雨音と焚火と花見 第一話 からのつづき
朝 相変わらず雨は静かに降っていた。
まどろみの中で、音の違いに気付き…頭が働きだして目が覚めた。
TATONKAに落ちる雨音と、PUタープに落ちる雨音は全く違う。
ポリコットンのなせるわざ。あたりが柔らかい。
昨夜の深酒が色濃くダメージを残していたが、キャンプの朝を満喫しなければ…
倦怠感は抜けそうにないが、食べたり動いたりは問題ないレベル。
桜は満開を終えて、一晩で新芽を出すものもほんの少しだけ現れた。
その美しさに散り際を見たくなったが、満開と同時に
低温となったこの一帯の桜に花びらを落とす気配はなかった。
止みそうにない強さの雨。
(大根と豚肉のシミウマ煮物か~ら~の おじや 最高っす)
二日酔いを察して妻が出してくれた朝食は、身体に優しく染み渡った。
予報では午後若しくは15時に雨上がり。
不規則に滴り落ちる水滴は太くなったり細くなったりしながら
ネプチューンの前面ボトムを濡らす。
杜の手羽先さん のKhafra Sil 僅か770g
山の稜線を感じさせる曲線のシルエットが実に美しい。
Bronze Mistのカラーがこの季節の山の風景に完全に同化して、
ポイントカラーの赤が、とにかくお洒落に見えた。
下界で飲み会の幹事をするため
杜の手羽先さんはここで撤収。
昨夜の雨焚火は手羽さんのお陰で心から笑いました。ありがとう。
その後、夫婦は買出しと合わせて、すぐそこのあぶくま荘へお風呂を頂きに。
戻ると、今回キャンプ二組目のコラボ
チーム舶来バイカーカップルズ が到着、設営をしていた。
火照った身体をビールで冷やしながらの昼食。
簡単なお昼ながら、我が家のモンドセレクション受賞ランチ…必ず美味い。
※ワンカットのみ公開 この後アレとソレとナニが入り味覚破壊の味わいに
ベイパラックスのメンテをしたが、アテが外れ、夜中炎上鎮火という結末。悔しい。
2日目のこのひと時はいつもあっという間に過ぎてしまう。
妻が「ずっと帰りたくない」と騒ぎ出すのはいつも決まってこの時間だ。
そんな、まったりタイムをそれぞれがそれぞれの時間の使い方で消化し
ビールを口に運ぶ回数も落ち着いた頃には今夜の宴の準備に入っていた。
焼き物担当者に任命され、必死で美味しくな~れ…
…の呪文を唱えながら焼いているのは餃子の皮
チーム舶来バイカーカップルズ も合流し、道具とご馳走を持ち寄った。
今夜のメインは「キングオブビアオツマミ」と
チーム舶来バイカーカップルズ お手製のクラムチャウダー
鍋のように見える白い保温器…これ買います。ウチにピッタリ。
腹八分目にしてまだまだ食べたい常習性
薬入ってるんじゃない?なわけない!
皆一様にソトメシジャンキー化
ログキャンビンに宿泊の皆さんが、火起こしでつまづいていた。
ori さんが男らしくバーナーを貸出し感謝を受ける。
こんなキャンパーならではの交流ってかなり重要だ。
ところが…
このあたりから ori さんの言動が脳梗塞を感じさせるほどに…
ロレツ回らず、一人で笑い続ける。
おもせーこの人
…で放置プレイ。連れのくまちゃんが甲斐甲斐しい。
昨夜より少し冷えた夜会は10時過ぎ、一名の脱落者を出した所で終了した。
脱落者所有のアイフォンという端末がこの後、悲劇的な朝を迎えている。
キャンプ場の夜は危険に満ち溢れているんだな…笑
ふと、見上げた空には満点の星空が瞬いていた。
晴天の朝。しばらくぶりの太陽。
木々に囲まれたサイトは日の出が遅い。
桜もニッコリ笑って見えた。
第三話 キャンパー花見の極上提案 へつづく
雨音と焚火と花見 第一話 はこちら
にほんブログ村お手数かと存じますが、ポチして頂けると励みになります!