あまり知られていないけれど効果絶大な雪中設営法

劇団にひき

2022年01月21日 11:15

年末のチェックイン当日から

三日間降り続けた雪が







ついに止んだ。


(初日の写真)




止まない雨はないというけれど







それは寒波の去った

正月のキャンプグラウンド

この地に来て初めての小春日和を

キャンパー達が歓迎謳歌する一日の始まり







もちろんキャンプ猫こむぎも笑







サイトにディーゼルのエンジン音が

ガガガガガと高らかに鳴り響く







毎朝早くから真っ白になりながら

日角オーナーが除雪を始める

これが1日の始まりのサインでもある。







この作業があるお陰で

無事のキャンプが成立している事に感謝

辺りを見回せば随分と載っかっている。







それにしても降ったし積もったもんだ。

夏油高原スキー場へと続く県道もこの通り







元旦の夜を共にした常連さん(同い年)が

撤収を終えて挨拶にやってきた。







隣のサイトはテント倒壊で元旦早々に

撤収したのだが…余りの雪の多さに

忘れ物が多数雪の中に残されていたようだ。

この日チェックインのキャンパーさんのため

除雪中、雪の中から出てくる荷物が除雪機に

引っ掛かり何度も作業頓挫するオーナー







厄介な事に灯油缶を巻き込んでしまい大惨事

「何でこんなもの忘れちゃうのよぉ!」

この雪だから仕方ないという事態でもなく

「こりゃぁ酷い」

オーナーの苦悩を察したのも束の間

次の瞬間にはユニの焚火テーブルが

雪の中から出てきて無残にも

除雪機の餌食となった。







そんなリカバリーの朝

オーナーの苦悩とは裏腹な

澄み切った青い空は

それはそれは気持ちの良いものだった。







三日間テントに閉じこもり

身動きの取れなかったこむぎを

散歩でリフレッシュさせる。









雪が冷たくて嫌なのではなく

風を伴った降雪を嫌がっていたようで







新雪圧雪問わずズンズン進むこむぎ







これまでの鬱憤もこれで解消とばかりに

道草しては走り道草しては走りを繰り返す。







純白のこの世界が

この子にどう見えているだろう?







30分ほどで散歩を終えるのだが







当のこむぎは気が済まず

テントに入ろうとはしない

お陰でテント窓の景色になるこむぎ







外にいるのに視界の中なので

これには和みっぱなし

そんな午前中を過ごし

私達人間達もそわそわそわそわ







せっかくキャンプに来てるわけだから

外で過ごす時間を作ろう

という事になったのは自然の成り行きだった







午後の日差しに変わったサイトに

アルパカストーブを出し

キャンプグリーブ大型風防でこれを覆う







熱を横に逃さず上だけに集中させて

調理の熱源として使用する算段だ。







アルパカの上にこのために準備した

鋳鉄製鉄板を載せプレヒートの間

こむぎはBAHARIの屋根で遊ばせる

何せ高い所がこの子は大好きだから







こむぎの目には一面純白の世界







雪の壁にはドリンクホルダーをあつらえ







これにて準備完了









ソーセージに始まり

ステーキ、ホルモンと焼き物をたいらげ

気付けば遠くの山に日が落ちる時間となった

真冬にオープンタープを

信条としてきた我が家にとって

この時間はかつて過ごした冬キャンプの形

この時間のお陰で2022年が占えた気がした

きっと新年もキャンプは楽しくなると。







夜を迎え







再び雪下ろしの夜がやってきた。







たった一日だったけれど晴天があったお陰で

寒波に耐えぬきこの地で年越しができて

本当によかったと思えるキャンプになった。







お篭りのキャンプを否定するつもりは

さらさらないけれど…

テントの中だけで過ごすキャンプは







これまで構築してきたキャンプの良さを

超えるものではなかったというのが

正直な感想と思っている。

そりゃ薪ストーブで暖かかったし

快適かと問われれば、例年以上の

極上の空間だったことを認めざるを得ない。

ただ、我が家の冬キャンプは

寒さと闘い、温もりを構築して

風を感じ、焚火の炎を見つめ

美味し酒に酔うスタイルこそ

楽しいのだと思う。







何かを乗り越えた先のアナログの快適さが

キャンプを面白くすると

学んできたから。

結果としてこむぎのこの姿を見て

そんな感想や気持ちがどうだなんて

どうでもよくなったけれど。







降雪は一晩続き撤収の朝がやってきた。







下から上へとテントファスナーを

ジィィィィっと引き上げたそこには

想像通りの苦難の光景があった。


「マジかー!どっさり積もってるよー!」


分かっていたけど頑張るのみ


それがキャンプ







雪降る中の撤収はこれまでで最も

辛いものだったけれど







撤収後のフィールドを見て思った。

あそこには薪ストーブ

その前にホカペとコタツ

このくっきりの痕跡は暖かく過ごせた証。



風の侵入も許さない設営は

豪雪仕様の賜物で

撤収はそうじゃない仕様よりも

随分と楽だった。







豪雪仕様とは果たして何かというと…

BAHARIのスカートを内巻きに設営して

スカートの上にグラウンドシートを敷き詰め

スカートの凍りつきを回避する設営方法のこと。

フロア一体型のテントの人や

近年『冬』をやり始めた人なんかは

知らない裏技の一つ。







昔からやっている冬キャンパーだと

隙間風を嫌ってフロア一体型のテントを

好む人も多いけれど

ちょっとの工夫で同じ効果が得られ

自由度の高いフロアレステントも

決して捨てたもんじゃない

だってこれ大成功だったから


それがキャンプ




にほんブログ村
皆様励ましに心から感謝しております!


あなたにおススメの記事
関連記事