ここ1年、銅製品がすっかり気に入り
キャンプ用を中心に道具として増やしてきた。
人類が手にした初めての金属であり
実用品として加工製品化されたのは6000年以上前にさかのぼる。
我が家では、その熱伝導の高さに着目し
夏のキャンプシーンでは
唇がヤケドしそうなほどキンキンに冷たく感じる
アイスコーヒーやモスコミュール用のマグから始まり
コーヒーポットを銅製に変えたのがスタート
その後
紆余曲折を経てコッパーケトルを手に入れた。
氷を入れるとあっという間に冷たくなり
金属そのものの質感は圧倒的
そのまま飾っておくと『佇まい』という言葉がよく似合い
長い歴史に裏付けされた『粋』を感じてしまう。
そんな我が家に新たな銅モノが加わった。
象印マホービン謹製 ビンテージカッパーポットである。
銅を英訳するとCOPPERと表記するため
平成の世に出された銅製品はコッパーという
日本語表記になっているものが多い中
発音から日本語表記をするとカッパーとなり
当時、象印はカッパーとカタカナ表記したようだ。
VGA-1000
象印の魔法瓶といえば…
以前に赤いビンテージポットを所有し
昨年の秋口までキャンプで使用していた我が家だが
とあるキャンプでコレを落下させてしまい、魔法瓶たるゆえんの
真空ガラスメッキ部分が粉々に割れてしまった経緯があった。
無論、これほどのもろさを持った道具はキャンプ向きではないし
真空といっても現代の真空断熱ステンレスとは違い
真空と呼ばれる部分は当時の魔法瓶において
「極めて低圧の状態」の事であり
9割ほどの反射率であるため性能的に真空断熱ステンレスには
到底かなわないわけではあるが、実用にはさほどではなく
「古き良きもの」として、この発明を使い続けるという
無駄な感性を我が家は大事にしているので魔法瓶が好きだ。
無駄といえば、VGA-1000の仕様は極めて無駄に豪華で
我が家がその点に一目惚れしたのは言うまでもない。
そもそも魔法瓶が銅の実用性能を無視し金属の美しさという皮をかぶり
天然木の蓋と取っ手である必要など皆無だからである。
つまり、コレは付加価値のかたまりであり贈答用に開発された
見栄え重視の上位グレード魔法瓶なのである。
無論、その『佇まい』は圧倒的なものがある。
この手のポット…キャンプシーンでは
ハイテクと完全なる実用性をウリに席巻する
大量生産品スタンレーが人気だが…
性能は少し劣っても
生産を終えた数限りある希少のビンテージ品と
どちらを選ぶと言われれば我が家は後者一択であり
材質の価値を考えてもこの魔法瓶の価値を我が家は過大評価する。
銅はここ40年で数倍の価格高騰を見せたかと思えば
近年、慶應義塾大学の研究ではスピントロニクスデバイスの分野において
レアメタルを超える性能を発揮するベースメタルへと昇華しようとしている。
ベースメタルとして価値が上がるとすれば、古き良きビンテージ銅製品は
古さと銅そのものという二重の価値を有する事になるだろう。
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