花見キャンプの楽しみ方

劇団にひき

2022年05月19日 11:28

思い返せば2016年4月

冬季閉鎖明けのオープン間もないあのキャンプは

生涯忘れることのないキャンプだった。

まだ芝の植えられていない誰もいないフィールドに

たった夫婦二人ぼっちのキャンプ

周りの人からは

「夫婦二人でキャンプなんかして何が楽しいの?」

なんて…変な目で見られていた頃で

中味だけは凝ったことをしようって

いつも思っていた。







ジンジャーシロップをわざわざ手作りして

世界に一杯だけのモスコミュールを作って飲んだり







山菜をその場で揚げて食べたりと

夫婦二人の得意を活かしたキャンプ

私が酒を作り妻が料理に腕をふるう

今日の二人のキャンプスタイルの

原点と呼べるキャンプだったから

この時期になるとこのキャンプ場のオープンを

毎年心待ちにしている。







それが私達夫婦二人にとっての

日山キャンプ場

近年は来場者も軒並み増えて

トラロープで区画割りがされたり

ルール無用の連中も随分と増えたと聞く。

週末の活況とは裏腹に問題も多く

2017年春に植えられた美しい芝のフィールドも

疲れが見え隠れしている。







それはさておき

今年は日山の桜に間に合い二週連続の

花見キャンプとなった。







昔はこの時期になると

桜前線追いかけキャンプと題して

南から北へと週ごとに花開く桜を何週も

追いかけたもの







今は日山がある事が安心材料で

花曇りの空の下

お気に入りのテントをたて







存分に花見キャンプが楽しめる

一石二鳥となっている。







春先のこの時期は風の脅威も消えないので

タープは低く低く構え







景色最高のキャンプを楽しむわけだけど

日山の最奥地が取れたのは

今や幸運な事なのかも知れない







それほどに人気の日山

どうか管理している人に感謝して

キャンバー皆んなが心地よいキャンプとなるような

利用を心掛けたいもの。

もちろんこむぎも喜んでいる。







焚火と桜







テントと猫







我が家のキャンプは

今年も喜びに満ち満ちている。







ちょうど前日あたりが

満開のピークだったのだろう







炊事棟の床は花びらの薄化粧







そしてまだ枯れ芝のサイトも

全面に花びらで彩られた春爛漫のフィールド







日山キャンプ場自慢の夕暮れ







年一の特別な今宵は桜と共に







花曇りの空だったけれど

ここまでくると感無量

さすがは日山

この夕景がたまらない。







この日は、二つお隣のキャンバーさんから

嬉しい事にお声がけがあった。

「何年か前にお店にも伺ったものです。」

なんとDELISH LABOのお客さん

日中、すれ違った際に彼の顔に見覚えがあって

なんとなく(お店に来てくれた)あの夜の会話を

思い出していた。

85km南のいわき市からわざわざ来てくれた方で

当時はアウディでキャンプをしている

そんな話が記憶に残っていて

その後、キャンプではいつもアウディを

見かけるたびに顔の確認をしていたものだったが

それっきりで三年も経っていた事も忘れていた。







車が国産のSUVに変わっており

ナンバーも別なエリアだったから

自信がなくこちらからのお声がけは控えていた。

バーテンダーという仕事柄

カウンターに座った人の顔は一度で覚える事を

常としてきたわけだが、これほど記憶が曖昧に

なっているのは歳のせいかはたまた実力不足か

過去二年度重なる営業自粛で鈍ったせいと思う事にした。







せっかくの花見キャンプだから

ライトアップでもしようか

妻に言われ一番奥のサイトであるのをいい事に

桜のライトアップを

こんなシチュエーションはGOAL ZEROより



このライト







夜桜も見事なもの







焚火に夜桜







そしてピートモルトで過ごす夜







オプション程度に思っていた桜は

なくてはならない主役だと実感

キャンプ<花見

とまでは行かないけれど

キャンプで夜桜は最高







それがキャンプ







あの日と変わらぬ静かな日曜泊

違うのはこの地に私達を知る人がいて

そこに安心があるという事実。







そして…

無邪気な寝顔がテントの中にある事。







翌朝は暑いくらいの光の朝だった。







もうお約束となった







撤収時のこむぎの帰りたくないという

無駄な足掻きに笑顔をもらい

この花見キャンプを締めくくることに







花曇りの空、冷たい夜風

焚火の暖かさに美しい夜桜

そして一度だけ会ったお客さんとの再会

初めてここにきた時と同様に

このキャンプの記憶はずっと色褪せない。


それがキャンプ




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