最高の晩秋が待つキャンプ場

劇団にひき

2023年10月17日 12:11

ホームキャンプ場の良さ

それは出発の朝

普段のキャンプよりも寝坊ができる事。

無理のない時間、ほぼ普段通りの起床時間で

出発できる事だけでありがたかった。





ただ、荷物の積込み時は見事な雨降りで

雨キャンプ覚悟の出撃、夏の間はゲリラ豪雨が

怖いのでこの手のフルコットンは選べないけれど

気温も下がり急激な温度差のなくなった9月

豪雨にはならないとふんで満を持しての選択だった。





現地までの道のりは2mmから3mm程度の雨が続き

不安は消える事がなかったものの

飯舘村道の駅までい館に差し掛かる頃には

雲は残っているが青空に迎えられ

ホッと胸を撫で下ろす事になった。





今季より砂利となったオートサイトを選ぶのだが

前日に使われていたサイトだった様で

テント跡は乾いた状態だったのがありがたい。





サイト周辺には各種キノコが散見され

秋の趣きを十分に感じさせてくれていた。





新しいギアを手に入れる特にタープなどは

他の幕でもマッチングを確かめたくなるもの

水色にオレンジというフランス幕には果たしてどうか?





そもそもジーンズカラーの屋根を持つ

我が家のマルシャルなだけにマッチングは中々

ただ…





連結設営は形的に難しくオクタタープの一片を

出入口に合わせるためにほんの少しだけ角度を

つけて設営するのだがペグ位置が見つからず

ガイラインの取り回しには苦労した。





ただ、もし雨が降っても大丈夫その確定が安心を産み

設営後の満足感は高くなるのだと知った。





この日も、スターティングメニューは

秋刀魚の塩焼きから





仕事が仕事なだけに焼きの失敗などあってはならない

そんな私の緊張を促す言葉など耳に入らない妻は

前回同様、当たり前のように完璧な焼きを披露





ただ、ただ美味かった。

以前はこの時期になると食卓に出てきたものだが

近年、キャンプでしか食していないのは

このシチュエーションで食べる秋刀魚が

一番美味いから。

そんな些細なメリハリを大事にする年齢になった。





キャンプ場に来るまでの道中

道の駅を通るのだが、いつもは道の駅に目がいって

その逆側は何もないため関心も持たずにいたのだが

この日は違った。

ほんの数年前まで、確かに何もなかったその土地は

今や美しい水田地帯へと蘇っている。

以前を知っているだけに、その変化に

胸を打つものがあるのが飯舘村なのだ。





そして昨年ついに復活したあいの沢キャンプ場

これほどのキャンプ場が十年以上眠っていた事は

勿体無い事ではあるが…ようやく村が

観光だとか、人の誘致に着手できる所まで

漕ぎつけた素晴らしい実績だと思う。





猫達も喜んでいる。





その姿はこのキャンプ場が好きだと

表現しているかのよう。

屋根を凹ませてしまうと雨漏りしちゃうんだけどなぁ





さぁ焚火焚火!





音のない場内に焚火の音だけが響いた。





このキャンプでは趣向を変え

普段とは少しだけ違う酒を準備していた。

これが楽しみで仕方なくて何かというと…





ドライベルモット Cinzano1757



若い頃からチンザノはよく飲んでいたけれど

焼酎ブームや地酒ブーム真っ只中の

当時の私を振り返れば

唯一美味しいと思い常飲していた洋酒が

ドライベルモット。

これをロックでスタートしてか・ら・の

二杯目以降はジンをを加えて





マティーニオンザロックに仕立てる。

本来ならオリーブやレモンピールを散らすけれど

あえてそれらを省きジンとドライベルモットという

カクテルの王様マリアージュを楽しむ

酔い過ぎないようにロックというのもポイント





洋酒には飲み方で味わいが変わるものが多く

例えばピートウィスキーならばピートレベルの低い方

から少しずつppmを上げないと味わえなかったり

甘いカクテルから辛口に行くと強烈過ぎたり

その辺を考慮してバーテンダーは甘味酸味と

お客さんの嗜好をマッチングさせる必要があるのだが

ドライベルモット単体からマティーニという順番は

その一つではないかと思っている。

これは本当に美味かった。

食事にも良く合う黄金率のキャンプ酒

ただ飲み過ぎは本当に注意。





自制が効いたお陰で最高の夜





久しぶりに焚火のそばに置いたチェアに

こむぎちゃんもやってきた。





夜の寒さを感じる季節という事





締めのレダイグは綺麗な味わいの

マティーニオンザロックからだと暴力的で

時間的には最高のタイミング





夜間、何度か風の音で目覚めた。

あだたらに通っていた頃を思い出したものだが

あの頃は耳栓をしたりシュラフを被ったり

音を遮る努力をしたものだけれど





今は森を巻くように轟く風の音が懐かしく

その轟音を楽しむ余裕がある。





それも林間キャンプ場の良さ





撤収時、林間のこの季節は

カメムシの存在が気になるものだけれど

今年のあいの沢は昨年に比べるど

カメムシは皆無





この日は一匹たりとも目に入る事はなかった。

最高の晩秋がこのキャンプ場に訪れるだろう。


これだからキャンプはやめられない




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