旅の記念に買ったマグが相当いけてる件 北海道キャンプ旅 act 1

劇団にひき

2019年08月16日 10:56

「今日は22時には仕事終えるからね」

この日は兎に角、妻がいきり立っていた。

何せ…北海道 出発の日だったから。

朝起きた時、日中の仕入れの時間

そして仕事開始前と何度も何度も

仕事の終了時間を頭に叩き込まれる。







年が変わる前から情報収集をし

数々のプランニングを行い推敲を重ね

「良し、これで決まり」となってから

更に何度もプラン変更をした

とっておきのキャンプ旅が今夜始まる。

仕事を時間通りに切り上げ職場の鍵をかけた。

生業絡みの精神的な呪縛はこの「カチャッ」という音と共に

完全に解けたのを感じたものだった。

「さぁ旅が始まるぞ」

それは仕事びとからキャンパーに変わる音でもあった。

東北道をひた走り翌朝7時迄に

青森港に着くというミッションは







一切の滞りなくコンプリートしてしまった。

何かが起きた時のために準備したのは時間。

何も起きなければ待ち時間となる。

到着は4時だった。

待ち時間は三時間半である。







夫婦二人には長過ぎる夜明け前

それでも心は踊っている。

寝て待つつもりだったが眠れない

期待が大き過ぎるのだ。

船に持ち込む荷物をまとめたり

これより巡るキャンプ地のHPを閲覧したり

アクティビティの予習をしたり…

たったそれだけの事に充実感がある。

いい大人が二人して心弾ませる絵面は

側(ハタ)から見ればきっと滑稽だったけれど

その全てが経験であり良き思い出だ。







やがて朝が来てアナウンスと共に先頭で入船

何せ三時間も前から待っていたわけだから。

分からない事だらけだったフェリー乗船だが

何一つ不安なく滞りもなかったのは

妻の下調べのお陰様。







21歳の時、これと同じ経験をした。

大学の長い長い夏休みの終わり頃

親友と二人でこの海峡を渡ったものだった。

平成になりたてのあの頃の船は

昭和然としていて…廊下は緑色の

防塵塗装剥き出しだったのを記憶している。

令和元年

この船の洗練尽くされた船内は感動に値した。







当時は二等船室なんて言っていた雑魚寝フロアは

今やスタンダード(直訳すれば標準)と命名され

約30年という月日を強く感じさせる空間になっていた。

腰ほどの高さのロッカーで仕切られ

プライベート感ゼロの当時の印象は消え失せ

清潔な室内は程よい大きさの一室に。







たった四時間の航海だが

緯度にして僅か1度の海峡渡りは

天気を変え空気、温度、湿度を変えた。

東北道を走っていた時から感じていた

悪天候の不安が少しずつなくなってゆく。

やがて霧も晴れ青海原が広がった。

「全て予定通り」







ベタベタになりそうな海の風は

陸奥湾内で感じた重さが抜け乾いてきた。

カラッと暑いデッキが心地良い。







多少の霞は残っているが遂に海峡の先が目に入った。

「函館山じゃない!?」

妻が目を輝かせ教えてくれた。







これが函館初見の私

21歳の時は苫小牧inの苫小牧out

道南はいつか来れるだろうとすっ飛ばし

道央、道東、道北と巡って札幌→苫小牧という経路だった。

いつか来れると考えていた道南が見えた時こう思った。

「28年もかかっちゃったなぁ」と。

あの時と同じように晴れ渡る空がとにかく嬉しかった。







海に浮かぶ灯台を過ぎると

船内にマモ着のアナウンスが流れた。







車に乗り込み

今か今かと順番を待つ

昨年11月…甥っ子の結婚式と聴いて

遂にこの時が来たと思ったものだった。

どうしても北海道に行かなければならない

理由を与えられたと即座に思った。

ここは休みをガッチリ取ってキャンプを絡めよう

そこまで思考が巡ったのは言うまでもない。







これまでは、いつだってキャンプの事ばかりで

その土地を知る行為(観光)をお座なりにして来たけれど

流石の北海道函館、妻のプランニングには

盛り沢山の観光が盛り込まれていた。







まず初めに向かったのは駅二市場







泳ぐイカを自分で釣り上げ

その場で捌いてもらい食べるという市場ならではのアクト

人だかりができていた。







活イカには並々ならぬ思い出がある夫婦二人

初めて生きたまま捌かれるコイツに出会ったのは

キャンプではなく旅行で行った青森だった。

コリコリとした独特の食感、甘い身は

これが本物のイカの味だと教えてくれた。







その後、仕事で福岡に行った際

中州で同じ物を食べた。

イカってスゲー美味え

幸せの記憶にランクインした。

以来、あれほどのイカは

とにかく日本の端っこに行かなきゃ食えない

という思い込みとなり現在に至る。







のだが…大きさがイマイチだったせいか

個体種別が違ったせいかは分からないが

自ら釣り上げたコイツはコリコリの食感だけで

味がなくとびきりぬるかった。

なんちゃってエギングというアクトとしては

実に楽しいひと時ではあったけれど。



気を取り直して次に向かったのはココ。







駅ニ市場界隈では最も有名かつ

客入りも多いお店。

ウニ&イクラ二色にしようと思ったが

カニの誘惑に釣られ三色丼に

これでこの旅でもし今後カニに出会わなくても

カニは食った事になるはず 笑







次の目的地はベイエリアの赤レンガ倉庫







正直、趣味ではないが

函館に来てここを訪れなかったら

何も語れないと思い立ち寄った。







お洒落な雑貨店の中にキャンプ物を見つけ

自分達のお土産として購入

キャンプをする限り函館を思い出す旅の記念品。







キャンプ道具の買い物は我が家はネットが9割だが

足を運び実物を見て特売を知り購入するという

これまで通りの買い物って良いものだと改めて思った次第。

それがコレ







Shastaのマグカップ

ラバーコートのマットな色合いは

サイトカラーに合わせやすく綺麗で可愛い。




琺瑯の欠けが目立ってきたエマリアの代わり。

キャンプ物のこの手のカップ

ほとんどの人がビッグネームビッグブランドに

こだわるようだけど琺瑯マグから鞍替えする我が家には

こんな変化球的なブランドがへそ曲がり感があるし

似合うと思っている 笑


買い物を終えたら出発だ。







日本三大夜景と言われる函館の

裏夜景を目指しハンドルを切った。




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