メーカーが教えてくれない!テンマクデザインPEPO 完全マニュアル
テンマクデザインSOLM PEPOを手に入れてからというもの
とにかくPEPOでキャンプがしたい
そんな状況の我が家
恐らくこの幕の価値は所有者にしか
きっと分からないだろうなぁと
数泊のキャンプで達観してしまった我が家
先日のSP社HEAD QUARTERSにおいても
見学させて下さいと見ず知らずの方よりお声がけ頂き
実は関心の高い幕でもある事を認知
その方は北陸の方で、どうやらそもそも
WILDー1の店舗自体がなくなかなか実物が見れなかったとの事で
改めて購入を考えたいとおっしゃっていた。
我が家のおいてのデビューキャンプは
自粛開け直ぐのフォレストパークあだたら(未公開)だった。
前日までテンマクデザインの設営動画を何度も見
その手順を頭に叩き込んだものだった。
そもそもビンテージテントばかりに手を出していたがゆえ
新品を手にするのは実に5年ぶりという体たらくの我が家。
最新と言っても発売から二年も経過している幕だが
その実装備と実際のテントサイトでの運用を
我が家目線でご紹介しようと思う。
設営についてはメーカー側は簡単と言っているし
いくつかの所有者のブログやYouTube等でも
同様の事が謳われているが
私の感覚からすると難しくはないが
手間の掛かる幕 それが正直な印象だった。
例えば…アニメ ゆるキャン△などに触発され
キャンプするぞ!と一念発起してはじめた
初心者キャンパーは非常に多いが
そういう人にとっては結構手強い幕というのが
初張りの印象だった。
例えば…
幕本体と自立させるためのポールとの連結は
ベルクロ式となっていて前後合わせて6箇所ある。
SP社のテントに慣れている人にとっては
非常に手間が掛かる作業と認知されるだろう。
例えば…SP社で言うと
大型テントのクロスフレーム部分の固定に
このベルクロ式が採用される場合が多いが
これが6箇所というのは目眩以外の何者でもない。
手順を考えずある程度ハイテンションの
ペグダウン後にこの作業をしたりすると
途轍もない力仕事になる(実際の経験です)
その後は総数20本を優に超えるペグダウンが待っている。
割とどうでもいいところ(例えばジッパーを開け閉めするのに楽になるペグダウン)
にもペグループがキチンと付いており
ペグダウン大好きな私は喜んでフルペグトンカチなのだが
石の多い硬いフィールドなどでは
まともなペグハンマーを持たない人には拷問級の本数とも言える。
もちろん悪い事と言えば設営のそのくらいで
実に作りは良い。
最も感心したのはこの部分。
テントのボトム処理が実に秀逸という点だ。
内側に余りある余白を持たせ
そこに被さるように
バスタブ形状になるフットプリント(グラウンドシート)を
敷き設営ができるようになっている。
これは設計の段階で明らかに厳冬期における
使用を前提にしているように感じるのは
我が家だけではないだろう。
この形状から推察できるのは
風の侵入の完全シャットアウト
もちろんベンチレーションの役割となる
下部立ち上がりには必要十分以上の
通気窓が片側二箇所合計四箇所あつらえてある。
もちろんそればかりではなく
幕上部には全閉状態でも通気を確保する
ベンチレーションが正面に一箇所
背面については語るに及ばないが
全開閉可能なモスキートネット付属の
二分割ウォールが完備となる。
この背面窓は実に便利で
設営時には全開できるので
大物の荷物の搬入に貢献し
それ以外にも夏場は
景色を全面に楽しめる窓として
実に重宝する。
もし、絶景に遭遇したなら
メーカー想定の前後を逆張りすれば
テントにこもっていても
素晴らしい景色を堪能できるのは
我が家が一番に気に入った部分だった。
この全開閉する後部窓は
ある意味チャームポイント以上の価値と思っている。
普通に半開状態にしたり
100均のクリップで直立状態の目隠し的に半開にしたり
このような窓の使い方は冬キャンプの時に
きっと重宝するだろう。
外見的な特徴で特に目立つのは
テントを支えるクロスポールにある。
デザインで言うとよくアメリカンビンテージの様に
語られる事の多いPEPOだが
アメリカンもさることながらどちらかと言うと
バイキングテントがモチーフの様に感じている。
その象徴的なパーツがこのクロスポール
これが実に理にかなっていて
設営からタープの連結などこれまでの概念を
完全に打ち破ったフレーム構造として
特筆すべきものに感じた。
テント設営の際はテント付属のOリングを
このポールに引っ掛けるだけなのだが
外側になっているポールに内側に引っ張る力(テント本体)
内側になっているポールに外側へ引っ張る力(ガイロープペグダウン)
が働く様に設営が必要となるのだが
この引っ掛けるという構造自体が
様々な想像を私の中に膨らましてくれた。
「ここにもう一枚タープを張ったなら…」
ダブルウォール化となる
そもそもは以前に公開した記事でも触れたが
純正品のシールドルーフも販売されているのだが
(テンマクデザイン 公式ページより引用)
サイズ感が中途半端であるのに加え色味が
我が家のギアとは合わないために
我が家が考えるシールドルーフを検討
夏幕としては遮光性が重要となる。
この遮光性が上がれば上がるほどテントの中は
気温が上がりにくくなるという考えで
この激安タープを追加購入しその効果に
納得したものだが…
コレを単体でPEPOのクロスポールに設営すると
奇跡が起こった。
TATONKA1TCとの連結した状態でも
雨の中、幕をほとんど濡らさずに
設営撤収が可能となったのである。
もちろん屋根があるわけだから
その作業を行う本人も濡れは最小限で作業可能というミラクル
TCと言っても管理保管はデリケートな布テント
ある意味コレはPEPOでしかあり得ない
PEPOだからこそできる雨キャンプの大技に感じた。
雨キャン時期の今こそTC幕で出撃を重ねたい。
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