久々に出来の良いフリーサイトに出会った
待ちに待ったGW突入だった。
飲食店を営む手前、長期の休みというのは
一般人よりも取りづらく一年の始まりの
正月休みからGWまでというのは
月に一度しかないニ連休のみというのが
当たり前のため、ことGWというと
俄然気合いが入ってしまうのが私達夫婦のつね。
とは言え、普通に消化するのは
キャンパー夫婦にとっては命取り
今や何処もかしこもまとまった連休と言えば
キャンパー達で溢れ返っている現実がある。
加えて、このGWの時期と言うのは
毎年、荒天に見舞われる時期でもあり
今年はそのセオリーを踏襲し本格的な休暇は
一般のGWが明けてからというスケジュールとした。
そんなわけで、GW前半となる4/30〜5/1は
普通の休みのキャンプで日月の一泊出撃
一週間後に始まる私達の本当のGWのための
前哨戦と位置付け新たなギア投入のキャンプとなった
目指した先は未だ新緑美しい
福島県飯舘村、村民の森あいの沢キャンプ場
今期新設されたフリーサイトに拠点を張る。
設営後は歩いて行ける距離にある
宿泊体験館きこりのお風呂がお楽しみ
貴重な日帰り入浴付きキャンプ場というわけだ。
昨年は地震の影響で何度か閉館を余儀なくされ
この施設を使うのは今回キャンプが初めての私達
こじんまりとした大浴場の大きな窓には
新緑のもみじが目に鮮やかで
それはそれは癒されるお風呂
すっかり気に入ってしまった。
このキャンプでは新幕となるオガワVIGASを初投入
今年初頭に手に入れてはいたのだが…
風の強い日が多くデビューまで
数ヶ月を要してしまった。
コットン幕を中心にラインナップする我が家として
珍しいセレクトだが、これまで使用していた
ビッグアグネスが猫キャンプには狭く使いづらいため
キャンプ旅の際のサブ幕として持ち歩く事になる前提
所有のwechsel tents ZAMBESI と
同じくらいのサイズだと想像していたが
一回り小さく二人+二匹使用は絶妙なタイト感
ポールが固く設営ではかなり力を必要としたが
そのうち楽になっていくのだろう。
それでは新設されたフリーサイトを見て行こう。
東北大震災以前のマップだが今回新設されたのは
このマップで言うとテニスコート部分と
広場と表記のある左上部分である。
テニスコートは取り外されイベント広場と併せて
広大なフリーサイトとしてリニューアルとなった。
昨年はオートキャンプ場がオープン
今年はフリーサイトが新設オープン
そして来年はいよいよ本丸と呼べる
池周りのキャンプ場部分に手が入り
正式なグランドオープンとなるスケジュール
若き村長の意向で今年もプレオープン
半額継続というのは明らかな
大盤振る舞いであり杉岡村長の
やる気と意気込みが感じられる
因みにお風呂は400円とこれまた破格
設備も現代的に刷新がされる。
昨年時点で和式だった水洗トイレは
最新の洋式水洗ウォシュレット完備となり
暖房設備も備わった。
このトイレを見て率直に感じたのは
このフリーサイトの出来
もしかするとオートサイト以上の
快適さかも知れないという事。
広大なイベント広場には三棟の東屋があり
今回私達は入口付近の東屋脇に拠点を置いている。
フリーサイト入口奥にある大きなトイレ側東屋には
石碑があり眺めも良く平坦な10m2ほどの場所があるが
唯一テント設営はできないゾーンとなっていることを
明記しておく。
全体を通して緩やかな傾斜のあるフリーサイトで
私達が設営したエリアが最も平坦なエリアと言える。
水道設備は水飲み場のみとなり
ここでは洗い物はできないルール
洗い物はオートサイトの炊事棟にて行う事になるが
フリーサイトはこのくらい割り切っていても
問題ないと個人的に思っている。
何にしても非常に出来の良い芝生広場で
フリーサイトメインのキャンプ地として
今後は県内でも人気上位に食い込む
素質を感じたものだ。
終日どんよりの曇り空だったけれど
夕暮れは格別の景色を見せてくれた。
時代というのは変わるものなのだな
そんな事を思う夕べだった。
飯舘村と言えば…私達夫婦が南相馬に来た時は
震災の影響が色濃く残る被害エリアだった。
避難解除が比較的早かったとは言え一時は
人を失い、産業を失ったエリアであり
0を1にする作業は途方もなく大変だっただろう。
キャンプで復興という名目はさほどないだろうが
キャンプ場は全国から人を呼ぶ事の出来る
数少ない村の資産でありきっと村長は
数年先を見据えこのキャンプ場の在り方に
未来を見ているのだろうと私には感じた。
以前テニスコートだった場所が
キャンプ場に変わる時代
花から始まる花はなく
花で終わる花もない
誰が言った言葉だったろうか?
巷ではキャンプブームはどうやら頭打ちで
コロナの収束と共にぼちぼち終焉だなんて
囁かれ始めているけれど
ここに来て花開くキャンプ地がまもなく完成に
近づいている事を心から嬉しく思っている。
何せ…我が家から目下最も近いキャンプ地なのだから
村民の森あいの沢
その変化を楽しみに
今後も応援して行こうと思う。
それがキャンプ
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