キャンプ感を変えるお買い物 SCENE4

劇団にひき

2021年12月08日 11:59

ここまで我が家の薪ストーブ選びにおける

その選択の基準や考え方を整理し終え

これが我が家の理想という一つの形が

まとまった。

そもそも新たな道具を選ぶ時

ある程度の価値の指標や予備知識がないと

通常は選ぶ事もままならないもの。

頭の中を含めて整理できたのは幸いに思う。





これまでに幕中専用薪ストーブとして

絞った候補は三つ

①キャンプオンパレード
ファイヤーオーケストラ

(メーカーページより画像引用)

②新保製作所
ロマンチカル薪ストーブ

(メーカーページより画像引用)

③MT.SUMI
AURA

(メーカーページより画像引用)


上記の三つの他に個人輸入となるが



(メーカーページより画像引用)


ORLAND STOVEが元々憧れの一つだったが

後ろ出しの煙突である事や

サポートが必要となった時を考慮し断念。

果たしてどれがいいのか?

迷うに迷いポチっとできない日々



結果として価格が控えめで

蓄熱材となる耐熱レンガ装備で二次燃焼

三面窓仕様のAURAに軍配が上がった。



(メーカーページより画像引用)

昨年まではLOCOMOという名称で販売

今季のマイナーチェンジを経てAURAとなった。

薪をくべる前面ドアのみならず側面にも

窓を備えドアにはガスケットが標準装備。



(メーカーページより画像引用)

今回のマイナーチェンジでは

本体上部にバッフルが備え付けられ

煙突に直接炎が入りづらくなっており

二次燃焼の高効率化に配慮された。



(メーカーページより画像引用)

同時に背部にあった耐熱レンガは

外され下部のみにレンガが装備となった。



(メーカーページより画像引用)

メーカーに背部レンガを後付けできるかを

聞いたところ2021版ではレンガを入れると

二次燃焼時のエアの流入に

影響が出るとの答え。

多少の蓄熱はスポイルされるが

背部レンガは諦めた方が良さそうだ。

いずれにせよ二次燃焼ストーブが

6万円という価格で手に入る点は

見逃せないものがある。



もし仮にダンパーと吸気の調節で

本当に二時燃焼のあの

流体の様にねっとりと流れる炎が

楽しめるとしたらコスパは最強に思う。



因みに二次燃焼についてもう少し

詳しく説明を加えるとするならば

炎の仕組みを知っておく必要がある。

当ブログでは過去に何度も解説してきたが

キャンプでは必要必須な知識なので

おさらいしておく。

①先ず、薪の成分は100℃を
超えると水分が揮発し始め

②200℃を超えた辺りから成分の分解が
盛んに行われ可燃性ガスが発生

③260℃以上になると酸素と反応し引火

④可燃性ガスの中にはさらに高温で
引火するものもあり

⑤更なる高温の酸素に反応して引火
(庫内温度はこの時点で600℃以上)

つまり薪が放出する煤やタールを含む

可燃性ガスを余す事なく燃焼させる為

クリーンバーン燃焼となり煙も少なくなる。

キャンプでは煙突のメンテナンスに

大きな差が出る事になる。

ちなみに燃焼のビジュアルも美しい。





キャンプ用薪ストーブのほとんどは

ステンレス製や一部チタン製の物が主流で

鉄は蓄熱するという話を前述したが

もしその鉄の厚さが薄ければ

さほどの違いは生まれない。

キャンプという用途においては

撤収時の冷めやすさも考慮されるわけで

そういう意味では冷めやすさを重視するなら

鉄製ではない方が良いとも言える。

加えて錆びが気になる人は絶対に

鉄製を選ばない方が良い。

何事もバランスが重要という事なのだが

AURAの場合、耐熱レンガを用いて

蓄熱を兼ねる部分がなかなかに合理的

鉄製においてはその耐久性や

重くて錆びても堅牢な本体という部分を

評価できるか否かが重要に思う。




最後に再重要となる幕体の保護。

現在ではそれを目的とする商品が

非常に安価で流通する様になったが

私達が冬キャンプを始めた頃ときたら

DIYによるインストールがメインだった。

煙突横出しで三角の木製の幕避けをつけ

煙突を逃したり網目の傘立てを加工して



テント上部より煙突を逃すなどが

その主たる装備方法だった。

いずれにせよ猫キャンプである事は

幕の密閉が必要という事で横出しは不向き

また、インストールする幕がBAHARI

である事(天井が低く大き過ぎない)

そして完全お座敷仕様である事を考慮した

幕体保護を考えてゆく。





煙突熱の基本は本体に近ければ近いほど

高熱となり300℃を超えることもある。

だとすると煙突と幕体が交差する

部分はストーブ本体から遠ければ遠いほど

安全面に利する。

以上を考慮するとBAHARIにおいては

本体の形状や煙突位置は自ずと限られてくる

横出しの煙突は幕と煙突高熱部分が

近くなるため例えばこの時点で最低でも

二重煙突など追加装備を考える必要がある

それに加えてドラフトにも影響し

そのドラフトは二次燃焼に影響するため

横出しは不利と言わざるを得ない。



一方で垂直上出しの場合は煙突熱の最も高温となる

本体直部からの距離が稼げる利点がある。
(メーカーの推奨は150cm以上)

つまりこの二つの選択肢で言うと我が家の

選択は後者となった。





BAHARIの場合ストーブ本体の設置位置

は相当に限られてしまい





例えばテント両翼部分に配置すると

ストーブ位置奥が全てデッドスペースと

なってしまう。





ティピーテント中央にストーブを配置して

何メートルも上でテントを通過するのとは

わけが違う現実がある。

そうなるとテント中央後方出窓への設置が

天井高さを考慮しても最も望ましく

出窓位置に置ければそもそも有効面積が

損なわれる心配も最小限となると考えた。





しかし、有効面積を考えると

本体と幕の距離が近すぎるという

新たなリスクが発生する。

その回避方法としてキャンプグリーブ

大型風防と今回新たに入手する事になった

本間製作所 煙突ガードを用いる事に。



キャンプグリーブに関しては

これまで石油ストーブ設置における

幕体保護にも使用してきているので

抜群の信頼があり

煙突ガードはBAHARIのカーテンと窓の

保護を目的とする。





これらを用いて幕体には穴開けを行い

フラッシングキットを用いて



煙突を幕中央後方屋根出しする

予定となっている。





…が、フラッシングキットについては

購入を多少後悔している。

その理由はおいおい紹介して行く事になるだろう。

ルーフバッグの導入を機に

検討が本格化した薪ストーブキャンプ



我が家にとってこの導入は

タープ下焚火を主軸とする冬キャンプ的に

は後退に思うし、薪ストーブの暖かさだけを

考えれば前進でもある。

そういう意味で言うとキャンプ感を変える

お買い物であるのは間違いないと思う。



実践投入は12月後半年末も年末なので

年越しキャンプ記事でのお披露目ができれば幸いです。




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