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今日もどこかで野遊びを…

とある夫婦の野遊びの記憶です

痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ

   

痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



風のお陰でテント初張りの苦労は半端なかった。

加えて強風では焚火ができないため

風の中、火が焚けるようにと持参したのが

焚火台がわりの薪ストーブOzpig

これは昨年からの目論見



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



この時期の枯芝は焚火との相性は最悪で

例えば火種が落ちてひとたび風が吹いたならば

一面炎に包まれる事もあり得る話。

そんな理由から薪ストーブという選択は

運用次第で安全に火を扱うには最良なツール

オフィシャルのHPでは屋外で

キッチンストーブとして使う事が前提とある。

暖房として…よりも調理熱源として

例えばこの日のようなシチュエーションでは

最適とばかりに組み立てを行った。



相変わらず風の影響は少なくないが

突風の感覚はかなり長くなっていた。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



40cm薪を一薪だけ持参したため

これを半分にカットするところからが

スタートだ。

小型のOzpigは40薪が収まらないのが理由とはいえ

これで薪の数が倍になると思えば

価値は非常に高く必須の作業。

年齢と共に非力になった私にとっては

なかなかの重労働で筋肉痛を覚悟

つまり運動不足を自認しているということ

思い返せばバースプーン以上の重さの物を

今週は持っていない笑



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



薪が揃ったところでやっと一人乾杯ができた



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



気温は10℃を下回った程度だろう

真冬の服装なので寒さはこの時点で皆無



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



それでもタープレスで焚く

薪ストーブの暖かさは

身に染みる温度だった。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



ジョニーウォーカーのソーダ割りを

ひたすらにあおって酔い潰れてしまう

そんなキャンプにはしたくなくて

このキャンプではコンテンツを色々と考え

準備してきた。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



先ずはいつものようにコーヒー生豆の焙煎を

Ozpigの上蓋をスライドさせ焙煎スタート。



薪ストーブOzpigでの焙煎は初めてだが

色々と分かったことがあった。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



煙がかなりの割合で煙突から逃げていくので

Ozpigでの直火焙煎は焚火による焙煎よりも

雑味となりやすい焚火臭が

最小限で仕上がるだろうだとか

熱が焚火よりも安定しているだとか…

焚火臭のコーヒーも悪くはないが

心から美味しく飲める期間が短いのは

経験済み。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



朝から何も口にしていなかったせいで

焙煎中は腹が鳴りっぱなしだった。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



この時点で四時半を回っていた。

設営に手こずったせいでかなりの時間を

浪費してしまっていたのだ。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



さぁ腹に何か入れるとする。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



ストーブトップにスキレットを置き

プレヒート後、ラードを一欠片落とし

オイルを回す。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



好物の金山寺味噌豚のトンテキ

幼少の頃の記憶だが亡き父が味噌漬けの豚を

よく食べてたっけなぁと

そんな事を思い出しながら



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



サンチュに巻いて食す。

空腹が長かったせいもあって…

人生指折りの美味さに一人笑顔になっていた

コーヒー焼いてニヤニヤ

豚テキ食ってニヤニヤ

通りがかりに誰かに見られたならこのおじさんは

かなりタチが悪く映っていただろう。

だからと言って無表情で食べたって

美味さがスポイルされるだけに決まってる



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



大方食べたところでさほど冷やしてもいない

ベルギービールドゥシャスの出番

毎度毎度のMさんからの頂き物。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



何という贅沢か

赤みがかった夕刻の光の中



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



豚テキで腹を満たし

ゆっくりとドゥシャスで過ごす



素晴らしい夕焼けがあるわじゃないし

これといって感動の要因などないのだけれど



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



最高の夕暮れだった。


これだからキャンプはやめられない


日が落ちた瞬間から寒さがすぐそこに迫る

薪ストーブ正面にまたがるように座る私は

その冷気をものともしていない幸福



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



たった一人このキャンプ地で幕営し

「あったけぇなぁ」と

人に見せられないような

安堵の表情でこの時を満喫している。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



今後の仕事のこと、愛猫のこと

心配事に押し潰されそうな今ではあるけれど

この先、何があろうと受け入れなければ

先には進めないからキャンプする。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



それでいいのかなぁそれでいいよなぁって

一人でいると様々な思考が巡るものだけれど

酒を飲みリラックスしてくると

心配事はどうでもよくなって



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



いつしか頭の中を整理する時間になっていた。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



誰もいない事がありがたい夜。

ふと気付けば風は止み空気が止まっていた。

この時期のキャンプに訪れる

音もなく、風も止まり、ただ真っ暗な

無の時間の訪れ



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



ソロキャンプには毎回こんな時間があるのがいい。




さぁこいつを食ってしまわねば

このキャンプは終われない。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



ホッケの一夜干しをOzpigで網焼きにして



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



テントの中へ

ホッケの開きは骨にこびりついている

これが旨い。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



あとはアードベッグをチビチビやりながら



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



眠くなるのを待つだけの時間。

平穏無事な完ソロに思えたのだが…



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



福島県双葉郡川内村の朝がキツかった。

シュラフの中では全く気付かなかった事。

寒い…とにかく寒い凄まじく寒い

寒すぎて何もできない。



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



シュラフから出たはいいが

痛いくらいの冷気に襲われガクブル状態に

薪ストーブは薪が残り二本、役に立たない

念のためと持参したガスストーブは

ドロップダウンで使えない。

液燃ランタンを朝から点ける気にもなれず

取り急ぎ暖かいモノでごまかすくらいしか

思いつかずコーヒーを淹れたのだけど

淹れてる間に冷めてゆき「ぬっるぅ!」

一体今何度よ?



