冬キャンプのセオリーを怠った結果

劇団にひき

2023年02月21日 12:00

二月 晴天 ソロキャンプ

サーロインステーキもそれはそれは上手に焼けて

ご満悦のキャンプスタートだった。





「今週はソロね」

妻に言われて真っ先に考えたのは…

どの幕で何をしようか?というその一点

ソロでしかできない事を思い浮かべてみた。

うるさいからと使う機会を失ってきたアレが

真っ先に頭に浮かんだものだ。

それは武井バーナー





昨年、一月に使用して以来だった。



あの時は、部品の欠品に気づかず

サイレントバーナーなしで使っており

調子もイマイチ

こむぎが音を嫌がるからと途中で使うのをやめ

アルパカに切り替えだわけだが





今回は外箱に残っていたバーナーを

キチンと持ってきた。

これでヨシと…





プレヒートを開始、使用を始めたのだが

火力が上がらずイマイチ本調子にはならない。

んんんんんーー。

ほんのひと月ちょっと前に

私達が火器の神様と崇めている俊さんに

相談をしていたのだが、それでサイレントバーナーが

ついていなかった事が発覚





装着すれば問題なしとわざわざ自宅にまで来て

点検をしてくれたのだ…が





恐らく私の操作経験不足

またしても本調子での使用とまではいかなかった。

この時点で炎の息継ぎがあり

私的にはニップルの詰まりかなぁと推測





クリーニングニードルを上下させれば

無事使えるようになったのかも知れないのだが

酒も入り色んな事が面倒に思えてしまい

潔く?諦めることに笑





時間はまだまだあった。





明確なやりたい事も特に思い浮かばず

ひたすらに時間の浪費を楽しむのも

ソロキャンプの良さである事は

八月のソロ出撃の時に思い知ったっけ。





あぁ、こんな感じだった…あの時も。

ひたすらハイボールを口に運び

美味いなぁなんて言葉に出して

チーズをナイフで食べる。





因みにこのチーズ…バッファローから作る

セミハードチーズで

国内流通は非常に少なくまだまだ珍しいチーズ

意外にさっぱりしていてクセがなく美味しい。





夕刻の訪れと共にグッと冷えてきた。





ただ、本格的な寒さではなくまだ5〜6℃

私の感覚では摂氏4度というのが

寒さをグッと感じるボーダーで

これを下回ると身体が縮こまる感じで

フリースだけじゃなくアウターが必要となる。





冬キャンプにおいてはこれを下回り

夕刻から凍りつくような気温になった方が

快適さが増す事がある。

そもそも雪解けでビチャビチャのフィールドは

カチンコチンに凍ってくれた方が





幕も汚れず足元も汚さずに済むから。





一方、焚火の熱は有り難みに変わる





そんな冷え込みを期待していたけれど

この夜はマイナス気温にはならなかった。







いい夜だった。

一度だけフクロウの声が聞こえたけれど

その後は一切、鳴き声を聞く事はなく

管理棟の屋根を滑り落ちる雪の音だけが

定期的に聞こえていた。






ザザザザザザ バシャ!!!


かなりの音量だったけれど笑





食べて





飲み





食べて飲みを繰り返し

ぼちぼち寒さが身体の芯を冷やし始めた。





今回、冬キャンプで必ず使ってきた



チェアカバーを置いてきたため

尻が冷たくて冷たくて仕方なかった

これは面倒くさがりの罰当たり





自分で構築してきたセオリーを

たった一つ怠っただけで

冬キャンプの快適さは

大きく損なわれるものだと知った。





幕にこもっても尻の冷えは改善がなく





モルト二つでおしまいにした。





プレッシャーランタンの圧を抜く際に

目に入ったのはノースフェイスのヌプシ

これは妻が持たせてくれたもの。

尻は冷えたけれど足だけはポカポカ

感謝して寝る事となったのは言うまでもない。

明日は午後から雨になる予報を確認して

目を閉じた。





明けた朝六時半

ポツ ポツ ポツ

ん?

ポツ ポツポツポツ

微かな雨音で目を覚ますことに…。





(な)んだよー汗

降ってきたかぁ…

雨雲レーダーで確認すると八時に本降りとなり

九時前には雲が薄くなるとの事。

撤収を開始すべきか

とりあえずコーヒーを飲むべきか三十分も

悩んでしまった。

もちろんちょこちょこと片付けをしながらだが





そのうち八時を待たずして

雨足は強くなり諦めがついた。

インナーの片付けを終えた所でコーヒーを淹れる

あぁ美味い

悩む必要など1ミリもなかった。

次回は迷う事なくコーヒーをいの一番に淹れよう。





妻がいないと大きいビニールの在処すら分からない

びしょ濡れのテントは折り畳んで使っていた

グラウンドシートを広げて畳んだテントを

ぐるぐる巻きにして撤収する事に…。

これは良いアイデアだなんて

自画自賛しながらの雨撤収だった。



さて…今回調子の悪かった武井は

早速に火器の神様に相談





事なきを得て絶好調となった。

持つべきものは尊敬できる大先輩と

やっぱりパートナーの妻なんだなぁ

各所で感じるソロキャンプだった。


それがキャンプ




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