安達太良連峰に沈む夕陽 @ 日山キャンプ場
食品添加物としてカマボコなど魚肉練り物やソーセージ
乳酸菌飲料や果実酒に多く使われている
不飽和脂肪酸にソルビン酸というものがある。
これは、いつまでも腐らないナナカマドの実から発見されたのだとか。
ソルビン酸を多く含有するため
地面に落ちてからもこうして赤々と
艶めいているという事をキャンプ中にググって知った。
1859年それを発見した人はきっと
赤々と腐らない木の実を私のように
不思議に思ったのかも知れない。
ナナカマドがいつまでも赤々と綺麗である事
MARECHALがこの時期のこの営地に映える事
それら全てには理由がある
東北の厳冬期、ハイカロリーで長く焚けるからアルパカを選び
ソーダで割るとピートの旨味が増すからジョニーを買い
妻がシットリと美味しく上手に揚げてくれるから
唐揚げは胸肉を選び
寒くなる今夜、オデンで一杯やりたいから
STAUBを火にかける妻。
その全てに理由があり、それが明確であればあるほど
充実感は増すもの。
今月二度目となる、このキャンプ場に再び足を運んだ理由
それは…
この場所だけのサンセットをもう一度見たかったから。
間もなくそれが始まろうとしていた。
傾きかけのた日差しがTATONKAに
ナナカマドのシルエットを映しだす。
私はランタンの火入れの準備をしながら
刻々と過ぎてゆくこの時間を楽しむ。
やがて日差しが暖色に変わり始めた。
前回ここに来た時の夕陽とは少しだけ違う場所。
山を覆うように林立する木々の中に
空をオレンジ色に染めながら
沈みゆく夕陽。
こんな夕陽が観たかった。
最上級のトワイライトはあっという間で
日が沈むと同時にやってきたのは静けさと冷気。
暑かった今年の夏
眺めるだけだった焚火だが
その熱が有り難い季節がやってきた事を実感。
サイト正面となる山の稜線に目をやると
日中、遠く霞んでいた磐梯山が
クッキリと浮かび上がっていた。
日山キャンプ場の最高の夕暮れ。
完璧な時間というものが、もしあるとしたなら
今日このキャンプのこの時間は正にそれだった。
その余韻に浸りつつも、やらなければならない事があった。
前回同様、焚火でコーヒーの焙煎だ。
これまで毎週木曜か金曜に自宅キッチンで
コーヒ生豆の焙煎を三年以上やってきたのだが
ここ1〜2週は、そのサイクルが狂っていて
キャンプ焚火でそれをやる必要があった。
二週連続ともなると、結果は上々で
悪くない仕上がり。
秋冬のコーヒーはフルシティちょっと手前の
わずかに酸味を残した深過ぎない焙煎が美味い。
風はなく炎は真っ直ぐと天を向いている。
ほんのわずかだが、夜景も見て取れた。
食事を終え、まったりと過ごし
21時手前で幕の中へ
キャンプにおいて我が家ではこれを
二次会と呼んでいる。
二次会では夏以来のとっておきのシングルモルトを
ロックで転がした。
こういう複雑な味わいのモルトは
加水で花開くのが嬉しい。
こんな貸切りの夜のお楽しみはHulu
MARECHALの中、この夜はコメディを選択したけれど
観終わらずに寝てしまった。
翌朝も良く晴れた。
昨夜焙煎したコーヒーを淹れ朝の空気を満喫しながら
妻の目覚めを待つ極上の時間。
妻も目を覚まして昨夜の残りの
オデンを朝食に。
時間を理由に朝食を摂るのをおざなりにする
キャンプもあるけれど
やっぱりキャンプの朝食は最高に美味い
その理由は…
煮込みものは1日経った方が美味いから
だけじゃない笑
それがキャンプ
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