【連載第五話】リカバリーに一日費やすソリューションキャンプ
エンゼルフォレスト滞在一週間を過ぎ
数々の問題が露呈してきた。
チェアの限界に煙突の詰まり
無論、継続に大きな支障はないが
快適なキャンプである事を大前提にした
長期定住雪中キャンプ
せめてチェアは代替品が必要だった。
加えて、これより先の薪の確保が難航していた事と
プレッシャーランタン(ヴァポライザー)の調子が
芳しくないこと…それらの問題を同時に解消する
唯一の方法が一つだけ頭にあった。
それは一旦帰宅をする事。
何せバイアラジンのヴァポライザーなど
そもそも店頭に置いてる店など近隣にも
自宅周辺にもなくキャンプ部屋のストックと
交換するしか方法がない
自宅には薪もありチェアの交換も可能となれば一石三鳥
片道三時間弱の往復にも合理性を感じる事ができた。
そんなわけで、この日はテントをそのままに
一旦帰宅しキャンプ場にトンボ帰りという荒技に
一日分日中の時間を無駄にした形となったが
キャンプ地には地球が沸かした温泉があり
雪があり暖かいテントがある。
キャンプ場に帰ると真っ先に
タープの張り直しを行った。
何度も細かな調整はしてきたが
いまいち気に入らなかったペグ位置も含めて
完璧な張り姿にする。
大事な事だと自分に言い聞かせながら
こんな事についぞこだわってしまうのが
雪中キャンプバカ
雪の上のテントこそ年間で最も快適
一見すると矛盾に聞こえるそれが重要だから。
その後はヴァポライザーの交換を
ヴァポライザーの寿命は約100時間と言うが
今回の交換はかれこれ五年振りの事
五年間約300泊程度のテント泊で
八割方点灯を行い少なくとも
一回の点灯に最低4時間使ったとすると
何と960時間という計算上信じられない
耐久性を見せてくれた事に驚いた。
これまでは純正のデッドストックを
今回はOPOさんから紹介推奨を受けた
台湾製ヴァポライザーをチョイス。
くすぶるようにシャキッとしなかった
ランタンの灯りはこれで蘇った。
思い入れのある一つ道具の復調は
このキャンプの価値に大きく貢献したものだ。
そして、こむぎには…新たなおもちゃを仕入れる
その名も『こむぎのおもちゃ』
こんな顔をしてるけれど
リアルファーのおもちゃはこむぎを大いに喜ばせた。
この晩はkaoruさんご夫妻に教えて頂いた
市販の麻婆豆腐の素でシビ辛を満喫
明けた翌朝は
ここ一週間で最高の高気圧の一日が待っていた。
雪原を照らす朝日の美しさ
雲もほとんどなく澄み切った空気
晴天の雪景色を温泉で満喫
雪降りの露天風呂も悪くないけれど
青い空に白い雪の美しさには
叶わないなぁと思う。
まもなくテントも朝日に包まれる
BAHARIが朝日を浴びると
木々でさえずりながら遊ぶ野鳥達のシルエットが
BAHARIの屋根に映った。
その姿にこむぎは大興奮で
飛んだり跳ねたり直立したり笑
おもちゃでは決して再現できない
リアルの命、その躍動こそこむぎの大好物に
君がこの日の犯人いや遊び相手だね
この日の午後はコーヒーの手網焙煎を
これでもう一週間安泰
そのコーヒーを翌朝淹れ
ベーコンエッグで朝食を
この朝の積雪は本当にどっさりで
暖かかった前日が恨めしくなるくらい
気合いを入れ直す必要があった、。
「さぁやるかぁ…雪かき!」
雪中キャンプの安全な継続は
優先順位の一番
それがキャンプ
にほんブログ村
皆様励ましに心から感謝しております!
関連記事