その1 からのつづき
良く晴れた。
朝にはうっすらと雪化粧だった平筒沼も…昼過ぎには日向の雪は全て解けた。
昨夜は22:30の現地到着
設営が終了し、軽い乾杯をしたのは0時を回った頃だった。
慣れない深夜の荷物運びと設営でなかなか目も覚めずという状態。
目を覚ますや、シャッター音があちこちから響き出す。
ライト幕のこの明るさが好きだ
クリエイターのS君は、4チャンネルで録音出来るという
携帯型集音機材を片手に散歩がてら音源確保に勤しむ。
今回の平筒沼…時折聞こえる程度の白鳥の声、生音の感触は悪くない。
平筒沼から生まれる音楽とはどんなだろう…
幕の中はあっという間に22℃を突破した。
深夜の到着…念のため、管理棟にも一声掛けてきた。
対岸に鼻くそほどのトルテュライト
時折、日差しが雲で遮られると、一気に幕の中の温度は5℃以上低下した。
今夜は19:30には
弾丸キャンパー yaeさんご夫妻を迎え
23:00からは
杜の手羽先さんと
NAOMARUさんが加わる深夜の宴席。
夜が待ち遠しいはずなのに、眠気に襲われた。
ここで体力温存しておく事を体が訴えているんだろう。
身体が欲するまま、うつらうつら…のつもりが自分のイビキで何度か目が覚め、
妻に起こされた時は既にトワイライト。
アルパカ全開でも幕は冷え切り10℃を割っている。
こんな時は…迷わずプレヒート
ケロシン2台が輝きだすと、そこから5~6℃気温は上昇する。
キャンプのこの時間の忙しなさが好きだという人は多いが
私にも何となくうなずける。
幼い頃からの幸せの記憶が片隅でダブるのだと思う。
真冬…ストーブを点けた時のあの灯油の臭い
お風呂の蓋を開けたあの瞬間漂うバスクリンの香り
私にとっては幸せの記憶の一つ。
そして
鍵っ子だった私はいつも、家族が戻ってくる夕方が待ち遠しかった。
夕食の準備に忙しなく動く母のそばで腹が減ったとアピールする。
少しずつ味見をさせてくれた事を思い出す。
STAUBで鳥の手羽元と一緒に煮込むためゆで卵の殻むきをした。
(杜の手羽先さんは無条件で喜ぶ筈だという決め打ちメニュー…もろくも…)
茹で上がりに冷水で冷やす一手間をはぶいたお陰で卵の表面は誰がむいてもデコボコだらけ。
豚汁に入れる蒟蒻は味をしみ易くするため包丁は使わず、手でちぎって使うのだそうだ。
ならば…このゆで卵も同様に味は抜群にしみ易くなるのかね?
そんな取りとめのない会話の一つ一つを楽しみ和気藹々(わきあいあい)と
たまに夫婦の小競合いを交えつつ
弾丸キャンパー yaeさんご夫妻の
到着30分前―下ごしらえが完了した。
美しい景色を満喫し、いい空気を生で呼吸し身体に取り入れ
S君の感性は今日1日で相当磨かれたに違いない。
時を同じくして…
妻だけは何故か一人、想像力を磨いていた。
間違いなく磨いていた。
妻拙稿 エキストラストーリー
さあ!!
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今夜は飲む!(ここが酒の量の確認タイミング)