真夏の暑さから逃れ辿り着いた浄土平で感じたそれがキャンプ

劇団にひき

2018年07月31日 10:52

新幕の初張りを終え

次なる目標はお盆キャンプとばかりに

妻のキャンプモチベーションが過熱気味の7月である。







お互い忙しさにも身体が慣れてきたようで

「次はどこに行こうか?」

そんな会話が多くなってきていた今年の七月真夏

とにかく…暑い!

家で暑い暑いとウダウダ言ってるくらいなら

涼しい場所を探し出してキャンプに出撃するのが信条の夫婦二人。

ある日、涼しいキャンプ場でまだ手を付けていない

あの場所に行こうと妻が言い出した。







そこは、荒涼とした火山荒原の広がる

福島県は浄土平にほど近い野営地

『浄土平キャンプ場』

一昨年までは噴火警戒レベル2が発令され見送っていた事もあり

ネットで得られる情報は少なく古い。



お互い若かりし頃、訪れたことのある

磐梯吾妻スカイラインをひた走る。

高所恐怖症の私の手はブラインドカーブが迫るたびに

ビリビリと痺れ、ヒヤヒヤしっぱなしではあったが

標高1600mのドライブは爽快でもあった。







事前に電話で確認をした際、何時でもよいので

キャンプ場の吾妻小屋に直接訪ねて下さいとのことだったが

到着の午後二時には誰も出てくることはなく

しばらくして対面した管理人さんの話では

チェックインは四時からとのことで少々到着が早かったようだ。







眺めの良いサイトをお願いするとAサイトを勧められた。

吾妻山が綺麗に見えるらしいのだが

Aサイトの入り口に来るとげんなりする程のワイルドさ 笑







無論、熊出没の可能性のあるキャンプ地であるがゆえ

この熊笹生い茂る獣道然とした通路に立ち入るのには勇気がいる。

先ずは、長ズボンに履きかえサイトを探す。







鬱蒼と茂る熊笹やら雑草をかき分け進むと

所々に2mほどの開けた場所が現れ

コレがサイトへの交差点となるレイアウトだと気付く。

一つ目のソレを左にかき分け入って行くと

視界が一気に広がりサイト発見となった。







「おおおー!ここだここだ!」

偵察の私は「あいつ大丈夫か?」

妻のご機嫌を案じたものだったが杞憂に終わったのだった。







事前のリサーチは妻が行なっており

言い出しっぺ大将としての充分な覚悟があったようだ。

荷物はここ数年のキャンプの中では最小限にまで減らし

二人で手運び一往復半程度にまでまとめてきた。

もちろん、それでもやれる事に変わりはないレベル。







テントデッキでの設営という事で

幕は必然的に自立式のビッグアグネスをチョイスし

真夏の日差し防御にタトンカ1TCの設営としたのだが







どんなに短いロープを使ってもタープのペグ打ちは

鬱蒼と茂る草むらの中というコンディションだった。

足を茂みに踏み込んだ瞬間

何かにガブっとやられるんじゃないか?

とか

蜂の巣があってアナフィラキシーになったらどうしようとか

この手の茂みはネガティブな想像しか出てこない。

第三者の目線で見ればへなちょこな自分に

気付くわけだがコレでいい。

太古の昔から人は自然界の中、戦い生き延びたのだ。

ネガティブな恐怖心こそ生きてゆくスキルそのものでもある。







水一杯、汲み行くのもこのワイルドさ

管理されてるのかそうじゃないのかを気にしながら

無数のトンボにまとわりつかれ

いいや、私にして見れば彼らはまるで

船頭のような存在に思えるのだった。







より茂みに覆われたサイトを横目に







自分のサイトを探す







この小径が正しいのか常に不安がつきまとう







何年か前、秋田宮城の県境にある

須川温泉野営場の偵察をした事があるが

アソコに雰囲気が近い気がした。

そう考えれば、アレほどじゃぁない。

今なら須川野営場も行ける気がした。







こうしてタトンカ発見、辿り着くー自分のサイトに。

方向感覚がないとソコに帰れないサイト 笑

自らの野生が研ぎ澄まされてゆく感覚があった。

真夏のキャンプ…







ガイロープが交叉する激混みの有名キャンプ場では

自分のテント探しに苦労するものだが







人っ子ひとりいない鬱蒼と茂る森の中のキャンプ場でも

自分のテント探しが必要なこんなシチュエーションがあるとは







どちらが良いかと問われれば答えは決まってる。







もちろんコッチでしょ!!


この日、福島市の同時刻の気温は33℃超だった。


それがキャンプ




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