3月の雨キャンプで焚火を存分に楽しむ@フォレストパークあだたら

劇団にひき

2020年03月12日 12:09

「ぐえぇ〜また雨かよぉ…」

前日の予報では終日曇りとなっていたが

出撃当日の朝はなかなかの雨粒が

音を立てで地面を叩いていた。

自宅ガレージにて積込みをしている間も

わずか1mの屋根の隙間から落ちてくる雨粒が

積込み待ちの道具たちを湿らせていた。

「現地に行ってみないと分からないしあっちは昼から曇りだから」

気休めにしかならない事は分かっていても

そんなポジティブさが必要だった。

なぜならこの日は正月以来となる

MLIMA BAHARI 4でキャンプと決めていたから







実は正月の撤収は結露を残したままの撤収で

以来、冬期で気温も低いからとそのまま

ほったらかしておいたため中身が心配になっていた。

気温もすっかり上がってきた3月

ぼちぼちカビの心配もあり

初日が雨でも『今回はBAHAるぞ』と話していたわけである。







電話予約を入れてみると…

雪が溶けた後のこの天気なので

かなりコンディションは悪いとの事

無論、そんな事は気にならないが

大型幕 BAHARI の雨中設営が頭の使いどころでもあった。

現地では雨は小雨になるかと思ったが変わらぬ空模様

雪はほぼほぼ溶けまだらに少しだけ残っていた。

車に積んだ状態で一本ずつフレームを抜き出し

手早く鉄骨を組み終え同じく車に積んだ状態の

テント袋から重い幕体を引きずり出す瞬間は運命の瞬間

カビてなければそれだけでいい

カビていたなら退治が必要となる




…そんな心配は杞憂に終わり

湿り気ひとつなくパリッと乾いていた。

流石はTC幕…濡れ撤収でほったらかしていても

BAHARIは袋の中、呼吸していた事実を改めて

確認したものだった。

冬キャンプの良さはこんなところにもあると。

まぁ結局この雨のせいでずぶ濡れてゆくのだけれど 笑







雨の中の設営は本来タープを先に張り

荷物をそこに降ろしながらテント位置を決める

そんな手順が我が家のセオリーであるが

雨焚火をどうしてもやりたくて

TATONKAとの連結を予定していたため

BAHARIから設営を行い

当然の事ながら荷物も衣服もキチンと濡れた。







もちろんこれは想定の範囲内

ここは我が家が太鼓判を押す東北随一の高規格キャンプ場

『フォレストパークあだたら』

設営後は直ちに二人とも温泉へ向かい

濡らした荷物は持参した布団乾燥機で

乾燥させるわけで、二時間後には

全てが丸く収まる事になる。







温泉を終えサイトに戻ったのは

設営開始からちょうど2時間後の15時だった。

風にも雨にも嵐にも盤石な幕 BAHARI 4

雨の中の佇まいも心ときめくものがある。

たった一泊のために、この大袈裟な幕を張るというのは

実は体力的に勇気のいる決断なのだけれど…

完成してしまえばそこには満足しかないのだから

キャンプはやめられない。







ふと気付くと…サイトの常設テーブルの上には

妻の仕業の雪玉ダルマ

こんなことの一つ一つに和むのが

3月の冷たい雨とコロナウィルスのお陰で

珍しくガラガラな営地の過ごし方なのかも知れない。







幕の中は一泊だからと手抜きはなかった。

インナーテントを敢えてちゃんと使うのが

我が家の令和冬キャンプ

今回はインナーテント部分と中央リビングのみ

敷物をして半土間仕様とした。







いつもの乾杯スタート







私はと言えば…ちょうど焙煎豆が

底をついたタイミングだったので

コーヒー生豆の焙煎を…

熱源は味わいの安定を重視して

スノーピークのバーナー







豆は頂き物のパナマゲイシャメインのブレンド







そこそこ浅めで風味重視の15分焙煎

焙煎に時間をかけると豆の個性は穏やかになり

時間をかけ過ぎない場合はどちらかというと

個性が尖ってくる。

パナマゲイシャのベリーの風味を際立てせつつ

マイルドに仕上がった はず!

お楽しみは明朝へ持ち越す。

その間、妻は随分と手間のかかる

手作り春巻を仕込んでいた。







妻は揚げ物の天才である。

美しくこんがりキツネ色に揚がった春巻を見て

素直に思ったのも束の間







食してみると…幸福の神様があだたらに舞い降りた。


「んまい!」


その昔は、キャンプで揚げたての揚げ物が

食べられる事だけで満足だったけれど

そんな事がちゃんちゃら可笑しく感じる

完璧な美味さ。

「正直なところ…売りたい」







そんな話で盛り上がりつつ

気付けば夕闇に包まれていた。







雨は降ったり止んだりの小康状態

空を飛ぶジェット機の音が聞こえ

雲が薄くなっている事がわかった。

間もなくこの雨も止む







焚火を眺めるこの時間が

このキャンプ最高のひと時







この頃にはシトシト雨も上がりつつあった。







タープ下で焚火を囲みジッと眺める

この時間の価値は昔も今も決して変わらない。

薪ストーブで言うところのオーロラバーンのように

青火が混じり燃えてゆく状態があった今回の焚火。









気温は5℃まで下がったけれど…

寒さは微塵も感じなかった。

やがて炎は全て熾火へと姿を変えてゆく。







薪が唸りを上げ燃え盛り

消えそうになれば空気が入れられ再び血気盛んに燃える

やがて青火が混ざったり色を変えながら

ゆっくりチロチロと安定して燃え続け

最後に真っ赤な熾火となり灰となる様は

ある意味人の一生の縮図のようだと思った。

雨の中の焚火は色んな事を考える最高のキャンプになる。







これだからキャンプはやめられない




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