あの日あの時、あの場所へ辿り着かなかったなら
今日(こんにち)の我が家のキャンプはなかったかも知れない。
それほどに衝撃的だったキャンプ場
6月ともなると管理人さんとのやり取りがLINEで始まるのが嬉しい。
妻にとってはマイベストキャンプ場なのだとか。
今年もその営地を目指しアクセルを踏んだ。
道中はこれまで気付かなかった木々達に目を奪われた。
毎年、同じ時期に同じ道を通り、キャンプ場を目指してきたというのに
これまで目に留まらなかった景色が今年は見えるようになったという事なのだろう。
その木の名はハコネウツギ(箱根空木)。
どうして昨年もそこにあったはずなのに気が付かなかったのか
心境や環境の変化、ストレスの軽減などで
人は見える物がきっと変わるんだろう…
そんなやり取りをしながらも久々の裏磐梯に胸は踊っていた。
目的地に到着すると、そこはいつもの変わらぬ景色
ほとりの遊びばキャンプ場
今年もここに帰ってきた。
GW明けまで残雪が残るこのエリア
毎年のオープンは6月の半ば
昨年は6月を待たずに管理人のS君にオープンの催促をしたものだったが
今年はというと…我が家は仕事でそれどころじゃなく
S君の方から「そろそろオープンしますので」
というLINEが届いたのは前回の不動尊公園キャンプの辺りだった。
ここ1ヶ月は伸び放題の雑草撤去に勤しんだに違いない。
管理人S君のお迎えを受けると
「色々と話したいことがあるんで」とのこと
キャンプ場リニューアルに関する件だった。
そう、今期のほとりの遊びばは
各所リニューアルが施されているのだ。
雪の影響で壊れてしまった水道設備は
シンクごと新しくなった。
また、昨年までドッグランが設置されていたここは
枠が外され全てテントサイトとして使用が可能になり
収容可能人数が大幅にUPしたのである。
こりゃ告知を急がなきゃな
そのくらい大きなリニューアルなのだが…
先ずは腹ごしらえを
日曜入りの普段とは違い
このキャンプは平日in
S君も6時くらいまで時間があるとのこと
「今日こそお腹一杯になってもらうから 笑 」
妻はおもむろにスキレットで各種炒め物に取り掛かった。
ホームページも持たず、ただ待つだけのキャンプ場
圧倒的に情報が少ないキャンプ場だからこその価値はもちろんあるのだが
運営できなくなるようでは本末転倒
昨今のキャンプブームに乗らない手はない
いつしか全員が経営者目線でのやり取りとなった。
ずっと雲で覆われていた磐梯山が顔を出した頃
湖から吹く風が強くなった。
c
さぁ改めて場内を見てみよう
今日は曇り空だが晴れたなら
天国の様な景色景観を見せるのが
ここ『ほとりの遊びば』である。
下記の写真をgoogleに投稿すると
瞬く間に新記録を達成したのは昨年のことだった。
ただ一つ残念なのは…シンプルな設備はともかく、その老朽劣化だった。
特に床が腐り今にも底が抜けそうなトイレは酷いものだった。
管理人のS君もそこにはコンプレックスを感じており
私達が初めてここを訪れた時自信のなさを垣間見せていたものだった。
あれから2年が経った。
昨年はその前の年を大きく上回る来客数だったという。
昨年はトイレの改修の話で大いに盛り上がった。
そして私達にとっては三年目の今年…
沢山来てくれるようになったお客さんに申し訳ないと
遂にウィークポイントのテコ入れが行われた。
簡易水洗のポットン仕様ではあるが
充分にファミキャン対応となった!
車で10分ほどの距離には無数の温泉があり
新築のトイレ設備に変わった絶景キャンプ場
大きな投資をしたものの今期は価格据置きで営業開始とのこと。
利用料金 1泊 1,500円/人
トイレ 汲み取りの簡易水洗洋式便座(ペーパーあり)
水道 簡易水道が一箇所
in out 繁忙期(日)以外は特段制約なし
ゴミは原則持ち帰り
付近にボート等の貸出施設
座標 37°41'14.2"N 140°04'23.9"E
静かな湖畔の夜
夏の夜でもその標高のお陰でグッスリ寝れる
朝霧に包まれた午前5時
どこをどう切り取っても景色の破綻はなく
丁度良いワイルドさと雰囲気の良さは
キャンプのキャンプたる良さを底上げしてくれる数少ない営地
それが
ほとりの遊びばキャンプ場
にほんブログ村皆様の励ましにいつも感謝しております!