痛すぎた朝 逃げ帰るソロキャンプ



温度計を出して測る気力すらなく撤収する事にした。

何せ東側の山を背にしていたから日が差し込むのは9時以降

恐らくマイナス二桁はいっていたのだろう。

真っ青な空とは対照的にフィールドは

霜で真っ白、テントも何もかも霜だらけ

結果、朝晩の気温差に逃げ帰ったソロキャンプに。

極上の夜に、寒さ痛すぎる朝


それがキャンプ


※詳細は聞いておりませんがいわなの郷が
来季か来年か値上げを予定しているとの事
現在1張り550円が1100円になる見込みのようです。

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この記事へのコメント
おはようございます。

薪スト=幕内の方が多いですが、外で使うともうそこから動けなくなりますよね(笑)
強風時なんかだと、焚火出来ないから殊更です。

うちも、薪ストはどちらかというと調理兼暖房というのが多くて、
ストーブトップをそろそろ掃除しないと行けない状況。

そして、川内に限らずあの辺りは、意外と冷えます
朝のキンキンに冷えた中で、煙突から立ち上る煙見ながら
あったけぇ~という瞬間が好きです(笑)

柴わんこ柴わんこ
2021年03月18日 11:06
こんにちは~
いいソロキャンしてますね~!薪割りから始まり薪ストーブで“金山寺味噌豚のトンテキ”って 垂涎の逸品ですよ
これを味わいながら美味しい酒を味わう時間…ん…いい!

誰しも心配事をいろいろ持っていますが 確かにソロキャン それも完ソロでは“無の時間”があり これが心を安らかに癒やしてくれます

また シーズンインを間近に控え あちこちのキャンプ場に変化がありそうですね 値上がりもあれば閉鎖の可能性とか これらも“ブーム”の影響でしょうね~

ossunossun
2021年03月18日 16:01
柴わんこさん

こんにちは!
いやー一年振りのソロ満喫でした!
今回は薪ストをとにかく使いこなす
そんな目論見のソロでしたが
大満足目論見達成で感無量と言いたい
所ですが朝は最悪でした笑
川内村の朝は何年か前ドカ雪にも
やられましたし色んな覚悟はしてたの
ですが甘かったです汗
薪ストーブでの生豆焙煎は素晴らしい
相性だったのをご報告しておきます^^
焚火よりかなり味が良いです!
劇団にひき劇団にひき
2021年03月19日 17:46
ossunさん

こんにちは!
風がとにかく酷くて何回か心が折れ
ましたが、弱まるにつれて右肩上がりに
良いキャンプになっていきました^^
今回持参の金山寺味噌豚…
スーパー仕入れながら結構な分厚さ
一人でこんなの食べるってついつい
バチが当たるんじゃないか?と
思ってしまう美味さでした^^
印象的だったのは正に『無の時間』
頭の中も空っぽになってある意味
無の境地のようなものを体験できた
気がしております^^
そうそうコメント拝見して驚きました。
あのキャンプ場が閉鎖の憂き目とは
緑の濃くなる前にあのカラ松の
フィールドに行きたいなぁと
強く思いました。

劇団にひき劇団にひき
2021年03月19日 17:55
こんにちは。細部の仕様などはわかりませんが、パッと見でこのテントは私の中で1番好みのような気がします。色合いも秋冬の光景にピッタリでいいテントですね!

Suika with CSuika with C
2021年03月20日 07:32
終始ニヤニヤしながら拝見させて頂きました(^^)/

ソロあるあるが盛りだくさんのキャンプでしたね!
「あったけぇなぁ」最高でした!声を出して笑わせて頂きました( ;∀;)

春(ハル)キャンプしましょう!!(^^)!
ハイサイ
2021年03月20日 15:14
Suikaさん

こんにちは!
細部にわたって作りはとっても良いテントに思いました^^
鉄骨の折り畳みがMARECHALとは色々と
違っていて尺が長い部品があるのですが
気になるのはそのくらいで目下パーフェクトに思っております!

劇団にひき劇団にひき
2021年03月21日 12:16
ハイサイさん

こんにちは!
いわな…いい時は本当に良いのですが
侮れません、かじかんで死ぬかと思いました笑
まぁ全く寂しさのない場所ですので
完ソロできたのは本当に良い思い出になりました^^

劇団にひき劇団にひき
2021年03月21日 12:18
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