ワイルドキャンプー月夜に感じた一瞬のホラー感

劇団にひき

2017年03月16日 12:21

焚火台の炭は音も立てずに静かに燃焼している。

赤く光り高熱を発する炭の上には焼き網が直接設置され

焼き網に無造作に載せられた肉達は脂を滴らせながら

もうもうと煙を上げていく。







メインランタンと言ってもジェントス三台が設けられた

TATONKA三角張りの幕内では間接照明的な使い方だが

直接地面を照らし、タイトなTATONKA内移動を安全なものにしてくれた。







人っ子一人いないこの高原に灯るのは

我がサイトの明かりだけ







夜景も何もない高原の営地、風もなく

コンディションは上々だ。







アルミホイルを開け新聞紙を一枚ずつ剥がすと







そこに待ち受けるのは鳥肌モンの美味

ねっとり濃い感じの黄金色のさつま芋は

まんまスウィーツのようだった。

昨今、様々な農産物の品種改良の成果発展を垣間見た気分だが







これもキャンプのなせる技だと思う事にした。







満月には狼男の伝説が西洋にはあるが…

日本においてはその名称そのものが「大神」であり

神性と知性の象徴として神社に祀られたりしている。

それでも確かに眩しいくらいの満月を見

吠えたくなる衝動が…そんな雰囲気は嫌いじゃない。







いつもの様に丸氷でラフロイグをいただく頃には

気温は1℃になっていた。







焚火台はタープ外に出し

同じスペースにストーブを設置

暖かさは段違いで、ここから時の経つスピードは

加速度がついたかのように早く感じる事になる。







時の早さはキャンプクライマックスの暗示

このキャンプで最も充実した時間だったという事だ。







ストーブの上では、ホタルイカとシメジのアヒージョ

ホタルイカのちりちりの細かいゲソが絶品食感

最後にして箸が止まらなくなった。







ここでTHE END 時間は23時を回っていた。

貸切りの営地、誰の迷惑も考える必要はないのだが

身体が休息を欲しており限界に気づかせてくれた。

ワイルドさは微塵も感じないメガホーンIIに潜り込むと







明る過ぎるくらいに煌々と輝く満月







月明かりはちょっとホラーな感じの桜の枝をテントに写していた。







ゾクゾクするなぁこの絵面(ホラー大好き)

楽しくなったその瞬間意識は遠のいていった。


それがキャンプ





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