こんな目にもう遭いたくない!絶望を垣間見た最高の朝

劇団にひき

2022年09月14日 10:48

お盆明けの週の木曜日まで10連勤をこなし

八月連休は妻の通院の都合で金曜日から取ることに

木曜の最終営業を終え帰宅、玄関ドアを開けると

そこにはこむぎと少し遅れてだいずのお迎えがあり

仕事中のしばしの別れから甘えん坊になった

キャンプ猫達を撫で回す至福の時間が訪れる。

猫飼いの中ではこの時間を

ボーナスタイムと呼ぶらしい事は妻から教わった。

その後は、リビングのネットテレビでYoutube三昧

これより目指すキャンプ地の予習に勤しむわけだ。

長期休みが確定したその日から様々な

下調べは始まっていたけれど

そこに見つけたのがこのキャンプ地

焼走り国際交流村で、紹介の動画を何度も観た。





個別のオートサイトと激安の野営場の事は

以前から知っていて、過去の東北旅では何度も

候補に上がってはきたが

オートサイトの寸法や金額がネックだったり

野営場は車の乗り入れが不可であることから

近隣の妻の神キャンプ場に決まって軍配が上がり

これまでこの地を訪れる事はなかったのだが

自由に設営できる特設フリーサイトの存在を知り

Youtubeで予習を行う日々だった。





この特設フリーサイト

以前は一部が球場か何かの施設があった記憶だが

車乗り入れ可能のフリーサイトとしての運用は

2020年か2021年辺りからだろうか

車乗り入れ可能区画なしで自由に

設営できるようになったようだ。

コレは我が家が最も好む幕営の形





そして今

目の前には悠然と佇む岩手山がある(はずだ)

設営完了と共に降り出した雨が止んでも

その姿は、時折雲が薄くなったその瞬間に

現れるシルエットだけでしか確認はできないでいた。





明日はきっと顔を出す。

妻は何度もリアルタイム予報を確認しては

岩手山全景を早く見たいと期待を大きくする

初日の夜の始まりだった。





もちろん暗くなってしまえば

岩手山はそもそも見えないわけで





晴れるであろう明日明後日の買い物や

観光などの予定を整理する楽しみの多い時間だった。





雨に打たれ寒かった午後のお陰で

この夜妻は鍋を準備してくれた。





身体も暖まるピリ辛いや超辛の坦坦胡麻鍋

蒸し暑い夏キャンプの夜というと

プレッシャーランタンは虫寄せのために

タープ下で点灯させる事はなかなかないけれど





気温の低さから虫の姿がほとんどなく

プレッシャーランタンは後ろのシェラカップ前に

これでシェラカップがリフレクター代わりに

裏技でも何でもないけどね笑





年越しキャンプ以来、シングルモルトの購入は

ほとんどしておらず

毎回チビチビやってる姿を不憫に思ったのか

妻からお許しを頂き今回揃えた二本が

楽しみの夜





レダイグ10年にアードベッグウィービースティー





何を選ぶか?

考えに考え抜いた選択は結果はいつものやつ





飲み尽くしてきた中のキャンプにおける最高が

私の場合はこの二本ってこと。

冒険できない年齢になった

そんな言い訳にも見えるけどね。





夏のキャンプ場は人の声も良きBGM

普段のキャンプでは味わえないから

ついつい聴き耳を立ててしまうのだけれど





コオロギの声に気を取られて

もう秋だなぁなんて感じていたら

人の声も耳には届かなくなっていた。

この夜は、小指の先ほどのアマガエルが

最後のお客さん。





夜半前トイレにとテントから出ると

岩手山をクッキリと浮かび上がらせる

満点の星空があった。

山頂から天にのびる天の川もクッキリ

時間を確認したら23:30

眠気に勝てず撮影は翌日にペンディングしたけれど

明朝知るはずの答えをこの瞬間前もって

知ってしまった喜びがそこにあった。




そして訪れた朝

それは今季一番の朝

正に最高の朝。

「ここに来て本当に良かった」





ところがここで事件が…

なんと特設フリーサイトのサニタリー男子トイレ

誰かが誤ってプッシュ式の入口の内鍵を

施錠してしまい使えなくなってしまっていたのだ。



我慢に我慢を重ね写真撮影などをしていたばっかりに

暴発寸前という由々しき状況に私はいた。





ならば他のWCをと

焼走りの湯総合受付本館を目指すが、まだ閉館中

この瞬間は絶望に近い心境だ。

下腹部に渾身の力を込めさらなる我慢は続く

実にマズい。

直腸からは新たな信号が発せられ

括約筋にもギュッと力を入れ続ける必要に迫られた。

昨夜美味い辛い美味いと食べた坦坦胡麻鍋が

悪さをし始めた事は明確だ。

きっとオートサイトのWCを目指せば

何の問題もなかった筈なのだが

林間で入り組んだオートサイトのサニタリーの場所を

認知していない私は野営場へと向かうことに…。


あぁぁぁぁやばいやばいやばいやばい


野営場には登山者と思われる人影が結構いた。


もう限界!助けて!


この瞬間、砂利に足を取られそうになりながらも

刺激を避けるよう内股になっていたと思う

脂汗が頬を伝っていた…



結果、野営場のWCにて事なきを得た汗





ギリギリまにあって何もかもがスッキリの朝

凄まじくツラい目に遭ったけれど

これほどの景色を前に全てが許せてしまった。


それがキャンプ




Youtubeをアテにせずサニタリーなどの設備は

自分の目で確認しておこうと思う。


にほんブログ村
皆様励ましに心から感謝しております!


あなたにおススメの記事
関連記事