数年ぶりのソロ出撃は薪ストーブキャンプ

劇団にひき

2020年02月18日 11:55

2年ぶり?いいや3年ぶりとなる

ソロ出撃だった。

2月と言えば、商業成績はドン底まで落ちる月と

昔から言われているが…あり得ない暖冬のせいか?

はたまた何かのイタズラか?

12月を超える忙しさの一週間だった。

終わってみれば…

妻も私も疲れ過ぎてボロボロだったけれど

この達成感はたまらない







そんな週末が終わり、さて今週はどこで

癒しをもらおうか?

そんな状況だったのだが…妻の膝の調子が宜しくなく

「私、養生しないと来週ダメっぽいから一人で行っておいで」

そんな言葉で起こされた日曜朝だった。

我が家のキャンプリーダーである妻が

二週連続でブレーキとは…前代未聞ではないが

由々しき事態である事は明確。

「具合悪いわけじゃないし唐揚げ作ったりしないから 笑」

ダメ押しのひと言に「ならば行ってやろうじゃない一人で」

そんな決意のもと行き先を考える事となった。

空は真っ黒、雨がシトシトと降る気の重い出撃だった。







暖冬だろうがそうじゃなかろうが

この時期に営業しているキャンプ場など

数が限られるわけで少ない情報から

以前に冬でも張ってる人がいると聞いていた某所に着いた。

…のだが…原則として11月までで終了

トイレ入口は板で塞がれ終了の告知があった。

無論、雨の日曜日、キャンプ場としての認知も低い場所

幕営する人の姿は一人もいない。

ひと気のないこの雰囲気は最高で荷物を降ろしかけたのだが

『今日はお腹がゆるい』

見苦しくも重大な理由でペンディングし

次の候補地へハンドルを切った。







次の候補地は過去に何度か足を運んでいる

安達太良野営場

だが状況は同じだった。

人の姿はなく絶好のチャンスではあったが

とにかく私はお腹がゆるいのだ。

トイレが使えなければ身もふたもない。

二箇所をペンディングとなると気力も萎えるというもので

結局辿り着いた先はそこから20分の

『フォレストパークあだたら』だった。







東北キャンプ、高規格の頂点に君臨する

フォレストパークあだたらでソロ?

妻に心から申し訳なく思ったが仕方ない。

このキャンプは重要な道具のデビューが待っているわけで

雨がシトシトと降ろうがどんなに風が強かろうが

デビューを成し遂げる事そのものがモチベーションだった。



その道具…

言わずもがなOzpigである。







設営完了と同時に何でもできる状態にしておくために

クローズドに張ったTATONKAの設営後直ぐに火入れを行った。

鉄製ストーブは本体が温まって初めて

真価を発揮するものである。

逆を言えば、本体に熱が回らないと

立ち消えもあるし煙も出続けいい事はない。

火入れを行なうと同時並行し荷物のセッティングを終え

ここまで38分、普段のキャンプの三分の一のシンプル設営

このキャンプー熱源は唯一Ozpigのみ

タープ下設置のためテント内は熱源ゼロで挑む

寝床はコット + サーマレスト + シュラフという体制

シュラフはノースフェイスブルーカズー(旧型)である。









着火は焚火と同じ要領

焚火の場合は細薪から徐々に徐々に

太薪へ炎を大きくしてゆくためバトニングが必要になる

と言うのはもちろんガストーチを使わない私のやり方。

薪ストーブの場合は

吸排気があるためある程度の熱さえあれば

太薪にも直接着火ができるため着火材を使用する事に







…と言っても着火材として使うのは

妻が飲み空けたいいちこのパックである。

ガムテープなども代用できるが

2年前イベントで知り合ったインスタの

true_blueさんのお知恵を拝借した。

この方法は実に効率が良く焚火の着火にも有用に思うが

焚火に関してはこの時期は松葉だとが

枯葉などを使用して雰囲気ある着火が私好み。







初めての薪ストーブ火入れというのは

初めての焚火と同様まごつくシーンも散見されるもの

ここで発火の考え方について改めて整理をしておこうと思う。

先ず…薪の成分は100℃を超えると水分が

揮発し始め、200℃を超えた辺りから成分の分解が

盛んに行われ可燃性ガスが発生する。

さらに260℃以上になると酸素と反応して引火する。







可燃性ガスの中には数百℃を超えて引火するものもあり

焚火の場合は可燃性ガスの一部だけを燃やしている状態にあり

可燃性ガスのほとんどは煙と共に分散され

逃してしまっていると言える。

一方、薪ストーブの場合は限られた空間の中に

高温状態が連続的に作り出され

発火温度の高い可燃性ガスも含めて燃やすことが可能となり

燃焼効率は格段に上がる。

例えばOzpigの様に3mm厚の鉄製などの場合は

蓄熱が大きいためこの効果を存分に発揮すると考え得る。




つまりは、庫内温度をとにかく上げるという考え方が

合理的であるため着火は薪に直接ガストーチではなく

着火材を使い庫内温度の上昇を同時に狙う

というのが正解と判断した。

って点いてしまえば結果は同じ事だけど…。







因みに常設の鋳鉄製薪ストーブの中には

二次燃焼の装置のあるストーブもあり600℃を超えて

発火する可燃性ガスを燃やすことが可能なものも多いが

キャンプストーブの殆どは1次燃焼の高効率化商品が殆どであり

煙突からモクモクと煙が出ている状態は

着火時や新たな薪投入による不完全燃焼多発時という解釈。

炎の状態と煙突の煙との相関関係を

観ながら、私のキャンプ薪ストーブの第一歩が

スタートした。

「タープ下で良かった」と率直に思う。



今回の出撃は過去のソロ出撃と同様


メガホーンII + TATONKA1TC


やりたい事を成し楽しめる事を増やすのがソロキャンプ







TATONKAはクローズドのシェルター張りという事で

メガホーンIIとの連結はガイロープで行った。

冬のあだたら…強風が心配だったので

メインポールにはハイランダーの極太の奴

これ、元々は陣幕用に購入したものだが…

Hilander(ハイランダー) アルミポール240



実は最大長可変の大きなボタンが物凄く気に入っていて

何かのメインポールとして使いたいと思っていた。







この手のベーシックな道具ほどこれまで

SP社などの一流と呼べるメーカーを選んできたけれど

このポールは実に堅牢強靭秀逸使う先を選ばないため

満を持して採用

1TCが風に煽られても耐えてくれるだろう。







馴れ親しんだ高規格キャンプ場

フォレストパークあだたら と Ozpigに乾杯

もちろん自宅に残した妻にもLINEで

この進捗進展を共有しこのキャンプを分かち合う。







数年ぶりとなるこのソロキャンプ…

設営だけでも既に充分楽しいけれど

この後も絶対に楽しくなるに違いない


これだからキャンプはやめられない





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