトを作るとやってきたのは

正にゲリラ豪雨だった。







迂闊にもテントボトムをかすめる位置に川が発生

広大なフィールドで選んだ場所は

ピンポイントで川ができる場所という大失態。

テントボトムのはじっこ20cmを犠牲にする事にした。

「何も考えずあそこにすればよかったのに」

妻に愚痴られつつも笑ってごまかすしかない。

「止まない雨はない」なんつって。

集中豪雨は小一時間ほどで小雨に変わり

西の空には明るさが戻ってきた。

タトンカは2400mmのメインポールとしていたが

一節ずつ短くし、かつ、荷物は傘で守ったけれど

大半はずぶ濡れた。







やがて雨雲は通り過ぎて行く

標高は高くないのに空が余りにも近く雨雲の動きが

手に取るように分かる。

まるでスクリーンに映し出された景色のよう。

降っていた雨が止む瞬間の清々しさ

ダイナミックに気圧の変化を感じるこんなキャンプには

意外にも自然との一体感を感じるわけで

決して悪いもんじゃない。







「雨上がりって雰囲気いいなぁ」







やがて天気は完全回復へと向かう。

鳥達と秋の虫の音にいつのまにか包まれていた。

少しだけ腹ごしらえをして







刻一刻と変化して行く山々をただただ眺めた。







広大な芝生キャンプ場であるここ吹上高原キャンプ場。

この場所に私達夫婦二人だけだからかも知れない。

この貸切りの価値に気付くのに

時間はかからない。

ほんの1日2日前は人でごった返していたのだ。







それは途轍もなく贅沢な時間。

94,812㎡の中にたった一枚のタトンカと

たったひと張り我が家のビッグアグネステント

この日







タープ下から眺める雨上がりの大空劇場は

アカデミー賞クラスの作品だった。


これだからキャンプはやめられない




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