標高100mの天空キャンプ
暑い!
暑い!
ジッとしていられない
とにかく日陰がほしい。
ロケーション最高だけど劇的に暑い
この地に辿り着いた時に率直に思った。
生きて帰れないかも知れない…
暑さに弱い自称南極生まれの妻は
そんな顔すらしていたかも知れない。
朝までいた宇樽部キャンプ場ではとにかく
真夏の涼しいキャンプのお手本のような
キャンプだった事もあり
このキャンプ地にも淡い期待があった。
何せブログ大先輩のossunさんが
「ここは天空のキャンプ場だ」と以前
記事にしており、すぐそこには
スキー場もあるわけで…
最低でも標高にして数百mはあるだろうと
勝手に想像をし、思い込んでいた。
ところが蓋を開ければ標高は
手元の高度計で100mあるかないか
とにかく刺すような日差しに
設営時は不安しかなかった。
綺麗な芝地とロケーションを取るか
それとも緩い傾斜の木陰を選ぶか
迷った挙句、いつも通り
ロケーションを取ってしまうバカ夫婦
設備的には全てにわたって
非常に管理が行き届いており
格安のキャンプ地ながら
高規格キャンプ場のような営地
ここは青森県野辺地町にある
柴崎地区レクリエーション施設という
公園キャンプ場
そもそもこれほど晴天の真夏に
この地を選んだ私達の調査不足だった。
とにかく、設営後はあまりの暑さに
耐えきれず涼しい場所を探すのだが…
東屋の下も駄目、無論タープ下など論外で
野辺地の町周辺をドライブする事に
エアコンのありがたさをこの日は
痛感してやまなかった。
ローソンでフラッペを購入し
陸奥湾を眺めながら時間を潰す
https://rubese.net/gurucomi001/index_m.php?id=157016
よりお写真お借りしました。
もちろんこの地で有名な水産品を漁ったり
入浴で汗を流し何とか耐えられる
温度帯となった辺りでサイトへと戻った。
タープのポールを一本抜き
これより訪れる斜光に備えをする。
それほどに暑いのだ。
そこかしこにトンボが飛ぶ
夏の景色
まだ一歳に満たないキャンプ猫こむぎも
少し動くと犬のように口呼吸となっており
これは危険なサイン
水を無理矢理飲ませるのは不仲の元なので
水道で足を濡らすことに。
猫は濡れた身体をグルーミングするので
同時に水分の補給もできるだろうと
そんな作戦
この作戦はうまくいったようだった。
マルナカ漁業さんで仕入れた蟹と
冷奴がスターティングメニュー
蟹なんて年に一二度食べるか食べないか
三本目の足くらいでようやく
コツを掴み愛用のディージョさばきが
光り出した。
細かな肉もこそぎ取れるようになったけれど
これを食べている間は無言になってしまう
のはお約束の蟹あるある
それでも妻とは若い頃の蟹にまつわる
話を沢山したもの。
昔よく蟹食べ放題とかやってたっけなぁとか
そんなつまらない話だけど
この手の昔話をするたびにいつも二人で思う
もし、あの頃から
今のようにキャンプを楽しめてたなら
人生はもっと豊かな物だっただろうって。
そりゃ当時は車だ女だ遊びだ酒だ、と
大人になって経験する全てに無我夢中に
なったものだけれど…
今ほど楽しく心安らかに
遊んでなんかいなかった…
そんな深爪のような後悔があるから。
もちろん
今が最高と思えるのは一番の幸せで
そんな幸せの実感は
わざと残し気味にした
蟹の甲羅にアイラモルトを20mlほど
流し込み「これハマるわぁ」とか
言いながら飲むこの瞬間に凝縮されている
わけだからキャンプはやめられない。
管理人さんらも帰り
完全なる二人ぼっちの時間が訪れた。
あぁ今はこむぎもいるんだった。
妻の提案で陸奥湾の夜景が
もっと楽しめるようにと
柵の近くの常設テーブルに移動する事に。
気温もこの頃にはすっかり快適なものとなり
二人で陸奥湾を眺めしっぽりと乾杯をした。
…のだが!!
テーブル周りには一切結界を張るのを忘れ
妻の足が何箇所も蚊に刺される羽目に笑
因みに結界道具はこちら
結果、妻はテントへ避難
私は一人陸奥湾を眺め
グラスを傾ける事になるのだけれど
こんな時間も乙なもの
何かに急かされるように
経験を急いだ若かったあの頃
こんな静かな時間は楽しめなかった
かも知れないなぁ
それにしても眺めの良いキャンプ場だょ
ここが天空なのかと言うとさもありなん
貸切りの良さを心から
味わわせて頂きました。
これだからキャンプはやめられない
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