足を運んだ事が自慢になる高規格キャンプ場 真冬のオープンタープ 本編3

劇団にひき

2020年02月12日 12:19

二日目、待望の青空が広がった。

設営日の昨日とはうって変わって

素晴らしい晴天の下の眩しい眩しいキャンプ







常緑樹である背の高い松があるお陰で

焚火の着火が楽になったり濃い日陰があったり







朝食後、マッタリとした時間を過ごしているうちに

気付けば他のサイトの人達は全ての撤収が完了し

我が家だけポツンの貸切り状態になっていた。







燃料の買い出しとランチを兼ね

山を下りる事にした。

このキャンプは二泊三日、正月以来の連泊なので

本来なら全ての買い出しを終えて

キャンプインすれば良かったけれど…







白川ラーメンを食べたり酒屋を物色したり

そんな時間の使い方も悪くない

道中の空はまるで夏雲の様なオフホワイトの雲

夜間、天気が崩れる事は想像もできなかった。







前日に購入した8キロの広葉樹薪は

まだ充分。今夜これを使い切って

タープ下はお終いという事とする。







薪の量で時間を逆算し焚火開始の時間を決める。

焚火開始までのアイドルタイムは併設の温泉へ向かった。







ちょうど管理清掃の時間帯だった様で

私の他には客の姿はなく、アメニティの補充スタッフだけだった。

サイトも貸切り、温泉すら貸切り

これは幸せだ…そう思った瞬間

極楽という言葉が頭に浮かぶわけだが

急に二泊目の残り時間を意識する気持ちが芽生えるのだった。







幸いにも妻とは温泉棟内で待ち合わせはせず

直接、サイトでの待ち合わせとしたので

湯から上がり、一人歩いてテントへ向かうと

サイトは夕刻独特の暖かな光に包まれていた。







あぁ〜このキャンプ場はもっと早く来るべきだった。

素直に思った途端、残りの時間を

最高の時間にしようととっておきのブツに手が伸びる。

湯冷めをしないよう、幕の中で重ね着をし

一本のボトルを手に取りTATONKA下に出た。







このキャンプとっておきのブツ

それが BIG PEAT










幻と言われるポートエレンが入ったアイラブレンデッド

ダグラスレイン社が所有する秘蔵モルトの価値を

大いに感じる旨さには感動があった。

初めて飲んだのは3年前だったか?

スコットランド各地のスコッチをほぼ飲み終えたので

これまで本当に美味いと思ったウィスキーを

思い出しながら楽しむ一年が2020年なのだ。







東へ東へと影が伸びて行くのを見ながら

焚火に火入れをしてグラスを傾けた。







この瞬間が、このキャンプ最高の時間







妻もサイトに戻り夕景を楽しみながらの乾杯をした。

長湯のお陰で、妻はスッカリご満悦

施設によっては洗い場が混み過ぎていたり

ドライヤー待ちがあったりと

女性の場合、温泉入浴ひとつ取っても大変そうだ。

それでストレス解消になってるのかどうか

心配なほどの時もあるのだけれど…

この日は最高の入浴だった事がよく分かった。







見慣れないドーム型のコテージは

2017年に初めて見た時は違和感を感じたものだが

アースカラーのドーム群があるお陰で

ある意味近代的雰囲気がある建物群の目隠しとなっていて

深い森の中でキャンプをしているような気分にさせてくれる。







このキャンプ、最後となるモルトを手に取り




贅沢にソーダ割で楽しむ







高規格キャンプ場と言うと

たいていが作られ過ぎていたり

自然が自然として楽しめなかったりと

設備が豪華なだけで雰囲気は台無しという

キャンプ場は多く、かつ未経験者が多い印象は否めない。







そういう意味では、高規格キャンプ場は

ある意味ヘタレなイメージで語られる事もあるし

金もかかるので年間50泊のローテーションには

比較的スキルの高い人も通う

フォレストパークあだたらくらいしか

これまで入って来なかった。







そもそも高規格キャンプ場に足を運ぶ事自体が

自慢というよりもむしろ恥る事という意識が

私にあったのかも知れない。

不便を楽しむだとか、大自然のど真ん中、雄大な景色

語られることの多いつきなみなキャンプの良さ

それと対極にあるような気がしていたわけだが…







このキャンプ場のこの雰囲気、施設、設備は

この時期、非の打ち所のない独特の魅力があると感じ

二泊でも足りないと…この日、一日思っていた自分がいた。

それはほぼほぼ貸切り状態だった事もあるし

トップシーズンとは比べ物にならないその価格のせいもあるし
(サイト料金1750×2泊)

二日間TATONKA1TCの下

風雪にも破綻なく過ごせたからかも知れないが…




飛びきり厚着をした人が時折、犬の散歩に歩く姿や

ジェット機のエンジン音の様な木々のざわめき

管理清掃の職員が一生懸命働く姿

それらが凍てつく寒さを伴って

調和のとれた一つの完成された雰囲気の様に感じたわけである。







そして最後の最後に見ることのできた雪景色

ここはリピートの価値充分のキャンプ場だと確信に至る。

足を運んだことが自慢になるキャンプ場だった。


これだからキャンプはやめられない


最後にーエンゼルフォレスト那須白川で現在行われている

キャンペーンをご紹介しておこうと思う。


公式ブログより引用させていただきました。



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