新幕初張りキャンプ@吹上高原キャンプ場

劇団にひき

2018年07月24日 12:16

連休キャンプ2日目

手抜きだらけだった1日目とは打って変わり

妻のモチベーションが凄かった。

なぜなら…我が家にとって8基目となる

新幕のデビュー戦が控えていたからだ。







この幕の購入にあたって

正直私には抵抗感が否めず、直ぐにyesは出せなかった。

今となっては激レアな部類に入る

数年前に流行ったドイツメーカーの

ポリコットントンネルテントである。







おしゃれキャンプなんてものは今となっては

承認欲求と自己満足の世界にしか思えない私がいたのである。

キャンプは出撃してナンボ

楽しんでナンボ

見栄え良くまとめることに価値を見出せない

それでも人と同じは性に合わなくて

レアなものを揃えていたらビンテージアイテムが増えていたと

ただそれだけで良かった。

趣味の世界に競争を持ち込むと際限がなくなってしまうからだ。

今、我が家に必要なのは昨年までとは変わった

キャッシュフローに慣れることと

仕事に集中しそのキャッシュフローを元に戻すことの二つ

余計な散財は生活を脅かす事になるという危機感が拭えなかった。

もし、そこに動機を見出すとすれば…

頑張っている妻に報いること

それ以外はないというのが本音のところだった。







あぁぁなんて幸せな妻…

そんな思いでの設営は私にとっては億劫な事この上なく

それでも、ソレが形になると違う感情が芽生えてきた。

このところコットン系テントは

ビンテージ物一択だったのが効いているのかも知れない。

つまり、ちょっと古いが現代のテントの性能というものを

このテントにはひしひし感じるものがあった。

秀逸なベンチレーション機能に加え

冬に活躍する事になるバスタブ形状のフットプリント

吊り下げ式のインナーテントには前後メッシュの窓が付き

我が家が重要視している透明窓も標準装備ときたもんだ。

その昔、トルテュライトを購入した時に感じた以上の

現代テントの秀逸な設計に

ビンテージテントでは得られない快適性能の数々を垣間見てしまった。


このテント…すげぇゎ…


思わず口に出た。

フルスリーブにポールを差し込むのは少々手間ではあるが

リア側2箇所をペグ打ちし引っ張り自立する

「これがトンネルテントか…」

妻が欲しがったトンネルテント

赤い我が家の道具がぴったりなヴィクセルテント

大き過ぎないぴったりサイズ


最高だと思ってしまった。







各々のビールで乾杯後

この日二つ目のデビュー品を設営した。

ハンモックである。







もし今夜晴れたならば


ハンモックに揺られながら星空を眺めようという算段。

前日まではイベントでごった返し大盛況だったはずの

吹上高原白樺サイト、翌日曜日は貸切りに近かった。







吹上高原にはいろんな思い出があるが

必ず思い出すのは四年前の11月のこと

初冬の嵐に見舞われ

数々のテントが倒壊し、我が家のトルテュライトも

ポールが曲がった大事件の一夜だった。

そんな中、何事もなかったかのように

翌朝も姿を変えずにいたのはノルディスク ピル6(現レイサ6)だった。

立地が良かったせいもあるが

あの日以来、妻の心の中にトンネルテントへの憧れが始まったのだという。

フレームワークを考えれば場所が良かったんだろうという結論なのだが

欧州製テントへの憧れが始まった一夜に違いない。







そんな事を思い出しながら

ラフロイグとフィディックを半々にバッティングし



作った贅沢なソーダ割りを飲んだ。







山形で購入したいつものアテが最高だった。









アルミホイルには豚キムチーズを仕込み

熱を入れるだけにしてクーラーボックスへ







昨日までとは打って変わり

曇り空の夕刻の気温は23℃

涼しい事この上ない快適温度







分厚くカットした肉盛りと

新鮮野菜







生ラム肉は米沢の道の駅で購入した唐辛子の調味料で食べた。







これは美味い!







三元豚のブロックはサムギョプサル風に







エゴマの葉っぱで食す。









スパイシーなハーブに近いエゴマ豚巻きは

糖分のないタレが良く合うのだった。







ランタンに明かりを灯した頃

一瞬、西の空に夕日の光が見えたが

今日はそこまで、星空は深夜まで見れなそうだ。







先月、裏磐梯で購入した薪は完全乾燥状態







細かくした楢薪からは大きな炎が立ち上がる。







静かな静かな吹上高原の夜

つい先ほどまで耳に届いていた

蝉時雨は、いつのまにか聞こえなくなっていた。







夜の雰囲気も最高な白樺サイト







初張りの感想を妻に聞くと

「ほら!買って良かったでしょ」

満点の笑顔だった。

私はと言えば…

「君が喜んでるなら良かったよ」

素直に喜べばいいのだが妻を調子に乗らすわけにいかないという

目論見を含んだ返事をしておいた。

そろそろ寝るか、、そんなタイミングに珍客が訪れた







蝉の幼虫だった。

全国各地で色んな名前で呼ばれているが

アナゼミだとかモズだとかと呼ぶのを聞いたことがある。







虫除けにタープ外に置いていたバイアラジンに登り

羽化しようとしていたのである。

そのまま登ったら大火傷で絶命してしまうので

すぐさまランタンを避けた。







翌朝探すとそのまま羽化を完了し

バタバタと音を立てて白樺の木に止まった。







世間では、欧州型トンネルテントを

イモムシテントだとかカマボコテントだとかと言うらしいが

この一件で私はコイツをモズテントと呼ぶことにした。





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