ワイルド過ぎるキャンプ地のマジックアワーが凄かった!@浄土平キャンプ場
正直なところ…この手のキャンプ地で
妻が喜ぶとはこの時間思っていなかった。
ところが、今年の夏の気温にやられっぱなしの妻は
なかなかどうしてご機嫌な事、この上ない。
「やっぱり夏の高原キャンプは最高ね!」
嘘とも本音とも取れる場当たり的な返答には聞こえない。
設営時に少々汗ばんだ程度で下界の猛暑など
この頃には完全に頭から消えていた。
緩く風が吹き、なんとも言えない心地良さの中
厚切りの塊で売っていた牛タンをスティックステーキにして食す。
7月後半とはいえ、まるで8月のような
トンボの数
蝉時雨にはだんだんとヒグラシの声が
混ざるようになっていた。
カナカナカナカナカナカナカナカナ…
心地良い鳴き声が最高だった。
夏の夕暮れの始まりを教えてくれるBGM
昨年こんなにヒグラシの声に癒されたかなぁ?
熊鈴代わりの南部鉄器風鈴の音色も耳に心地よい。
夏の太陽が西の山陰に隠れたのを見計らって
ポールだけ残しタトンカ1TCを撤収した。
草ボーボーのキャンプ地
山が見えるだけで何もないサイトだが
夏の虫たちが奏でるBGMが美しく響き
この頃には何やら自然との一体感のような
心地良さを感じるようになっていた。
妻は夕飯の準備に取り掛かり
私はと言えば、ジョニーウォーカーのソーダ割りをチェイサーに
ボウモア12年のロックをユックリと転がし悦に浸る。
ふと気付けば気温は17℃
「こんなの家じゃ考えられないよねー」
暑がりの妻は満面の笑み
このキャンプ、妻の目論見は
『真夏、寒いくらいの高原に行ってホワイトシチューで温まる』
コレが美味いのなんの!
夏のシチューが生み出すのは非日常感なのだろう
荷物を減らしても、喜びが減る事はない食べ飲みキャンプ
「最高だな」
食後、まったりと時が流れ気付けば
空が凄いことになっていた。
世界に一つ
今日この日、この瞬間だけの
マジックアワーの始まりだった。
浄土平の空
三方を山に囲まれ街の光が届かないため
天文台が設置されている浄土平
星の綺麗な野営場は数多あるが
今日は月が煌々と輝いており
きっと星は見れないだろうと踏んでいたが
コレほどの夕景が観れたなら感無量
我が家にネイチャリストの自覚はないけれど
このキャンプの価値を大きく高めたのは
当たり前の自然だった。
彼らが作り出すBGM、空の色、月や星の数
当たり前のものが当たり前にそこにあるだけで
その瞬間の感動がある。
それがキャンプ
にほんブログ村皆様の励ましにいつも感謝しております!
関連記事